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ウルトラブックってなんですか

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ウルトラブックってなんですか

ウルトラブック(UltraBook)はCMでよく耳にする言葉ですが、いったい普通のノートパソコンとどう違うのか、ということはCMだけではわかりにくいものがあります。今回それを簡単に解説してみます。 ウルトラブックとは ウルトラブックとは、Intelが提唱する新しいノートパソコンの形で、軽くて薄くて持ち運びが簡単、バッテリの持続時間がかなり長く、最新のCore iシリーズを搭載したノート型パソコンです。 ほとんどの場合、13インチ以下のディスプレイを採用しておりさまざまなビジネスバッグに入りやすく、電源オフををせずに、閉じた状態からの復帰も数秒で可能、閉じた状態ではほとんど電力を消費しないなど、可用性を重視しています。 さらに、プロセッサはIntelの最新の主力製品を利用していますので、オフィスをはじめとする日常的な用途には全くストレスを感じることがないでしょう。すこし購入資金を追加すれば、SSD(フラッシュメモリー型ディスク)搭載でハードディスク搭載モデルを超えた高速さを手に入れることができます。 価格的には10万円~15万円ほどで、再安価なノートパソコンに比べると、すこしお値段は張りますが、性能から考えると高価すぎるということはありません。 いまなぜこのウルトラブックをIntel社はプッシュしているのでしょうか。 ウルトラブックまでの道筋 ネットブック時代 ネットブックは省電力なプロセッサを搭載した、かなり小型かつ安価なノート型パソコンで、7インチ程度のディスプレイを備え、Windowsが動作するもの、と考えていただければわかりやすいです。 価格帯としては5万円ぐらいのものが多かった印象です。 台湾ASUSが2007年に発表したEeePC(イーピーシー)がネットブックブームの始まりでした。 EeePCはそもそもパソコン普及率の低い新興国向けに作られたパソコンでしたが、その安さ、携帯性の良さから、ビジネスなどにも取り入れられ、ほとんど荷物にならないことで、かなりの人気を集めました。 国内各社もこのネットブックをさまざまに発売し、当時ノート型パソコンの販売シェアのなかでも大きな比率を持っていました。 購入するまでは、もうウェブブラウザ、電子メール、Officeなどの日常的で持ち運ぶような用途は、すべてこのネットブックでまかなえてしまうのではないか、と考えた人も多かったのです。 しかし問題がありました。PC本体が小さく、軽い分、バッテリを多く搭載できなかったので、多くのネットブックは省電力性を重視したAtomプロセッサを搭載しました。 Intel Atomプロセッサはかなりの省電力ながら、その他Intelのプロセッサと同じWindowsやアプリケーションが動作しますので、それまで使っていたパソコンのソフトがそのまま使えるのがメリットでした。 しかし省電力のために処理速度を犠牲にしていましたので、Officeなどを使用する際にもストレスを感じるような機種が多くありました。 またディスク容量、グラフィック性能を落としたモデルが多かったので、当時販売終息しかけていたWindowsXPを搭載したものもありましたが、2001年にリリースされたWindowsXPは電源などの管理が細かくできなかったため、結局のところその省電力性を活かしきることができなかったのがストレスの一因でもあります。 そのため、多くの人がこのネットブックに不満を持つようになりました。 MacBook Airの登場 Appleが超薄型で、11インチからの小型ディスプレイを備えているMacBook Airを発表したのが2010年でした。 価格的にはほぼ9万円からとネットブックから比べれば、倍近い価格でありながら、ネットブックとは操作感覚に格段の差がありました。 全ての機種でSSDを採用し、起動は高速、プロセッサも廉価版ではなく、省電力版の主力製品を投入しています。 電源管理も最新で、スリープからの復帰は早く、ノートパソコンを閉じておけば、30日間はバッテリ容量が保持されました。 筐体もアルミ削り出しで、ネットブックなどのプラスチック筐体に比べて高級感があり、BootCampを用いればWindowsも動作しましたので、Apple製品でありながら、Windowsパソコンとして利用されることも多かった印象です。 AppleはAtomやCeleronなどの低価格ラインナップを利用しない方針ですが、主力製品のプロセッサを投入している同クラス製品としては、割高ということはあまりありません。 このネットブックとは全く逆といっていい方針で開発されたMacBook Airは世界中で大ヒットし、ネットブックの市場はほぼ消えてしまいました。 筆者はネットブックへの失望というステップがなければ、ここまでのヒットにならなかったのではないか、と考えています ウルトラブックの登場 MacBook AirはCore2Duoの省電力機能を最大限活かすためにMac OS Xを最適化していました。これはソフトハードを同時に供給できるAppleの強みの一つです。 その後発売された第2世代Core iシリーズ以降では、処理能力を向上させつつ、省電力性を重視して開発され、これを用いたウルトラブックというカテゴリを作り、PCメーカと協調して売り出すことにしました。 WindwosVista以降では、スリープなどの電源の管理が上手にできる仕組みを持っていますので、Windows7と第2世代Core iシリーズを組み合わせたウルトラブックを主力なノート型パソコン製品に押し出し始めました。 WindowsXP+Atomというネットブックからの軽量ノートPCの悪いイメージを払う意味合いもあり、Intel搭載製品のブランドイメージアップも戦略の一つと思われます。 第3世代Core iシリーズではUSB3.0が搭載され、USB接続ハードディスクなどとの接続スピードも向上しました。 来月以降に控えている第4世代Core iシリーズでは更なる消費電力の低下と、グラフィックス性能の向上が予告されています。 ウルトラブックの課題 ウルトラブックの課題としては、現在台頭しているタブレットとの競合です。 そもそもキーボードを持たないタブレット型コンピュータに比べれば、従来通りの利用法ができるウルトラブックのほうがはるかに有利な点がいくつもあります。 パフォーマンスなども桁違いであり、タブレット型コンピュータでフルスペックの Officeソフトが利用できる製品はわずかです。 しかしタブレット型は新奇性だけではなく、一般的な利用者にとって最小限度の機能に抑えている分、3~5万円ぐらいがボリュームゾーンとなっており、タブレット購入者はウルトラブックがオーバースペックと感じる人がほとんどです。 全体的なパイとしてはタブレットを求めている方の方が多いなかで、ウルトラブックが存在感を示していくためには、まだまだアピールできる部分もあるのではと考えています。 これからはWindows8搭載によるタッチスクリーン、高解像度化と、ウルトラブックにも変化が訪れると考えられますが、それがタブレットの競合相手としてのウルトラブックに本当に必要なものか、という点を考えてみなければいけないと感じます。 高性能なパーツを用いて、利益率の高いハードを作りたいメーカーの気持ちも理解できますが、コストパフォーマンスという点で魅力がなくなってしまうと、ウルトラブックの価値は下がってしまうかもしれません。 今後の製品ラインナップの移り変わりを見ていきたいと思います。

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Android Studio v0.1 for Windowsが起動しない!?

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Android Studio v0.1 for Windowsが起動しない!?

先日のGoogle I/Oで発表されたようなので、インストールしてみました。 とりあえず、新しいものは触っとけーってヤツですね。   で、インストールしても動かない… なんでや!?と調べてみると…   解決方法は↓のページにありました。 Google、Androidアプリを開発するための統合開発環境「Android Studio」を発表 http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20130516_599609.html 環境変数“ANDROID_STUDIO_JDK”に「JDK」のパスを通しておかないと起動しないようだ。 “ANDROID_STUDIO_JDK”に”C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_21”を設定すると起動しました。 JDKのインストールは別にしないといけないというのも罠でしたね。   ちょくちょく触っていけたらなぁと思います。

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SFTP Net Driveで高速Web開発

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SFTP Net Driveで高速Web開発

SFTP接続をネットワークドライブとして使用することができるSFTP Net Drive Freeを使ったweb開発について、ご紹介します。 SFTP Net Driveとは SFTP Net DriveはSFTPによる接続をネットワークドライブとして、Windowsファイルシステムにマウントするソフトウェアです。 SFTPはSSHの仕組みを利用した暗号化された安全なファイル転送の方法ですが、WindowsではSFTP用のクライアント、WinSCPなどを利用して、ファイルのアップロードやダウンロードをしなければなりませんでした。 この方法ではWindowsのファイルシステムとは切り離されているので、ファイルの書き換えなどを反映させるのにもSFTPクライアントを介する必要があり、ひと手間以上増えてしまいます。 ですのでローカルにXAMPPなどを構築して、Windowsファイルシステムの中で開発を行い、完成後にアップロードするという方法をとる方も多くいらっしゃるでしょうが、SFTP Net Driveを利用した方法であれば、実施環境にごく近い環境で制作を行っていくことができます。 SFTP Net Driveのインストール 下記サイトからSFTP Net Driveのインストールを行います。 http://www.eldos.com/sftp-net-drive/ 画面の指示に従って、インストールを進めていきます。 インストールが無事終われば、起動してみます。 SFTP Net Driveで接続 起動すると、接続先をプロファイルとして登録します。 ProfileNameは有償版でしか設定できないので、接続先のホストネームかIPアドレスを登録します。 ここでは社内に構築しているCentOSの仮想マシンを選択しています。 社内のサーバーはパスワード認証方式ですが、社外サーバーへの接続は鍵による認証を行っています。 その場合はKeybasedを選択します。 Teratermで作ったOpenSSH形式の秘密鍵がそのまま使えました。 必要な項目を入力して、CONNECTをクリックしてみます。 接続画面左下のOfflineがOnlineになれば、完了です。 ネットワークドライブがドライブレターを振られて、自動的に開きます。 筆者の場合、Vドライブに割り当てられました。 SFTP Net Driveを使ったWordpress高速インストール このSFTP Net Driveを利用してWordpressをインストールしてみます。 Wordpressのサイトから、zip形式の最新版をダウンロードし、zipファイルを展開します。 この展開したファイルをSFTP Net Driveでマウントされたドライブの公開フォルダに、ドラッグアンドドロップで丸ごとコピーします。 普通のファイルのようにコピーが進みます。 コピーが終われば、wp-config-sample.phpをコピーペーストして、wp-config.phpにリネームします。 このwp-config.phpをごく普通にメモ帳で開きます。 データベース接続の部分を入力します。 ブラウザで下記のアドレスを開いて、ソルトをコピーします。 https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ 公開しないWordpressなのでそのまま公開してしまいますが、こんな感じでソルトをペーストすると完了です。 ブラウザで公開アドレスを開けば、Wordpressのインストールが始まります。 今回ローカルネットワーク内にある仮想マシンでしたので、非常に高速にファイル転送もでき、簡単にインストールすることができました。 ターミナルから確認すると、ここでアップロードされたファイルはすべてパーミッションが664としてアップロードされているようです。 モジュールのphpで動くものであれば、この設定で十分ですが、パーミッションの変更を行いたい場合は他のツールが必要となります。 SFTP Net Driveの利点 今回、SFTP Net Driveを利用するきっかけは、変更を即座に結果に反映させたい、ということと、バージョン管理を行いたいということでした。 dropboxを経由してローカルフォルダの変更を同期する方法など、いろいろと試行しましたが、このSFTP Net Driveを利用した方法が最もしっくりくる感じです。 Windowsファイルシステムをそのまま利用できますので、TortoiseSVNなどもそのまま利用できます。 これでWEB開発も複数人で、バージョン管理を行うことができ、効率もかなりアップしそうです。 (追記) ライセンスについては、10台までの利用であれば、企業での利用でもEldoS Corporationが定めるフリーライセンスで利用できるようです。 Professionalライセンスでは、さまざまな使いやすい機能が追加されます。高価なソフトウェアでもありませんので、効率アップのためにも検討されてみてはいかがでしょうか。

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Windows8のデスクトップにプログラムメニューをシンプルに追加する

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Windows8のデスクトップにプログラムメニューをシンプルに追加する

windows8はデスクトップからスタートメニューがなくなってしまい、エクステンションなどをインストールすることによって追加することができますが、単純にプログラム起動のショートカット集がほしい場合に、一番シンプルな方法をご紹介します。 ツールバーにプログラムフォルダを表示させる ものすごく簡単です。表題だけでわかる人はわかってしまうと思いますが、簡単に説明しますと、下記の通りです。 プログラムフォルダは下記の場所にあります。 C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs これをツールバーに追加すれば、タスクバーにプログラム一覧が表示されます。 既存のツールバーを右クリックして、ツールバーを選択します ツールバーから新規ツールバーをクリックします。 フォルダ選択画面になりますので、Cドライブ-Program Data-Microsoft-Windows-スタートメニュー-プログラムと辿ります。 フォルダーの選択をクリックします。 このような形でプログラム起動のショートカットメニューが作られます。 筆者的にはこれでスタート画面に戻る必要はほとんど感じなくなっています。 コントロールパネルなどもタスクバーにピン止めしておけるので、デスクトップから辿らねばならないものはほとんどありません。 筆者は、Macでのよく使うアプリは、Dockにいれて、頻度の高くないアプリはアプリケーションフォルダか、LaunchPadから起動するというフローとほぼ同じ形に持っていけて、個人的には十分満足しています。 昨日されたWindows8.1には従来型のスタートメニューが戻るかもしれない、という噂もありますが、それはまた6月待つのパプリックプレビューバージョンを楽しみに待ちたいところです。 追記 上記の方法は全ユーザーで使用できるスタートメニューのみで、各ユーザーごとに作成されたショートカットは使用できないことをご指摘いただきました。 これを多少応急処置ですが、どちらも使えるようにしてみたいと思います。 まず、個別ユーザーのショートカットは C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs に収められています。 ここにエクスプローラーで移動し、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。 ここでAllusersという名前でC:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programsにシンボリックリンクを作成します。 mklink /D allusers “C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs” これでallusersという名前のフォルダが作られ、全員のショートカットとつながりました。 このフォルダを上記同様に、ツールバーに登録します。 コマンドプロンプトを普段使われない方にはちょっと敷居が高いように思いますが、一つの方法として参考になるようでしたら幸いです。

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Adobe製品ラインをCreativeCloudに一本化へ

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Adobe製品ラインをCreativeCloudに一本化へ

AdobeがCreativeSuiteの新規製品投入をやめ、CreativeCloudによるサブスクリプション(購読)形式への一本化を行うことを発表しました。 これにより、パッケージでCreativeSuiteを購入することはできなくなりますが、月額で使用料を支払えば、常に最新バージョンのPhotoshopやIllustratorを利用することができるようになります。 製品バージョンアップというモデル 商用ソフトウェアが発表されると、マイナーバージョンアップという小規模なバージョンアップや、バグの修正を行いつつ、次のメジャーバージョンに開発資源を投入していくという形がとられていました。 WindowsなどのOSをはじめ、さまざまなソフトウェアがこのモデルをとっています。 定期的なバージョンアップを行うと、すべて最新のバージョンを追いかけるユーザーと、現行十分な機能を持つ旧バージョンを保持するユーザーに分かれます。 Windows8が発売された現在も、WindowsXPを安定したバージョンとして使い続けている方が多くいらっしゃるのと同じ構図です。 ですので開発にかけた資源がすべて利益として見込めるわけではありません。その分、一つ一つのパッケージ価格に上乗せするという必要があります。 すべてのユーザーが同時期に更新するという見込みがあれば、パッケージ価格もそれなりに抑えることもできるでしょうが、とくにCreativeSuiteのような高額なパッケージの場合、買い控えを行うユーザーもかなりの割合でいました。 そういった点で購読モデルをとれば、買い控えということは発生しないのでメーカーとしても開発費用を回収する見積もりがしやすくなります。 こういった方向性への模索は、さまざまなソフトウェアメーカーで行われていますが、主力商品をすべて購読制にしたAdobeはかなり先鋭的な方針を示したといえます。 購読制にすることによるメリット アプリストア登場以来、プロダクトキーやシリアル番号によるライセンス管理という方法は時代遅れとなりつつあります。 メールやストアアカウントに紐づいたライセンス管理は普及しつつあり、Office2013でもMicrosoftアカウントのメールアドレスによるアクティベーションが可能となっています。 先日、AdobeCreativeSuite2のアクティベーションサーバーの停止に伴う、無償化というデマが流布したこともあります 過去記事:Adobe Creative Suite2について https://www.sys-cube.co.jp/1719 この一件で驚いたのは、CreativeSuite2のアクティベーションサーバーにコストを割き続けていたということです。 確かに一度作りこんでしまえば、あとは運用だけかもしれませんが、電力、機材更新、障害対応人員など、コストなしで運用できるものではありません。 このサーバーがなくなっていまうと、動作しない仕様のソフトウェアであれば、バージョンごとにサーバーを運用し続けなければならなくなり、それだけ維持コストが必要となります。 購読制であれば、このアクティベーションの仕組みも一元化でき、また現在課金中のアカウントでなければアクティベーションできない、という形のほうが運用も楽になります。 高額なソフトウェアであれば、不正なシリアルや、ライセンス条項に反した譲渡や再販などが付きまといますが、これらを排除できることは大きなメリットでしょう。 開発資源の分散 もう一つの要素として挙げられるのは、ソフトウェア産業はスマートデバイスへの対応も現在見出していかねばならない一つの課題である、ということでしょう スマートフォンやタブレットは、フルセットのCreativeSuiteを動かすためにはパフォーマンス不足ではありますが、ユーザー数の多さにおいては無視できない存在になっています。 パソコンにおいてデファクトスタンダードとなっているAdobeのツールも、スマートデバイスでも確実に業界標準を握れる、という世界ではありません。 逆に出遅れてしまうことで、スマートデバイス主導で出てきた同ジャンルのアプリが、パソコンのほうでもシェアを伸ばしていくという可能性さえあります。 現在技術やノウハウにおいて、一歩ぬきんでている状態で、スマートデバイス市場への参入を行えば、後発勢と差をつけた状態で事業を始めることができます。 そのようなタブレット、スマートフォンの市場がCreativeSuiteのようなソフトウェアを求めているかどうかの答えが見えるのは、まだまだ先になると考えますが、Adobeとしても抑えておくべきポイントと考えているようです。 実際にCreativeCloudには、Photoshop TouchなどのiPadアプリとの連携という機能も備えています。 Adobeもこれからの市場、タブレットなどにおいての基盤を確かにしていくためには、製品ラインの統合と合理化を進める理由があったのではないかと考えます。 ユーザーとしての受け止め方 月額制となっていますが、おそらくCreativeSuiteを、使いたい月だけ使う、という使い方を望まれているユーザーは少ないと思います。 アマチュア向けの価格としてはかなり高価ですので、業務用途がシェアのほとんどでしょうし、業務用途であれば、常に手元になければ使えない、ということになります。 一ライセンス年間6万円~が安価かどうか、という見方は、利用頻度によってまちまちだと思います。 かつては20万円からの1パッケージを購入すれば、OSやパソコンが対応している限り、5年でも10年でも使えたという感覚でいくと、確実に高くなっていると言えるかもしれません。 パッケージが手元に残らない、という形に不安を抱かれるユーザーも多くいらっしゃるでしょう。 ソフトウェアはパッケージでなく、利用権を買うだけ、という形は、旧来のユーザーほど不満があるでしょうが、現在の各アプリストアではその方式をとっています。 筆者としては、逆にこの販売方式になることで、Adobe CreativeSuiteの費用対効果が明らかになったと考えています。 簡単に言えば、年間6万円の価値があるかどうか、という判断で使う使わないを判断できるのではないでしょうか。 とりあえずAdobeにしておけば大丈夫、というアバウトな感覚よりも、コスト感がつかみやすいと感じています。 PhotoshopやIllustratorについ ては、単体製品の購読という形も取られるようですので、より一層わかりやすくなると考えています。 メジャーバージョンアップに備えて予算を組む必要があった現在よりも、より見通しを立てやすいというところがありますが、それは導入規模等によっても意見が分かれるところかもしれません。 大規模導入が必要な場合は、必要台数だけ最新、その他は旧バージョンを維持など、段階的にバージョンアップしていけましたが、購読制であれば、バージョンアップ費込の月額料金を支払う必要があります。 このAdobeのCreativeCloudへの一本化がどうユーザーに捉えられるのか、今後のソフトウェア業界の一つの指針となるのではないでしょうか。

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CeVIO Creative Studioで操作説明ビデオを試作

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CeVIO Creative Studioで操作説明ビデオを試作

今回試作したビデオ まずは動画をご覧ください。 本動画は音声が主体ですので、音を出して見ていただけますと、わかりやすいです。 内容はLiveWriterの使い方です。 CeVIO Creative Studio Freeとは CeVIO Creative Studio Freeは音声合成ソフトウェアです。 CeVIOはチェビオと読みます。 http://cevio.jp/ 右側に表示されているのは、Free版で使用できる「さとうささら」さんというキャラクターということです。 操作は簡単で、基本的に、テキストを入力していけば、ほとんどの部分は聞き取りやすく発声してくれます。 右側のスライダーでは声の明るさ声質や、感情表現を操作することができるようです。 右下グリーンの棒グラフでは、自動的に生成された音声のトーンを変更することができます。 本当にテキストを入力しただけで、調整していないのものが上記の動画ですが、一部を除いてほぼ聞き取りやすい音声になっています。 一部変更した部分といえば、漢字の読みが違う場合に、ひらがなに変更した部分が何点かあります。 この製品は非商用がEULA(エンドユーザー使用許諾)で定められていますので、これを現在商用利用することはできません。 今回の動画はあくまでも今後検討するための試みとして作成しています。 なぜこの動画を作ったか 紙媒体や、Webでのスクリーンショットと文字の説明と、実際動画で動いているチュートリアル、操作説明などを比べると、わかりやすさという点で、やはり動画に分があります。 こういったものを製品プレゼンテーションや、トレーニングなどに作成して使用する上で、一番ネックになるのは音声です。 製品プレゼンテーションであれば、たとえばスタジオを借りて、専門のナレーターに依頼することで、イメージ通りの良いものを作成することができますが、それなりに費用がかかります。 トレーニングなどに使用する場合は、そこまでお金をかけることができない、あるいは量的にたくさん作らないといけない、という場合もかなりあると考えます。 そういった場合に、そのビデオ制作者本人の音声でも、わかりやすく録音することはできますが、なかなか通りがよく、聞き取りやすい声色である、ということはなかなか難しい壁ですし、聞く人のモチベーションにもかかわる問題です。 そういう場合に、こういった音声合成ソリューションで、操作が簡単で、それほど調節の難しくなく、ある程度の自然さがあるものがあれば、いいのになと思っておられる方はそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。 そこでこの最新の音声合成ソフトウェアCeVIOの存在を知り、形になるかどうかをスクリーンキャプチャにかぶせることで試してみようと思い立ちました。 動画制作について スクリーンキャプチャを用意し、CeVIOでエクスポートしたWAVファイルを動画に乗せていくという手法を取りました。 制作途中で感じた部分として、かなり明朗な音声ですので、途切れる無言の時間が少し怖いということでしょうか。 この動画の場合、4分間のランニングタイムの間、ずっとしゃべり続けると、見る側としても作る側としても大変です。 ポイントポイントで音声を入れる方が効果がありますが、その無言の時間がどれほど続くのかという不安感を与えるといけないので、急きょGarageBandで作成したBGMを乗せることで緩和することを選択しました。 商用バージョンへの期待 この製品の意図としてはCGM(消費者作成メディア)用ということですが、今回の記事のような用途を提案させていただたいです。 商用可能で、用途に合わせた声色などが選択できると、目的に応じた使い方ができ、用途は広がるのではないでしょうか。 とにかくここまで使いやすく、自然な音声を合成できるソフトウェアですので、一度試されてみるのはいかがでしょうか。 筆者個人としてもいくつか面白そうな使い方を考えていますので、余暇にでも試してみたいと思っています。

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OfficeのファイルをiPadのKeynoteでスライド再生する

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OfficeのファイルをiPadのKeynoteでスライド再生する

この記事ではPDFファイルをPDF to KeynoteというMacのアプリを利用して、iPadのKeynoteで再生する方法を説明いたします。 iPadのKeynote(パワーポイントのようなソフト)のプレゼンテーションは、iPadの小ささで機動性もあり、またiPhoneのKeynote Remoteを利用して手元で操作もできることから、非常に使いやすいものになっています。 このiPadのKeynoteで再生できるスライドは、MacのKeynoteで作られたものや、PowerPointファイルのインポートによるものだけです。 PowerPointなどのインポートでも形式が崩れたり、フォントが変わることから、Keynoteのための修正が必要になることもよくあります。 WordやExcelなどで作成したファイルをそのままスライドにして、iPadでプレゼンテーションする方法についてご紹介します。 WordやExcelのファイルをPDF化する Office2010以降では、標準でPDFファイルをエクスポートする機能が付属しています。 今回この研修テキストをPDF化して、iPadでスライドショーとして再生できるようにします。 エクスポートでPDF形式を選んで発行します。 PDF to Keynoteで変換する これをMacへ送信し、MacでPDF to Keynoteというアプリで変換します。 http://www.cs.hmc.edu/~oneill/freesoftware/pdftokeynote.html このPDF to Keynoteは、基本的にPDFを画像化してスライドショーに貼り付けるもののようです。 そのため、ファイルサイズはかなり大きくなります。 PDF to Keynote起動してもウィンドウは開かないので、メニューバーからFile-Openを選択します。 ここで変換するPDFを選択して、Openをクリックします。 プレビューが表示されますので、チェックしてよろしければ、メニューバーからFile-Save toを選択します。 iPadであればKeynote Document (iWork ‘09)を選択するとよいようです。 完了したファイルは、Macのkeynoteでは正常にスライドとして表示されます。 これをiCloudやDropBox、Mailの添付ファイルなどを利用して、iPadに送信します。 ここではDropboxを利用しています。 これをiPadのKeynoteで開こうとすると、  プレゼンテーションを読み込めませんでした。エラーが発生しました。 となってしまい、インポートエラーになってしまいます。 インポートエラーを解消する 結論から言いますと、iPadのKeynoteは、スライドのどこかに、編集可能領域がないとインポートに失敗してしまうようです。 PDF to Keynoteは画像が貼り付けてあるだけのスライドになりますので、編集可能なボックスが作られません。 そのため、一度MacのKeynoteにもどして なにか、テーマを適用します。 ここではPDFにあった「白紙」を選択しています。 編集エリア、という領域がスライドの上に乗りますが、これは編集可能な領域を示しているだけですので、スライドを再生しても表示されることはありません。 これを保存して、再びiPadでインポートします。 このようにインポートが順調に進行し、インポートが完了しました。 これをタップして開き、 右上の再生ボタンから、スライドの再生を開始します。 これをiPhoneのKeynote Remoteと接続して、 このスライドを手元でコントロールすることができます。 PDFを利用するので、他のソフトから出力したものでも、PDFでみてレイアウトなどが崩れていなければ、かなり簡単にkeynoteのスライドに変換できます。 これはiWorkのPagesからKeynoteに変換すること方法としても、一番簡単ではないかと思います。

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実は使いやすかったWindows8

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実は使いやすかったWindows8

じつは最近までWindows8は、なんて使いにくいんだろうと思ってました。 第一印象というのは大事な部分で、あのModernUIのタイル状のスタート画面をみたときに、こんなのWindowsじゃない!と思ってしましました。 こんな画面で、個人利用ははともかくとしても、仕事用のOSとして耐えうるのかどうか、という不安がありました。 幸いClassicShellというソフトウェアを使えば、Windows7と同等の使用感覚にできる、というお話は聞いていましたので、それは最終的な手段としておいておくとして、Windows8を基本標準のままで、どれだけ使えるのかということを、体験してみることにしました。 不安に思っていたポイント 使用するにあたって、不安に思っていたポイントは ・デスクトップ作業中に、どれだけあのタイル状のスタート画面に行きつ戻りつしないといけないのか ・エクスプローラー(インターネットエクスプローラーではなく、フォルダを開いた画面)のリボン操作はどうなのか というところです。 今までと同じように使おうとして、だめだと思うのであれば、だいたいこの二点が中心となってくると思いました。 スタート画面の使用頻度 従来までのWIN32アプリケーションを使うにあたって、最も不安に思うところが、どれだけの頻度で、デスクトップとスタート画面を行ったり来たりを行わないといけないのか、というところでした。 WIN32アプリしか使わないのであれば、あのスタート画面はなくてもよいものです。 実際このところ、スタート画面に戻らずに操作できるようになって、Windows8の使いやすさは飛躍的に向上しました。 いまのところ起動した際の一回と、誤ってWindowsボタンだけを押してしまったとき以外に、ほとんどスタート画面は目にすることはありません。 そのために行ったことは、 ・関連付けの徹底的な見直し ・必要なショートカットのタスクバーへのピン止め この二点です。 関連付けさえきっちりしておけば、デスクトップ内ですべての操作が完結します。 その点については、過去の記事 Windows8でPDFファイルをChromeで開く https://www.sys-cube.co.jp/3118 Windows8の画像表示を好きなアプリに変えるには https://www.sys-cube.co.jp/3086 でも書いています。 とにかく、一通り、普段使うファイル形式はエクスプローラーで開いてみて、関連付けを確認してください。 そしてデスクトップで完結してしまうように、関連付けを変えてしまうのです。 Windows8で現在デスクトップを右クリックして、新規作成メニューから表示されるのはこのような感じです。 これだけは右クリックからファイルを作れるので、これ以外で1から立ち上げたいアプリケーションは、どんどんタスクバーにピン止めしてしまうと楽です。 筆者は今こんな感じです。せっかくのワイド画面の横幅をどんどん活かしましょう。 実際テキストエディタは新規作成からテキストファイルが作ることができるので、不要かもしれないですが、アイコン一発で開いて書き始めることも多いので、起点になるアプリはどんどんピン止めしてしまいましょう。 この辺りはMac OS XのDockの感覚ですね。 サブで使うようなアプリケーションのショートカットを集めたアプリケーションフォルダを作って、使いやすい場所に置いておけば、さらにOS Xっぽく使うことができそうです。 これを行うと、アプリケーション起動のためにスタート画面に戻るというようなことは、ほとんどなくなりました。 エクスプローラーのリボンインターフェース Office2007ではじめて、私たちユーザーの前に現れた、リボンインターフェースですが、これについては、Office2007登場当時から、使いにくいという感想を持っていました。 とにかくOfficeのリボンが使いにくいと感じたのは、あまりにも機能がありましたので、タブの数も非常に多く、タブの中もごちゃごちゃと機能が詰め込まれていて、覚えることができなかったからです。 それいらMicrosoftのソフトウェアにはリボンが搭載されるようになり、Liveメールや、これを今書いているLiveWriterなどでも使われていますが、これらのリボンインターフェースは、かなり使いやすいです。 やはり機能が少なければ、リボンは使いやすいのです。Office2007にいきなり搭載したのは、ちょっとまずい判断だったと思わなくもないですが、初登場から6年たった今となってはユーザーの慣れの部分もあります。 エクスプローラー(インターネットエクスプローラーではないほう)に使われているリボンは、結構な数のタブがあります。 まずは左端のファイルタブ。コマンドプロンプトから開く、が地味にすごいです。 どんな深い階層のフォルダからでも一発でコマンドプロンプトで、しかも管理者権限で開くことができるというのは、筆者にとってはものすごく楽です。 このあたり、右クリックしてコンテクストメニューを使わなくても、リボンから操作できるのは、より直観的です。 どういう操作ができるのか、一目で見られるので、わかりやすいです。 表示タブ、このナビゲーションウィンドウという機能は、なんでしょう? 開いてるフォルダーまで展開というこのオプションは、もしかして。 これはXPのエクスプローラーと彷彿とさせます。 しかも詳細ウィンドウをオンにしておくと、ファイルのプロパティも見られる3ペインのエクスプローラーになります。 自分の中ではXPのエクスプローラーの使い心地を超えてしまった感があります。 XPからWindows7へ移行した際の最大の不満点は、フォルダオプションがコントロールパネルに移動したこと、エクスプローラーが使いにくくなったこと、です。 後者はWindows7でも設定できましたが、すぐにはわかりにくいものでした。 これらの不満点をきっちりと修正しているWindows8はかなりXPユーザーからの乗り換えを意識しているものと感じました。 Windows8は使いやすい、でも Windows8は今ではとても使いやすい、よく使う部分では、何も不満を感じないというか、むしろWindows8からは戻れないぐらい便利な部分もあります。 ここまでの感想を持つにいたるまで、いろいろ調べましたし、設定をしました。 レジストリなどを操作するツールを使わない範囲で、ここまでカスタマイズできるなら、普通に考えれば非常に素晴らしい、と思います。 しかし、だれもがこれだけのことを調べて設定できるのかというと、そういうことはおそらくないと思います。 いわゆる「パソコンに詳しい人」と呼ばれる人達であれば、何でもない設定変更であっても、全くこれらをせずにに使用しているユーザーはかなりの割合でいます。 そういった方が、自分の使いやすいようにカスタマイズを施していくと考えるのであれば、ちょっと手数が多すぎるという印象です。 そういう方のためにModernUIアプリとスタート画面があるのかもしれませんが、Officeがデスクトップで動作する以上は、デスクトップをまるで使わないというより、ModernUIアプリを全く使わない、というユーザーのほうが、しばらくは比率としては多くなりそうです。 個人的な感想としてOfficeのリボンインターフェースに慣れるまで6年かかったのだから、ModernUIになれるまでもそれぐらいかかるのかもしれません。 そのころには、アプリもたくさんそろって、何をするにも使えるようになってるのか、結局デスクトップ志向に回帰しているかはわかりませんが、すくなくともWindows8は使いにくい退化バージョンではないことは、はっきりと言い切れます。

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WordPressへの全世界的な攻撃について

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WordPressへの全世界的な攻撃について

WordPressへの世界的な攻撃が続いています。 この攻撃は、WordPressサイトを見つけ次第、wp-login.phpへアクセスし、ユーザー名admin等でパスワード総当たり(ブルートフォース)攻撃を行うものです。 攻撃の実例 これは筆者がいろいろテストするために使っている個人所有のVPSのapacheのログですが、二日間で、wp-login.phpへの総当たり攻撃が3000回以上行われています。 幸いにしてadminユーザーは削除してあったため、総当たり攻撃が成功した形跡はありませんでしたが、念のため攻撃が始まってから数日分の、Tripwireレポートを精査して、DocumentRoot以下のファイルに、心当たりのない変更が加えられていないかを確認しました。 Tripwireはファイルシステム内の変更を記録して、変更や削除があると、レポートとして表示してくれるものです。 これをインストールしておいて、今回は安心を得ることができました。 基本的にSSHの公開鍵認証でしか外部からアクセスできない設定にしてありますので、想定外の変更を加えられる心配は非常に少ないですが、WordPress部分をこのような方法で改ざんされてしまうと、公開している部分でもあり、ここからサーバー資源を悪用されてしまいます。 adminでのログインが成功してしまえば、WordPressのコアファイルを操作して、WordPressを攻撃者の思い通りに改変してしまうことが可能です。 これがApacheのログから割り出した、攻撃アクセスのうちほんの一部です。 見たこともないようなドメインが並んでいますが、ブラジル、スペイン、チェコ、ロシアと世界中のサーバーから攻撃されています。 これはボットネットという、遠隔操作できるマルウェアを仕込まれた、常時起動のサーバーなどです。 ボットネットは、公開サーバーのセキュリティ脆弱性を利用して攻撃され、乗っ取られてしまったサーバーなどの集まりです。 古いバージョンのHTTPサーバーやその他のサーバーなどをそのままで公開し続けると、その脆弱性を利用して、ボットネットに組み込まれてしまう可能性が高いです。 ボットネットはこのような大規模さ、IPアドレスの不特定多数さを利用して、迷惑メールの送信や、WebサイトへのDoS(サービス拒否)攻撃などに利用されています。 このボットネットをコントロールする攻撃者が一か所から命令を出すと、配下にあるボットネットに属するコンピュータが、他のサイトに攻撃を行います。 世界中からアクセスがあるので、特定の国からのアクセスを防げばよいというものではありません。 今回の攻撃はWordPressを乗っ取って、さらにこのボットネットを拡大することが目的であると考えられています。 攻撃に対する対策 まず最初に行うべきは、adminという名の管理者アカウントとは違う管理者アカウントを一つ以上作成し、adminは削除してください。 adminはあまりにも多く利用されているので、今後も標的になってしまうと考えるべきです。 少なくとも管理権限を持つユーザーのパスワードは11文字以上で、数字、記号や大文字、小文字を含む文字列を選ぶべきです。 侵入を許してしまったかどうかを判断するのは、かなり難しいです。 こう書いてしまうと不安をあおることになってしまいかねませんが、ユーザー名adminパスワードadmin123などであれば、攻撃が成功してしまっている可能性も考慮すべきです。 目に見えるようなわかりやすい変更があれば、それでわかりますが、コアファイルに何かを仕込まれてしまっただけであれば、ほとんど気が付くことはできないと思います。 WordPressのプラグインExploit Scannerを使うというのも一つの方法かもしれません。 このプラグインをWordPress日本語版に対応させるパッチが下記で公開されています。 http://ja.forums.wordpress.org/topic/2743 WordPress Exploit Scannerはコアファイルのハッシュ値が、標準のものと違うかを検査する、という単純な仕組みなっています。 ハッシュ値はファイル全体から一文字でも変更すれば、大幅に変わってしまうものですので、ここの不整合があれば見つけてくれる仕組みです。 侵入を受けたことがが明確であれば、記事やコンテンツを退避させ、一度停止させたうえで、WordPressを再構築するのが最も確実な方法になるでしょう。 二段階の認証になったとしても、現状をしのぐためであれば、一時的にwp-login.phpに認証をかけてしまうというのも一つの手です。 例として挙げれば .htaccessに [text] <Files wp-login.php> AuthName “hogehoge” AuthType Basic AuthUserFile /var/www/.htpasswd Require Valid-user </Files> [/text] というように記述することで、wp-login.phpへのアクセスを行う際にベーシック認証を求められます。 このベーシック認証も総当たり攻撃に対して完全な防護策ではありませんが、現状のボットネットによる攻撃であれば、アクセス先に認証がかかっている際に、その認証に対して総当たり攻撃を行う、というところまではおそらく組み込まれていないであろうという想定です。 複数人でWordPressを利用している場合は、なかなか周知が難しいですが、現在のボットネットの攻撃を防ぐにはある程度有効かもしれません。 これで当座の攻撃をしのぎ、これら攻撃に対する根本的な解決策が確立するのを待つとよいのではないかと考えています。

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Windows8でPDFファイルをChromeで開く

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Windows8でPDFファイルをChromeで開く

Windows8の画像表示を好きなアプリに変えるには、の続編です。 Windows8は初期の状態でも、PDFを開くMicrosoft独自のアプリ、Readerが入っています。 これはおそらく用途的には電子書籍リーダーを狙ったものでしょう。 しかし、デスクトップで動作するメーラーなどから、添付のPDFを開こうとすると、全画面で こうなって、 こうなってしまいますと、デスクトップでの作業が完全に中断してしまいます。 再びデスクトップに戻るためには、なんらかショートカットをキー入力しなければいけないのは煩わしいです。 PDF参照しながら、何かほかの作業ができないのは、不便です。 そういう場合はAdobe ReaderをAdobe公式サイトからインストールして、過去記事 Windows8の画像表示を好きなアプリに変えるには https://www.sys-cube.co.jp/3086 で行ったように、エクスプローラーから関連付けを変えてあげると、今まで通りに操作できます。 が、Adobe Readerはメールに添付された見積書などを見るだけにしか使っていない筆者にとっては、そこまで高機能なものは必要がないという気持ちです。 そのうえ、セキュリティーパッチが頻繁にリリースされ、アップデートするのが結構面倒です。 そこで、普段ブラウザにChromeを利用しているので、Chrome内蔵のPDFビューワーを使ってみようということで、PDFをChromeに関連付けました。 C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application にChromeはありました。 こういう感じで既定のプログラムを設定します。 ダブルクリックで開くとこうなります。 拡大縮小、保存、プリントなどがありますので、筆者としては機能も十分です。 Chromeが立ち上がっていれば、アプリ立ち上がりの待ち時間もなく開くことができます。 内容を確認すれば、タブを閉じればいいだけですので、使い心地は良好です。 またChromeであれば、自動でのアップデートも行われますので、普段Chromeを使っている方にはお勧めできます。 ChromeにはFlash Playerもビルトインされているので、必要がなければFlash PlayerもAdobe Readerも個別インストールとアップデートを行わずに済むのは、非常にありがたいです。 ただ表示が崩れたりするなどの問題は純正のAdobe Readerのほうが少ないだろうと想像できます。 単純に参照するだけではなく、印刷や校正などを行う必要があるならば、Adobe Readerをインストールするのが最適でしょう。

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