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amavisd-newの問題解決

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amavisd-newの問題解決

spamassassinの日次アップデートスクリプトがエラーを送ってくるようになったので、その原因を調査して解決しました。 spamassassinは迷惑メール定義ファイルを持ち、迷惑メールをサーバー側で削除してくれるプログラムです。 sa-update.cronを日次処理で実行させると、cronがエラーのメールを送ってきます。 タイトルは /usr/share/spamassassin/sa-update.cron 2>&1 | tee -a /var/log/sa-update.log 内容は The amavisd daemon is apparently not running, no PID file /var/run/amavisd/amavisd.pid という風になっています。 amavisdはamavisd-newというサーバー側のウィルスメールスキャナーで、spamassassinと連動して動作しています。 このエラーメッセージを見ると、amavisdが起動していないのかな?と考えます。 サーバーにログインして、 [bash] service amavisd status [/bash] としてみて、停止しているかどうかを確認してみます。 結果は amavisd (pid xxxxx xxxxx xxxx) is running... となって、プロセスは動作しているようです。 では再起動させようとして、 [bash] service amavisd restart [/bash] としてみると、 amavisd を停止中: The amavisd daemon is apparently not running, no PID file /var/run/amavisd/amavisd.pid amavisd を起動中: [  OK  ] 同じエラーが出ます。 [bash] ls /var/run/amavisd/ [/bash] してもamavisd.pidが確かにありません。 設定ファイル /etc/amavisd/amavisd.conf には $pid_file = “/var/run/amavisd/amavisd.pid”; とあります。 この辺を検索してみると、 $pid_file = “$MYHOME/var/amavisd.pid” という記述もあるので、もしかしたら、と/var/spool/amavisd/var/を確かめるとamavisd.pidはありました。 DaemonをStopするのにも、別のところのpidファイルを探しに行っていたようなので、一度Service amavisd statusで表示されたプロセスをkillしてみます。 そして再度起動、さらに再起動してみます。 [bash] service amavisd restart [/bash] amavisd を停止中: [  OK  ] amavisd を起動中: [  OK  ] というわけで、うまくいきました。 [bash] ls /var/run/amavisd/ [/bash] すると amavisd.pid があることが確認できます。

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無線LAN規格IEEE802.11ac(draft)を試す

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無線LAN規格IEEE802.11ac(draft)を試す

一般向けの無線LAN規格802.11ac(draft)での無線LANの構築計画を立て、実際に使用できるかの判断のために、通信速度などを計測してみました。 無線LAN規格について IEEE802.11が無線LANの規格を定めているもので、この後に続く、a/b/g/n等といった文字は、この規格のなかで、周波数や、方式の違いなどによる差を示しています。 b/g/nという無線アクセスポイントは、一番多く普及しており、またもともと対応しているノート型パソコンや、スマートフォンなども多いです。これらは周波数としては、2.4GHzを利用しています。 弊社事務所でも、ノート型PCや、タブレット、スマートフォンなどのためにこの2.4GHzのアクセスポイントを使用しています。 2.4GHzを利用するアクセスポイントは普及台数も多いため、このところ電波の干渉が多く、到達距離や、スピードに影響が出ることも多くなってきています。 a/n規格と呼ばれる無線LANは5GHzを利用するため、遮蔽物や距離に対しては比較的弱いですが、アクセスポイント普及台数も少なく、干渉も少ないことから、この5GHz帯のアクセスポイントの導入を検討しました。 LANの拡張の計画 弊社の従業員数も増え、事務所の拡張を本格的に検討する上で、コンピュータ企業としてはネットワークがどうしても欠かせません。 Webサイト作成も主な業務ですので、ルーターの外に出ていく通信も重要ですが、社内でのファイルのやり取り、ソースコードのバージョン管理システムとのやり取り、データベースサーバーとのやりとり、などの通信には、より高速性を求められます。 本来有線のLANを敷設するのが正しい方法ですが、現在配管などがないため、増設工事を行うとしても業務との兼ね合いがありますので、即取り掛かるのは簡単ではありません。 そこで、今回LANの拡張のためにこの802.11ac規格の無線通信の導入を検討します。 このようなイメージで構築を考えています。 外部へ出ていく通信は、NTTの回線速度で固定されていますので、社内LANとしてどれだけ使えるのか、ということを主眼にして考えてみます。 IEEE802.11acの親子接続の速度 現在あるLANのスイッチングハブにNEC Aterm WG1800HPを接続しアクセスポイントとします。そして同型のアクセスポイントを子機、イーサネットコンバーターとして、新設されるLANとの通信に利用します。 十分使えるスピードが出るのでしょうか。実効751Mbpsといっても、非常に良好な状態での計測と考えられますので、それだけの速度はまず出ることはないと経験則から考えてテストしてみます。 iPerfの結果 iPerfというネットワークの帯域を計測するアプリケーションの計測の結果は以下の通りです。 2.4GHz(802.11n) 54.82Mps 5GHz(802.11n) 185.6Mbs 5GHz(802.11ac)コンバータ 254.4Mbps 有線ギガビットLAN 922Mbps クライアントPCとWindowsサーバー間の計測で、それぞれ5回の計測の平均値を出しています。 有線LANはやはり安定して、900Mbps以上出ています。 2.4GHz帯は、他の無線LANアクセスポイントの干渉を受けて、かなり速度は遅いことがわかります。 802.11ac規格、イーサネットコンバータ経由で最大300Mbps出ましたが、平均すると250Mbps程度となりました。 有線LANの3分の1程度の帯域と言えます。 これは計測上のもので、ここから実際のデータを受け渡しするとなると、この通りの結果は出ないものと考えます。 引き続き、ファイル転送の結果を見てみたいと思います。 FTPの結果 FTPによるサーバーへのファイルのアップロードの転送速度です。 STORコマンド発行後ファイルを送信し始めたところからの経過時間と、転送ファイルサイズを割ったものを表しています。 これは一度のみの結果なので、ファイル転送時の電波の状態などにかなり左右されています。 2.4GHz(802.11n) 53.09Mbps 8.34Mbps 5GHz(802.11n) 151.56Mbps   5GHz(802.11ac)コンバータ 190.54Mbps 130.50Mbps 有線ギガビットLAN 374.66Mbps 444.60Mbps 2台のパソコンで計測し、1台は5GHzの無線アダプタを内蔵していないノートパソコンです。 結果はかなりまちまちですが、iPerfの結果ほどには有線LANとの差はありません。 ファイルのサイズは833Mbyte、802.11acのイーサネットコンバータ経由で35秒です。 有線LANでは15秒程度で、感覚で言えば、有線LANの2分の1というところです。 Windowsファイル共有の結果 2.4GHz(802.11n) 44Mbps 12Mbps 5GHz(802.11n) 288Mbps   5GHz(802.11ac)コンバータ 240Mbps 190Mbps 有線ギガビットLAN 640Mbps 505Mbps 転送したファイルと機械はFTPと同一の条件です。 ファイルをドラッグアンドドロップした状態から転送ダイアログが消えるまでの時間を計測しています。 Windowsファイル共有は、WindowsServer2008R2とWindows7以降との接続で、SMB2.1を利用した接続となり、ネットワークの帯域が広いほど、転送速度が目に見えて向上しています。 この計測のために、サーバーと他のパソコン間の通信を止めているわけではないので、無線の状況や、サーバーへのアクセスなどにもよって揺らぎがあります。 833MByteを転送するのに802.11acのイーサネットコンバータ経由で28秒ほど、有線LANでは10秒強です。 まとめ この有線LANとの2~3倍程度の転送速度の差を、使える、あるいは使えない、という判断は、それぞれの利用シーンや捉え方に応じて変化するものでしょう。 かつてギガビットの有線LANのない時代に、細々とした回線で通信していたことを思うと、筆者としては10年ひと昔の感があります。 無線で100Mbit有線LANをはるかにしのぐ速度で、ギガビット有線LANの3分の1ものスピードは、無線LANに求めているものをはるかに超えたものでしょう。 これだけの速度が常に出るのであれば、利用シーンによっては無線のみでコスト削減することを選ぶことも十分可能でしょう。 802.11ac規格のアクセスポイントは、11nのアクセスポイントとしても高速で、最新のスマートフォンやタブレットなども11n規格の無線通信で恩恵を受けます。 802.11ac規格の無線LANアダプタ搭載のノートパソコンが普及するまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、このようなLAN間の橋渡しであれば、機器の普及を待たずに高速化のメリットを生かせそうです。 まだ802.11ac規格はdraftの状態ですが、これから発売される新しいパソコンなどにもアダプタが内蔵されて行くはずです。 将来的には無線でかなりのネットワーク部分を担当することができるようになりそうです。

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デスクトップから起動するようになったWindows8.1

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デスクトップから起動するようになったWindows8.1

Windows8の後継である、Windows8.1のプレビュー版が公開されています。 このWindows8.1で最も注目すべきと思われる、デスクトップからの起動について書いてみます。 Windows8.1プレビューのインストール http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/preview-iso 上記アドレスから、ISOファイルを入手し、仮想マシンとしてインストールを行いました。 現在使っているWindows8をプレビュー版で上書きしてしまうのは、さすがに支障が出ると困ります。 Store経由であれば、回復用のメディアを利用すれば、上書きしてしまっても戻すことができるようですが、ISO版を利用して上書きしてしまった場合は、戻すことはできなくなります。 くれぐれも注意事項をよく読んで、影響のない範囲でインストールしてみることをお勧めします。 ついにデスクトップからの起動も可となったWindows8 今回、大きく取り上げられるのは、タスクバーにスタートボタンが復活したことでしょうか。 スタートボタンをクリックすると、標準ではタイル状のスタート画面に戻るだけで、スタートメニューは依然表示されません。 これを右クリックすると、シャットダウンや、コントロールパネル、タスクマネージャといった、システム的な機能に直接操作することができます。 ここでタスクバーを右クリックすると、 このようなタスクバーとナビゲーションのプロパティという画面が呼び出されます。 Windows8のころは、タスクバーのプロパティでありましたので、ナビゲーションというタブ自体が新設されたものです。 ここで「サインイン時にスタート画面ではなくデスクトップに移動する」というチェック項目があります。 これをチェックすると、起動時など、サインインした際にデスクトップから作業を開始することができます。 上記のような操作が可能になります。 またModernUIアプリ主体のスタート画面とアプリケーションの一覧であるアプリビューが分割され、スタートボタンを押した際に、スタート画面ではなく、アプリビューを呼び出すことができるようになります。 こちらがスタート画面、主にModernUIスタイルアプリという、Windows8と独自のフルスクリーンアプリが並びます。 こちらがアプリビュー。アプリの使用頻度や、アプリの名前順などでソートし、アプリを検索することができます。 かつてWindows95以降、慣れ親しんだスタートメニューはなくなってしまう方向性はこれで確定したように思いますが、ここ数か月Windows8を主として使ってきた筆者としては、デスクトップから起動するようになるだけでも、十分な恩恵があります。 それは、デスクトップから立ち上げたい、という要望を持った方に対して、タスクバーから設定できますよ、とお伝えすることができるようになったことです。 ClassicShellという拡張ソフトを入れて、という話をするのと、もともとの設定で持っているのとでは、意味合いは大きく変わってきます。 あとは、アプリビューを使いやすく並び替えることで、普段のデスクトップワークを行い、それらの用が済めば、たとえばキーボードとマウスを取り外して、タブレットとしてModernUIアプリを使う、Windows8でマイクロソフトの本来提示したかった、タブレットパソコンとしての機能を使いやすく分けることでできるようになりそうです。 従来のWindows8はStoreアプリの充実を待たずに、タブレットとしての機能を表に出しすぎていたために、従来のデスクトップを主として使うユーザーからの反発を招きかねないものとなっていました。 Windows8.1はWindows8ユーザーに無償でアップグレードが提供されるとのことですが、バランスよくユーザーインターフェイスがまとまったWindows8の上位バージョンとして、アップデートをお勧めできるものになりそうです。

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CDイメージを作成してVMWareFusionのWindowsにマウントする

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CDイメージを作成してVMWareFusionのWindowsにマウントする

データCDやDVDイメージファイルを作って、VMwareFusion上で動作するWindows仮想マシンにマウントさせる方法を順を追って説明します。 CDの内容にたびたび変化を加えるような場合、CD-Rに毎回書き込んでいては資源と時間の無駄になります。 そういう時にイメージファイルのみを作って、VMWare上で動作するWindowsに仮想DVDイメージとして認識させれば、時間を短縮でき、CD-Rも一切使う必要がありません。 DiskUtilityを利用して、WindowsでDVDとしてマウントできる形のディスクイメージを作成します。 DiskUtilityでの作業 まずフォルダを一つ作成し、そこにDVDもしくはCDの中身になるファイルをひとまとめにまとめます。 DiskUtilityを起動し、ファイルー新規ーフォルダからのディスクイメージを選択します。 イメージを作成するフォルダを選びます、のダイアログから、先ほど用意したフォルダを選択し、イメージボタンをクリックします。 ディスクイメージ名を名前に入力し、イメージフォーマットをハイブリッドイメージ(HFS+/ISO/UDF)を選択。暗号化はなし、で保存をクリックします。 ここではInstallCD.dmgというディスクイメージが出来上がっていることが確認できます。 VMWareFusionでの作業 まず、利用するWindows仮想マシンを起動します。 起動したら、VMWareFusionの仮想マシンメニューから、CD/DVD(IDE)-ディスクまたはディスクイメージを選択、をえらび、 さきほど作成したdmgファイルを選択します。ここでCD/DVDが切断されている場合は、CD/DVD(IDE)のメニューから接続を選択します。 すぐにWindows仮想マシン上で、ディスクが認識されます。 ここでエクスプローラーを選択して開くのもいいですし、autorun等を設定しておけば、自動再生が上手く動作するかを確認することができます。 インストールCDなど、配布用のCDイメージを作成する場合、必要なファイルが全部そろっているか、セットアッププログラムがきちんとディスクから実行できるかなどを確かめるために、この方法を使っていきたいと思います。 OS X標準のDiskUtilityはいろいろ応用が利くので、非常に便利ですね。

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Squareカードリーダー

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Squareカードリーダー

スマートフォンによるクレジットカード決済サービス、Squareが日本でもサービスを開始しました。 これは上の使用例からもわかるように、非常に小さいリーダーをiPhoneなどスマートフォンのイヤホンジャックに接続し、磁気読み取り式でクレジットカードを読み取って、決済を行うことができます。 スマートフォンを通信と読み取り機に使うことで、別途カードリーダー、通信設備などを用意する必要がなく、簡易なレジしかない小売店舗や、飲食店などでも簡単にクレジットカード決済を導入することができます。 北米から事業展開が始まり、今年5月末より日本でも事業展開されるようになりました。 一度のカード読み取りによる取引ごとに、取引額の3.25%からが手数料として差し引かれます。 Square登場の背景 日本的な感覚で言えば、このようなよく理解できない機器を利用するよりも、おサイフケータイとFelicaリーダーのほうが安心なのではないか、という疑問がわいてきます。 確かにFelicaのような非接触型のICカードのほうが記録する情報を複雑にでき、通信経路の暗号化などにも安心感を持てます。 全国津々浦々のコンビニエンスストアのPOS端末でもそれができるのだから、というのは、日本独自の感覚です。 海外でもクレジットカード決済はさまざまな店で使われていますが、複写紙を利用するインプリンタという器具を用いる店舗も多くのこっており、そのためにクレジットカードからカード番号と契約者名、有効期限のエンボス(凹凸加工)がなくならない事情があります。 またレジも簡易な開閉機構しかないものが多く、計算機能も備えてない場合、店員さんがだしてきた計算機で、お金のやり取りを行うお店はかなりの割合であります。 日本のレジは通信機能、Felicaの読み取り、お札を入れるとおつりが出てくる自動入出金など、複雑で高価なPOS製品がかなり普及していますが、世界的に見て、珍しい一地域と言えます。 スマートフォンにNFCが標準搭載されても、世界のどこででも利用できるようになるまでには、まだまだ時間がかかる、という現状があります。 そんな中にSquareのようなスマートフォンと$10あまりの簡易なリーダーがあれば、クレジットカード決済を導入できてしまうというのは、技術革新と呼んでも差支えのないものでしょう。 Squareの技術 Square技術的なバックグラウンドについて、セキュリティ上あまり詳しく解説はしていませんが、カード読み取りにイヤホンを接続するオーディオジャックを利用するというのは、端末の低価格化にかなりの貢献をしています。 そもそも、かつてアナログ回線しかない時代は、音声を通じたデータ通信は当たり前でした。いまでもファクシミリを利用する場合は、雑音のようなデータ通信の音を耳にする場合もあるかもしれません。 iPhoneであればLightning端子、Androidであれば、MicroUSB等で接続する機器を考えますが、そのような構成をとれば、価格は現在の3~4倍、それにAppleであればサードパーティーのアクセサリとして、認可が下りるかどうか、というハードルがあります。 推測ですが、iPhoneアプリとカードリーダはおそらく音声によって、アプリとの通信を行い、カード情報を暗号化してやり取りし、それを3GやLTE、あるいはWi-Fiの電波を通じてカード決済センターに暗号化通信、決済の可否を通知する、という仕組みになっていると考えます。 このカードリーダーは単純な磁気読み取り装置ではなく、小型のコンピュータが内蔵されており、データの双方向通信を行えるものではないかと考えます。 リーダー-アプリ間の通信、アプリ-決済センター間の通信については、SSLや公開鍵暗号化など確立された技術が利用されています。 ただ技術的に暗号化がどれだけ可能であっても、それだけでは不正な決済を監視することはできません。 これについては、まず店舗従業員による、期限、名前の目によるチェック、スマートフォンのタッチパネルによるサインのチェック、あからさまに怪しい高額な決済については、カードリーダを通す前の人によるチェックになります。 センターに対して情報が送られた後は、クレジットカード決済センターには、普段通りでない異常なカードの利用を検出するノウハウを持っています。 不正な決済が行われた痕跡があれば、カードの利用停止などがおこなえる仕組みが出来上がっています。 機械の前後に、人によるチェックがあってこそ、このような簡易な機器によるクレジット決済が可能となるわけです。 ケーブルのないコンピュータ カードリーダーとの通信、タッチパネルによる認証コードの入力、センターと安全な通信機能があれば、カード決済機としては十分な性能を持つことができます。 今までは無線による通信については安全ではない等の理由で、有線の決済専用回線などを用意していたことなどを考えると、機器、通信インフラなど、導入にはかなりのイニシャルコストがかかっていました。 しかしスマートフォンが、これらの機能を十分備え、手のひらの上に収まってしまうオールインワンのコンピュータとして、通信ケーブルの届かないところ、電源の届かないところへコンピュータの能力を延長しています。 このようなモバイル機器の利用は、コンピュータの新たな可能性を感じさせます。 そもそも簡単な仕組みで、個人用でしかなかったパーソナルコンピュータが、現在のビジネスにおいて欠かせない機器になったように、スマートフォンやタブレットが新しいビジネスに取り入れられ、溶け込んでいく将来はすぐそこにあるように感じます。

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VBScriptでIE10を互換モードに変更する

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VBScriptでIE10を互換モードに変更する

InternetExplore10を起動の際に互換モードで動作させるVBスクリプトを作成してみました。 InternetExplore10(IE10)はWindows8では標準、Windows7ではWindowsアップデートによってマイクロソフト社すすめる標準のブラウザになろうとしています。 しかし、かつてIE向けに対応されたWEBシステムなどで、互換性の問題が出てくる例もあるようです。 この互換性の問題を解決するために、IE10には開発者ツールを開いて、ドキュメントモードの変更を行うことで無事動作するという事例もありますが、このドキュメントモードの変更は、毎回ブラウザ起動のたびに手動で変更する必要があります。 この手動での変更をVBスクリプトを利用して、自動化してみます。 VBスクリプト例 ソースは下記の通りです。 ファイル名: LaunchIE10.vbs [vb] Option Explicit 'Define Dim WSHobj Dim waitie Dim quirkstype Dim siteurl Dim AryArgs 'Constant Const SEC=1000 Const DEFAULT_WAIT=3 Const DEVMODEkey="{F12}" Const TYPE5="%u" Const TYPE7="%7" Const TYPE8="%8" Const TYPE9="%9" Const STANDARD="%s" Const QUIRKS="%q" Const DEFAULT_URL="" Const IEPATH="""C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe""" 'Argument Check waitie=DEFAULT_WAIT siteurl=DEFAULT_URL quirkstype=TYPE5 If WScript.Arguments.Count <> 0 then Set aryArgs = WScript.Arguments If aryArgs.Count > 0 then siteurl=aryArgs(0) If aryArgs.Count > 1 then If IsNumeric(aryArgs(1)) = false Then waitie = DEFAULT_WAIT Else waitie = Cint(aryArgs(1)) End If End If If aryArgs.Count > 2 then Select Case aryArgs(2) Case "5" quirkstype = TYPE5 Case "7" quirkstype = TYPE7 Case "8" quirkstype = TYPE8 Case "9" quirkstype = TYPE9 Case "S" quirkstype = STANDARD Case "Q" quirkstype = QUIRKS Case Else quirkstype = TYPE5 End select End If End If Set WSHobj = WScript.CreateObject("WScript.Shell") 'run IE WSHobj.run IEPATH & " -new " & siteurl 'wait for IE Active WScript.sleep waitie*SEC WSHobj.Sendkeys DEVModeKey 'wait for DEVControl WScript.sleep waitie*SEC WSHobj.SendKeys quirkstype & DEVMODEkey [/vb] VBスクリプト解説 IE10で開発者モードに入るにはF12キーを押します。 そこから各互換性モードに入るためには、Altキーとバージョン番号の組み合わせになります。 最も古いブラウザとの互換性のためには、Internet Explorer 5 Quirksというモードが用意されていますが、これはAlt+Uの組み合わせになります。 このキーの組み合わせを、SendKeysというメソッドで擬似的にキー入力させています。 IE9標準モードであればAlt+9など、いくつかのバージョンが用意されていますが、上記VBスクリプトでは、Internet Explorer 5 Quirksというモードをデフォルトで選択するようになっています。 このスクリプトをそのまま実行すると、あたらしいIE10を立ち上げ、標準のホームページを開き、開発者モードに入ってInternet Explorer 5 Quirksにモードを変更して、開発者モードを終了します。 このSendkeysを使う都合で、IEが立ち上がるまで、立ち上がった後キー入力を受け付けるまでの二回、待ち時間を設けています。 標準では3秒みていますが、早いパソコンであれば、1秒ほどの待ち時間でも十分実行できます。この辺りはパソコンや、ページを開くまでの時間によって、適切な時間は変わってきます。 SendKeysはアクティブなウィンドウに対して、キー入力を送るメソッドですので、途中でIE10からフォーカスが移ってしまうと正常に動作しません。 このスクリプトでは積極的にフォーカスを取りに行っていないので、待ち時間中にフォーカスが移ってしまう場合は、改良する必要があるでしょう。 VBスクリプトに引数を与える方法 このVBスクリプトは三つの引数をとるように作成しています。 第一引数は、最初に開くwebサイトのURL。 第二引数は、待ち時間。単位は秒です。 第三引数は、互換モード。5であればInternet Explorer 5 Quirks、7であればInternet Explorer 7 標準という感じになっています。詳しくはスクリプトをご覧いただけるるとご理解いただけると思います。 このスクリプトファイルのショートカットを作り、プロパティのリンク先に、vbsファイル名に引き続くようにして半角スペースで区切りながら三つの引数を入力します。 上記スクリーンショットを例に挙げると、弊社コーポレートサイトを、3秒の待ち時間(合計6秒)を設けて開き、Quirksモードに変更する、というショートカットになります。 終わりに 本スクリプトは、動かないWebシステムをIE10で動作させるという保証はできません。 スクリプトでIE10の互換性モードを変更する、ということを実現するためのものです。 動作させる環境によって正常に動作しない場合や、スクリプト実行により何らかの損害を被った場合も一切の責任を負わないものとします。 スクリプトを精査したうえでのご利用をお願いいたします。 IE10で既存のWebシステムが正常に動作しないのは、さまざまな原因があり、システム側の問題、システムが利用しているライブラリの問題、IE10がこれまでのIEとの互換性よりも機能性をとった部分など、数えればいくらでもある可能性と、その組み合わせになっています。 単純にIE10の互換性モードを変更すれば動作するのであれば、このスクリプトもいくらか役に立つ場面もあるかもしれません。 Windows7でいつまでIE9がサポートされるのかはわかりませんが、Windows8では標準のブラウザでもあるので、IEのバージョンダウンだけでは解決できない時はやがてやってくるでしょう。 そのときシステムをIE10にむけて対応するのか、あるいはIE10が変化しているのか、他のブラウザで動作する場合は、他のブラウザを推奨するのか、対応として考えられることは様々ですが、一つの変わった解決策として参考にしていただければと思います。

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iOS7新機能にみるビジネス向け機能の強化

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iOS7新機能にみるビジネス向け機能の強化

米国時間6月10日午前よりのAppleのWWDC(開発者会議)でiOS7が開発中であることが発表されました。 受ける印象はiOSアップデート史上ないほどに大きく変わり、1ユーザーとしては、見た目や使いやすさに目が行くところです。 今回あまり大きく取り上げられなかった部分として、iOS7のビジネス向け新機能を考えてみてみたいと思います。 ビジネス用途のiOS iOSは個人向けのスマートフォンという一面を持ちつつ、企業向け(エンタープライズ)用途の機能を強化させてきました。 Exchange対応や、VPN通信、CalDAV、CardDAVへの対応など、ビジネスの1ツールとして取り入れやすくするための機能をいくつも持っています。 アプリなども、AppStoreで販売されていない、企業向けのアプリが作れる仕組みなどがあり、iPhone、iPadは画面サイズや製品更新サイクルなどがある程度安定しているので、安定したソリューションとして組み込みやすくなっています。 iOSで強化されるビジネス用途 StreamLined MDM enrollment より効率化されたモバイル端末管理。 複数台のiPhoneを管理するためのツールとしてAppleConfiguratorがありましたが、モバイル端末管理(MDM)が導入されることによって、より社内で利用する複数台端末の管理が行いやすくなると予想されます。 アプリのインストール、現在個人用途として提供されているFind My iPhoneや、リモートワイプによる情報漏えい防止なども集中的に行えるようになるのではないでしょうか。 iCloudなどもチーム向けや、企業向けのものが用意されるのかもしれません。 Per App VPN アプリごとのVPN(仮想プライベートネットワーク)。 これも推測ですが、現在iOSが一元管理しているVPNの仕組みを個別のアプリケーションで実装できるようになるのかもしれません。 VPNで社内と外出先を安全つなぐためにもいくつかの規格や実装があり、それをアプリごとに選択して組み込むことができれば、より柔軟にiPhoneアプリを社内の業務用サーバーなどと連携することができそうです。 Enterprise single sign-on 企業向けシングルサインオン。 社内システムなどでのユーザー認証を一度行えば、個別のサーバーやサービスに接続する際に、毎回の認証を行わずに済むものです。 これは先ほどの予想、チーム企業向けiCloudと連携し、パスワードを一元管理するiCloud Keychainとかかわるものかもしれません。 App Store Volume Purchase アプリの一括購入。 現在もAppStoreにはVolumePurchase(一括購入)の仕組みがありますが、登録申請などが必要で、より適用範囲が広げられれば、企業へのアプリ導入が容易になるでしょう。 Barcode ScanningとPassBookの強化 一部の店舗でiOS機器をレジや、決済用に使っている店舗もありますが、バーコード読み取りは専用のリーダーをつけたり、POSアプリの独自の実装となっていました。 これをiOSが機能として持つようになれば、お客様が差し出したPassBookクーポンをiPhoneで読み取り、料金の支払い、カード上の読み取り、という一連の流れがiOS機器だけでも完結できるようになります。 これは小売店舗や、飲食業でうまく利用できそうです。 まとめ 今回のWWDCのセミナーの中で、これらの機能についてのプレゼンテーションなどがあり、秋にリリースを迎えるまでに機能のブラッシュアップなどが行われていくはずです。 そのなかで詳細な機能について、明らかになっていくはずですし、より企業向けのiOSデバイス導入のきっかけになるでしょう。 華やかな見栄えのする新しいiOSに隠れた部分も、抜かりなく力を入れるのがAppleらしいやり方だと思います。

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Windows8とPostgresqlODBCドライバ

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Windows8とPostgresqlODBCドライバ

PostgresqlのODBCドライバをWindows8 64bit版へ導入する際に直面した問題について投稿します。 とはいえ、完全な解決に至っていないので、PostgresqlをODBCで使う場合は、Windows8へのアップグレードは待った方がよさそうです。 PsqlODBCドライバでODBC Administratorがクラッシュ PostgresSQLのODBCドライバ64bit版をWindows8に導入しようと考える場合、公式サイトの最新版をダウンロードするのが当たり前の手順となると思います。 http://www.postgresql.org/ftp/odbc/versions/ ここで最新バージョンであるmsiパッケージ psqlodbc_09_01_0200-x64.zip をダウンロードし、展開し、インストールを行います。 ここでインストールしたODBCドライバをWindows8のODBCデータソースアドミニストレーター(64bit)で登録してみます。 ここで完了をクリックすると、 ODBCデータソースアドミニストレーターがクラッシュします。 32bit版ODBCドライバの導入 32bit版のODBCドライバであれば、もう一つ新しいバージョンがあります。 psqlodbc_09_01_0200-1.zip これを展開し、再びインストールします。 コントロールパネルー管理ツールからODBCデータソース(32ビット)を実行します。 ここでは64bitとついていないバージョンを追加することができます。 データベースの接続を入力すると、無事postgresqlに接続することができました。 問題点 Windows8の検索からODBCで検索すると、64bit版のODBCデータソースアドミニストレータにしかたどり着けません。 32bitのODBCアドミニストレータはc:\windows\SysWOW64\odbcad32.exeにあります。 64bitのODBCアドミニストレータはc:\windows\system32\odbcad32.exeがそれになります。 管理ツールから選べますので、これを利用してください。 もう一点問題点というべきなのかはわかりませんが、64bitアプリケーションから32bitODBCドライバは呼び出すことができません。 64bitアプリケーションから32bitドライバを呼び出せないのは、当然なことなのですが、OfficeからODBCでデータソースにつなぐ場合など、Office自体が32bit版か、64bit版かで、この辺が決定的に変わってしまいます。 ACCESS2013(64bit)からこの32bitのPostgresqlのODBCデータソースを呼び出そうとすると、 「 ODBC--呼び出しが失敗しました。 指定されたDSNには、ドライバーとアプリケーションとのアーキテクチャの不一致が含まれています(#0) 」 このようなエラーメッセージが表示され、それ以上どうすることもできなくなってしまいます。 Windows 8(64bit)+ACCESS2013(64bit)+PostgresqlODBCという組み合わせで、この記事が書かれている現時点で、動作させるための正解はない、といえそうです。 ODBCドライバを介さずに接続できれば、起こらない問題ですが、ODBCで他のデータベースに接続する形のACCESSデータベースや、EXCELシート、その他ツールなどは、導入前に注意が必要です。 これはODBCドライバとアプリケーションのアーキテクチャの不整合の話ですので、postgresqlに限った話ではありませんが、新しいOSの導入の際には、アプリケーションも含め、慎重に選択することが大事です。 すべて32bitを選んでおいた方が、無難に進む事例もあると実感しました。

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Windows8とMountain Lionの操作の比較

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Windows8とMountain Lionの操作の比較

Windows8を自分なりに使いやすくする工夫をしているうちに、操作感覚がかなりMac OS X Mountain Lionに近くなってきました。 この点について、動画を交えて説明します。 Windows8のスタート画面に対する割り切り Windows8の好き嫌いが分かれる点として、そのタイル式のスタートメニューが挙げられます。 Windows7とのもっとも大きな差であり、起動時に目に飛び込んでくるものですから、Windows8の印象を決定づけるものです。 このスタート画面にはWindows8からプリインストールされているWindowsStoreアプリ、従来型のWindowsアプリのアイコン、新規にStoreからインストールしたアプリなどが混在しています。 筆者は数か月Windows8を利用する上で、いわゆるWindowsStoreアプリ、全画面起動するWindows8で追加された新規のアプリについては、一切使わないでも何ら支障をきたさないことがわかりました。 タッチパネルで利用しているわけでもなく、デスクトップパソコンとして、従来ながらのキーボードとマウスの操作ですので、WindowsStoreから新しいアプリを探す理由はあまりありません。 メールもプリインストールのメールアプリをつかわず、WindowsLiveメールをインストールして利用していますので、いっそのこと、とはいえデスクトップ版とは機能に違いがあるというInternetExplorer10だけは残しておくとして、後の使わないアプリは断捨離してしまいました。 するとこのスタート画面は一気に整理され、Mountain LionのLaunchpadとほぼ同じであるということがわかりました。 フォルダ分けができるLaunchPadと、グループで分けることができるスタート画面。 Launchpadはタッチパネル4本指ピンチ、スタート画面はWindowsキーで全画面に現れます。 この割り切りによって、スタート画面は使いやすいアプリケーションランチャーとなりました。 アプリケーション起動 動画で比較してみていただきました。 アプリケーションランチャとして、同じ感覚で使えています。 アプリが増えてくれば、一画面に収まらなくなりますが、使用頻度の高いものだけを1画面めに収めてしまえば、あまり苦にはなりません。 LaunchpadもiPad登場以降に、iPadから持ち込まれた機能として、OS X Lionに搭載され、最初はあまり使いやすくないイメージでしたが、Mountain Lionになってからはかなり使いやすくなりました。 かつてのようにDockにアプリケーションをたくさん並べて、アイコンが多すぎて小さくしか表示されない状態よりはLaunchpadの利用を進めた方が、がめんがすっきりすることもあります。 使用頻度に合わせて、タスクバーあるいはDockに置くもの、全画面ランチャーから起動するものと使い分ければ、日常の操作の導線が阻害されることはほぼありません。 むしろWindows8のスタート画面を整理してから、同一の感覚で使えるLaunchpadを積極的に使う傾向になりました。 タスクバー・ドック操作 こちらも動画で比較してご覧いただきました。 Windows7以降に、タスクバーとアプリケーションショートカットを融合させた、新しいタスクバーは、OS XのDockとほぼ同等のものになりました。 サイズの大小、設置場所、自動的に隠して画面を広く使うなど、機能としてもかなり同じです。 Windows7とWindows8でタスクバーの機能としては大きな差はありませんが、スタートメニューがなくなったことが、大きな差となりそうです。 スタートメニューのような機能ボタンが排されたことで、よりWindows8のタスクバーはDockに近づいた、とも言えそうです。 タスクトレイのような常駐ソフトとIMEコントロール、時計などはMacではメニューバーにありますので、差というとそれぐらいかもしれません。 タスク切り替え タスク切り替えについても動画でご覧いただけます。 Windows8では、タスクバーのマウスホバーか、ALT+TABキーの組み合わせの二種類となっています。 WindowsVistaや7にあったフリップによるタスク切り替えは、なくなっています。 フリップはマウスのスクロールホイールによって切り替えるものですので、タッチパネル操作では使用できないものです。廃止された理由はわかりやすいです。 Mountain Lionではコマンド+TAB、Dock以外にも、MissionControlやエクスポゼなど、起動中のすべてのアプリを一覧できる形のタスク選択機能を持っています。 この辺りはLion以降に強化された部分で、MissionControlで仮想デスクトップにアプリケーションを割り当てる機能は、ごちゃごちゃとデスクトップにウィンドウが散らばっている状態を整理するのに便利な機能です。 逆に言えば、そのデスクトップにごちゃごちゃしたウィンドウ、という状態を極力持たせないタブレットパソコンとして、Storeアプリのような全画面アプリを押しているので、そのような機能を持たせることでWindows8の方向性がぶれてしまうのは、あまりよくないといえそうです。 まとめ あくまでWindows7風に変更を加える機能拡張を入れるというカスタマイズを行わずに、どこまでWindows8を使いやすくできるか、という工夫を重ねるうちに、非常にOS Xに近い使い心地のものとなりました。 タブレットPCとしてWindows8を使っていれば、このような形に落ち着くことはないのかもしれませんが、従来のようなマウスとキーボード作業が中心のパソコンとしては、このような形も一つのあり方と考えていただければと思います。 これまでWindowsを利用する上で、必要なアプリケーションをインストールする以外の変更はあえて行わず、基本的に初期設定のままで使うことが常でした。 あまり大きな変化を加えてしまうと、Windowsの初期状態ではどのような設定になっていたかがわかりづらく、ヘルプを求められたときに即答できなくなってしまうためです。 しかしWindows8ではかなり自分好みに変更を加えています。 タブレット、タッチパネルノートPC、従来型の据え置きPCとさまざまな用途で利用されることを想定して、かなり欲張りな機能の盛り込み方をしていますので、どうしても自分の用途に合わせた絞り込み、というステップが必要になりそうです。 そのままの状態では、あまり導線が整理されているとはいいがたいものがありますので、このワンステップをできるかどうかで、散漫なWindowsか、機能強化版のWindowsか、という評価が分かれそうです。 せめて、タブレットもデスクトップも同じ設定ではなく、ある程度機器の形態に合わせた初期設定というものがあればいいのではないかと思うところですが、Windows8.1という後継OSにそのような機能が搭載されることを望みつつ、今回の記事を終えることといたします。 関連記事 Windows8カスタマイズの記事は過去にも何点か投稿していますので、併せて読んでいただけると幸いです。 Windows8のデスクトップにプログラムメニューをシンプルに追加する 実は使いやすかったWindows8 Windows8の画像表示を好きなアプリに変えるには Windows8にシャットダウンのショートカットを作る

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Surface Pro日本発売決定

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Surface Pro日本発売決定

マイクロソフト社から正規Windows8搭載版のSurface Proが国内発売されることが発表されました。 http://www.microsoft.com/surface/ja-jp/surface-with-windows-8-pro/home このSurface Pro国内版は、全てのラインナップにOffice 2013 Home&Businessが搭載され、バリエーションとしてSSD256GBを選ぶことができるようになっています。 WindowsRTとは違い、従来のWindowsアプリケーションも動作しますので、タッチパネル付きのWindows8のパソコンとして使用することができます。 価格について SSDが128GBモデルが99,800円、256GBモデルが119,800円となっています。 これに薄いタイプのタッチカバーが9,980円。キータイプ感のあるタイプカバーが10,980円。 充電用電源ケーブルはWindowsRTと違い標準で付属するようです。 米国での発売価格は128GBで$999、64GBで$899、これにOffice 2013 Home&Businessが付属しますので、米国発売価格に比べて、およそ25,000円程度は安いという計算になります。 (※他社ノートパソコンではOEB版Office Home&Businessが付属すると、およそ25,000円程度の価格差となる為) この価格帯はタブレット市場を目指したものではなく、あくまで薄型ノートブック、ウルトラブック、MacBook Airの市場を意識した価格でしょう。 実際にMacBook Airの11インチに256GBのSSDを搭載した場合は、116,400円となりますので、これに正規Windows8とOffice2013をつけたものとして、競争する考えではないかと考えます。 マイクロソフトはWindowsとOfficeの開発元ですから、Officeを販促用として搭載することは、判断として間違ったものではないと思われます。 米国版と日本版の差について SSDの増量などは、発売時期の差というものもありますが、現時点でWindows8.1の登場が予告されていますので、64GBモデルの発売を見送るのは、ほぼ当然といえます。 Windows8.1へのアップデートの際は、現在搭載されているシステム状態に復元できる状態を保存してからのアップデートとなると考えられますので、SurfacePro64GBモデルで、ユーザー使用可能領域が25GBにも満たないないことを考えると、ユーザーデータが数GBはいっているだけでも、アップデート不可能となる可能性もあります。 一般のタブレット機であれば、128GBといえば音楽やビデオなど、メディアファイルを転送しても十分なデータ保存領域になりますが、Windows8はフルサイズのパソコン用OSですから、タブレット機とシステム領域の大きさは歴然としています。 入出力端子 USB3.0ポートが一つついていますが、タッチカバーやタイプカバーに付属している小さめのタッチパッドが合わない場合は、マウスを使うことになります。 Bluetoothが標準搭載されていますので、Bluetoothマウスを使うのが正しい選択ですが、有線マウスをUSBポートにつないでしまうと、拡張性はほぼなくなってしまいます。 最大の売りであるOfficeはやはりマウスなしでの操作は難しく、また画面タッチとキーボードの行き来はマウスとキーボードの利用に比べても面倒になりますので、集中してOffice作業をしたいのであれば、マウスを購入するのは必須と言えるでしょう。 また従来のWindowsアプリケーションも基本的にタッチ操作については考慮されていませんので、Surface Pro購入の際は、少なくともBluetooth対応マウスを購入する必要があると考えます。 USB3.0が1ポートのみというのは、USBハブで接続台数を増やすことができるとはいえ、USBハブを利用するとせっかくのコンパクトさが無意味になってしまいますので、よく考慮しておくべき点でしょう。 Windowsタブレット、ノートパソコンと比較して Surface ProはメインストリームのCore i5を搭載しているので、他社のWindows8タブレットで半額ぐらいのものと比較するのは、あまり正しい比較にはなりません。 ノートパソコンと比較すれば、ほぼ同性能のウルトラブックが、OfficeのグレードをPersonalに落とせば、同じぐらいであります。 Office分SurfaceProの方が有利な部分もありますが、フルサイズのWindowsの機能がほしい場合は、素直にノートパソコンを選んだ方が、従来慣れ親しんだ感覚で使うことができそうです。 Surfaceはそのコンパクトさを活かすことで、最大限のメリットを生み出せそうです。 持ち運びが多く、重量は少なく、コンパクトな方がよい。また入力することよりも、閲覧、チェックをすることの方が多い。ただOfficeファイルを多く取り扱うのでタブレットでは要求を満たさない、という方にはSurfaceProはお買い得感があります。 OfficeもPowerPointつきのHome&Businessが選択されているのは、ビジネスユースのプレゼンテーション用途を意識したものといえるでしょう。 パーソナルユースのタブレットとはちがう、仕事にもつかえるタブレット、というコンセプトが、従来型のノートパソコンと比べて、どれほど需要があるのか興味がひかれるところです。 関連記事 マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告 Surface with Windows 8 Proの北米での発売日決定 Windows8とWindowsRTの違い SurfaceRT日本で3月15日に発売

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