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AdobeはFlashを諦めない

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AdobeはFlashを諦めない

Adobe Game Developer Toolsが本日Adobe社より公開されました。 これはFlashを基盤として、Flashが動作するパソコン/Mac、及びiOS機器/Android機器へのゲーム作成プラットフォームとして、機能と窓口を整えたものです。 Adobe Game Developer Toolsとは FlashのプロファイリングツールAdobe Scout、ゲーム用フレームワークのAdobe Gaming SDK,C++のコードをActionScriptにコンパイルできるFlash C++ Compilerによって構成されています。 プロファイリングツールとは、主にどの部分が、プロセッサやメモリを使っているのかを解析するツールです。 この情報を元にプログラムコードを最適化して、いわゆる「重い」部分を解消することができます。 ゲーム用フレームワークは、2D向けゲームや3D向けゲームについて、使いやすいライブラリを用意しておくことで、より簡単にゲーム制作を始められるようにする枠組みです。 これにはiOSなど独自の機能についてのフレームワークも含まれており、アプリ内で課金するなどといったことも簡単にゲームに組み込むことができるようになります。 C++コンパイラーは、一般にゲーム制作に多く使われているC/C++言語のコードをFlash向けに書き換えるというものです。 これによって、従来C/C++で開発されていたPC向けの大規模なゲーム等も、ソースコードを流用することができるようになります。 すべてがそのままに動作するということはないでしょうが、作りこまれたプログラムをそのまま持ち込むことができるのは、従来のゲームプログラマーにとって窓口を広げることになります。 Flashとモバイル機器 Flash PlayerがiOSなどで認可されなかった経緯もあり、モバイル機器などでの実行ができないことから、プラットフォームとして厳しい状況に置かれていました。 その後、Andoroid向けのFlashPlayerの提供停止などもあり、FlashはPCのWebブラウザの中だけで動作し、徐々に衰退していくのではないかという憶測も流れました。 しかし、iOSやAndroid形式に単独で動くアプリを開発することが可能となり、ActionScriptやAirといった、Flash系の開発者にとって、使い慣れた環境で、ブラウザでも、iOSでも、Androidでも同じコードで動作するアプリを作ることができるようになりました。 何が変わるのか 単体アプリとして、ゲームという分野を重んじるなかで、PC向けの3Dゲームエンジンとして実績のあるUnreal Engine3のFlash版などをリリースすることで、よりユーザーの望む、ゲームの体験を提供できるように機能を強化してきました。 ここで今回のAdobe Gaming Developer Toolsが登場したことで、より多くのゲーム開発者をFlashプラットフォームに呼び込むことが狙いでしょう。 ゲーム開発者のメリットとして、一つのソースコードでマルチデバイスで動作し、課金なども行いやすいAppStoreやGooglePlayなどでの収益化などがあげられると思います。 Flashをブラウザでのリッチなコンテンツ制作ツールから、より間口の広いプラットフォームとして進化させることで、Adobe社はFlashを充実した開発環境として提供する用意ができたのではないでしょうか。 Adobeはブラウザ上のリッチコンテンツはAdobe EdgeでHTML5による方法も用意しつつ、Flashをマルチプラットフォーム向けの開発ツールとして再定義することで、Flashという技術や開発コミュニティーを諦めていないという意思表示になっていると考えます。

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Microsoft Accessの移行について

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Microsoft Accessの移行について

Microsoft Office Suiteの中に含まれる、データーベースアプリケーションAccess(アクセス)について、過去にも Access2013へのコンバージョン Accessのリプレースシステム開発 という記事を書かせていただいております。 今回Accessがどうなるのか、今あるAccessの資産をどうすればいいのか、ということについて考えてみます。 Microsoftサポートへの問い合わせ 現在RTM(Release to manufactureing、製品リリース用バージョン)版が一部提供開始されているOffice2013ですが、これについて、気になる点をサポートに問い合わせてみました。 ・Office2013はいつ発売になるのか (回答)現在のところ、正確な発売日は決定されていない。 ・Office2013リリース後はOffice2010は継続して入手できるのか (回答)従来であれば、後継製品リリース後にも旧バージョンはしばらく併売となるのが慣例。今回、必ずしもそうであるとは回答できないが、Office2010がすぐに手に入らなくなることはないのではないか。 ・Office2013からOffice2010へのダウングレードなどはあるのか (回答)ダウングレードはないが、現在Office2010を購入すると、Office2013への無償アップグレードはある。現在Office2010を購入して、Office2013へアップグレードしても、アンインストールしてOffice2010を再インストールすることは可能。 ということでした。 AccessについてもOfficeSuiteの一部ですから、同様に考えることができるでしょう。 旧来のAccess資産について Access97のmdbファイルはそのままAccess2007/2010に変換することはできません。 この場合、一度Access2000あるいはAccess2003で一度形式変換すれば、Access2007/2010に読み込ませることが可能となります。 Access97はかなり古いバージョンではありますが、業務用途に作りこまれている場合、なかなか入れ替えが難しいという状況もあるのではないでしょうか。 ここで気を付けなければならないことが何点かあります ・LenBの挙動が変更されている LenBは文字列のバイト数を数えるVBA関数です。Access97では半角文字を1、全角文字を2として計算されていましたが、Access2000以降では、すべての文字が2として計算されるようになっています。 Access97も内部ではUnicode(UTF-16)としてデータを持っているようですが、以前のバージョンのVBAとの互換性のためにこのような仕様となっていたものと思われます。 UTF-16は一つの文字を16bit(2バイト)として取り扱う符号化形式ですので、半角英数文字も全角文字も2バイト文字として扱われます。 ・レポート、フォームなどで文字が切れることがある テキストフィールドの仕様が変更になったようで、そのままではレポートの文字が切れてしまう、入力フォームのフィールドの幅が足りないといったことが頻繁に起こります。 レポートやフォームを精査すれば、これらの変更には対応できますが、変換してすべてチェックしないと、レポートで一文字でも落ちていたりすると、重大な不具合になりかねません。 ・VBAでのコードの変更 コードを例示すると、Access97では下記になります。 [vb] Dim db As Database, cust As Dynaset, chk As String If IsNull(日付) Then Exit Function End If Set db = CurrentDb() Set cust = db.CreateDynaset("年月テーブル") [/vb] これが、Access2003以降では、下記のようになります。 [vb] Dim db As DAO.Database Dim cust As DAO.Recordset Dim chk As String If IsNull(日付) Then Exit Function End If Set db = CurrentDb() Set cust = db.OpenRecordset("年月テーブル",dbopenDynaset) [/vb] このように、Accessのバージョンに応じたVBAコードの書き直しが必要となります。 Access2013で廃止された機能 Access2010まで提供されていたアップサイジングウィザードは、ADPとともに廃止になるようです。 アップサイジングウィザードはAccessデーターベースから、SQLServerへデータを移行し、AccessをSQLServerのクライアントとして使用するツールです。 テーブルはそのままSQLServerのテーブルに変換、クエリはストアドプロシージャに変換して接続、フォームとレポート、マクロ、モジュールなどをAccessのADPで実行する形になります。 これらの機能がAccess2013ではなくなってしまいます。 必ずしもうまくいくケースばかりではない、あるいはSQLServerとAccessのバージョンの組み合わせなどでうまく完了しないといった問題もありましたが、これらの機能が完全になくなってしまうのは、AccessからSQLServerへのアップサイジングの手段が一つ失われることになります。 Accessをこれからどう扱えばいいか 旧来の資産を活かす、あるいはSQLServerへのアップサイジングを予定している場合は、Access2010が発売されているうちに行うべきかもしれません。 Windwos8ではAccess2003以前のAccessが動作サポートされていないため、これから新規にPCを調達する場合はWindows7へのダウングレード権と所有しているAccessのバージョンを確認しておくことも必要です。 Accessはデータベースとしての基本機能と、レポート、フォーム、VBAの開発環境が一体となっており、代替のソフトウェアについては乏しいのが現実です。 互換性はありませんが、FileMakerが同じような分野のソフトウェアといえます。 .netで作成されたクライアントとSQLServer環境への移行についても、それなりの規模の開発となります。 弊社でもAccessから.net+SQLServer環境への移行は複数行っておりますので、もしお力になれるようでしたら、一度ご相談ください。

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超小型PCの使い方

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超小型PCの使い方

Intel社からNUC(Next Unit of Computeing)という規格で作られた、超小型パソコンが発表されました。 Intel純正品で、CPUにモバイル用Core i3を利用し、メモリやハードディスクは自分で用意するタイプのキットとして発売されます。 ギガビット対応イーサネット端子、HDMIx2、あるいはThunderbolt端子、HDMIx1が選べるようです。 そのほかにUSB2.0が3ポート用意されています。 サイズはおよそ10cmx10cmの正方形で、同じような形のMacMiniにくらべて4分の1ほどの面積となります。 ただAC電源が外付けとなるため、それなりの大きさのアダプタを付ける必要があります。 省スペースデスクトップパソコンとして フルサイズのWindowsを動作させるのに十分なスペックを持っていますので、省スペースのデスクトップPCとして利用できます。 VESAマウントというディスプレイアームなどを設置する規格にも対応していますので、VESAマウント対応のディスプレイであれば、ディスプレイの裏面に設置して、オールインワンパソコンのように使用することもできます。 処理能力は一般のモバイルパソコンと同等のものがありますので、グラフィック能力を要求するゲーム以外では、十分実用に耐えるものになります。 DVDドライブなどが付いていないので、DVDドライブを利用する用途などの場合は、外付けのUSBドライブなどが必要です。 ファイルサーバー、メディアサーバーとして USBやThunderbolt端子を利用して、ハードディスクを拡張することによって、ファイルサーバーなどとして利用する方法もあります。 ファイルサーバーなどはハードディスクを複数内蔵できるタワー型のPCなどを利用することが多いですが、家庭内の写真や音楽、ビデオデータを共有するためのメディアサーバーとして利用するには、設置場所やファン音などが気になるポイントです。 Wi-Fiは内蔵されていますので、無線LANあるいは、ギガビットイーサーネット端子でネットワークに接続し、普段はディスプレイやキーボードをつながず、省電力性を活かして、常時起動させておくというような用途にも向いているのではないかと考えます。 またHDMI端子が標準でついているので、液晶型テレビなどに直接接続して、ビデオ再生などを行うのにもよさそうです。 リモートで利用するPCとして 現在iPadをはじめとするタブレットなどで、PCをリモート操作するという利用方法も実現しつつあります。 Wii Uにみるタブレット型コンピュータのありかた Windows8をタッチパネルで操作したい このように、タブレット自体の処理能力を超えるPCをリモート操作することで、タブレット単体でできない処理を行うこともできそうです。 タブレットでなくとも、処理能力のあまり高くない古いノート型パソコンなどで、この小型パソコンをリモートで使用することで、延命するということもできるかもしれません。 使い道は様々 省スペースということで、デスクトップ型のPCに比べると、処理能力は多少低くなりますが、場所を取らないPCは様々な可能性を占めています。 今のところ、キット型のPCの発売で、一般の家電店で購入することはできないものですが、このNUCという規格が広まれば、各メーカーから手に入りやすい形で発売されることになるでしょう。 一般のデスクトップPCは場所を取りがちで、また様々な機器をつなげることによって、ケーブルなどが入り乱れることになりがちですが、配線などを工夫すれば、うまくインテリアに取り込むことができそうです。 このような超小型PCの使い道をいろいろと考えてみるのも楽しいことです。 関連記事 超小型パソコン、NUCセットアップ編 超小型パソコン NUC、パフォーマンス、コスト感編

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Gmailで添付できないファイルについて

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Gmailで添付できないファイルについて

GmailはGoogleが提供しているメールサービスで、オンラインやさまざまなメールクライアントで利用でき、強力な迷惑メールフィルタを持つために、多くのユーザーが使用しています。 このGmailはウィルスの蔓延などを未然に防止するために、一部の添付ファイルとして送信できない形式があります。 添付できない形式 ade、adp、bat、chm、cmd、com、cpl、exe、hta、ins、isp、jse、lib、mde、msc、msp、mst、pif、scr、sct、shb、sys、vb、vbe、vbs、vxd、wsc、wsf、wsh これらの拡張子の付いたファイルは実行可能な形式として添付できません。 無害なファイルであっても、送信不可となります。 これらをzipファイルに圧縮しても、zipファイル内のファイル名を取得して、送信できません。 暗号化ZIPファイルもファイル名だけは取得できますので、添付ファイルとして使用できません。 添付できないと困るケース Gmail以外の送信手段を利用すれば、これらの問題は解決できます。 Gmailは独自ドメインで送受信をすることができますので、これを社内メールとして利用している場合もそれなりにあると思いますが、ソースコードなどを送信する手段としてメールを利用できなくなります。 メール以外のファイルの受け渡しを禁止しているようなセキュリティーポリシーで運用しているような場合、厄介な問題になります。 回避方法 具体的な回避方法としてはLHAなどZIPではない圧縮形式を使用する、ZIPファイルの拡張子zipをたとえばzzzなどに変えて送信し、受信先で拡張子をzipに書き換えてもらう、などです。 あまり良い方法とは言えないですが、Gmailで送信しなければならない場合はこれらの手段を使うほかありません。 GoogleDriveを利用する ごく最近リリースされたGmailの新機能としてGoogleDriveというオンラインのサーバー経由で送信するという方法があります。 GoogleDriveはDropBoxなどと同様に、フォルダをGoogleにあるサーバに同期する、あるいはブラウザ経由でアップロードする仕組みです。 このGoogleDriveに添付不可能な形式のファイルをアップロードし、Gmailでドライブを使用してファイルを挿入を選び、添付するファイルを選択します。 そうすると、Gmailでは送信できない形式でも送信することができます。 しかしこの場合、メール本文にGoogleDriveからダウンロードするリンクが送られるようになっているため、ダウンロードはブラウザ経由となります。 メールの添付ファイルとは方式が違うので、その点注意が必要です。 業務などでこのようなオンラインのサービスを利用しないポリシーがある場合、この方法は難があるといえます。

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HTML5とWiiUブラウザ

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HTML5とWiiUブラウザ

ちまたで大人気(?)の「HTML5」。 その「HTML5」への対応度を500点満点で自動評価してくれるサイト 「The HTML5 test」の主要ブラウザ点数ランキングが、先日、ネットの一部で 話題となっていましたので、当ブログでも取り上げてみたいと思います。 で、肝心のランキング内容はといいますとーー。 1位:Chrome 22(PC):434 2位:Opera Mobile 12.10(スマホ):406 3位:Opera 12.00(PC):389 4位:iOS 6.0(スマホ):386 5位:Safari 6.0(PC):378 6位:Firefox 16(PC):372 7位:Nintendo Wii U(β版):323 8位:Internet Explorer 10(PC):320 9位:Windows Phone 8(スマホ):320 10位:Android 4.0(スマホ):297 1位はやはり「Chrome」。さすが世界No.1シェアのブラウザです。 そして、「Opera」「Safari」といったブラウザが続きますが、 全体的に、スマートフォンの割合が高いです。 (というか、スマートフォンの普及が「HTML5」を後押ししたので、 当たり前ではありますが) そんななか話題を呼んだのが、「Wii U」ブラウザの点数です。 なんと「Internet Explorer 10」の点数を上回っております。 あくまで「HTML5」の対応度ですが、ゲーム機搭載のブラウザとしては かなり優秀な部類に入ります。 「Wii U」ブラウザはWebkitをベースに開発され、「HTML5」だけでなく、 「h.264」の高画質動画にも対応しています。 ゲーム中にブラウザを起動することも可能とのことで、 これまでのゲームとは異なる楽しみ方が生まれるかもしれませんね。 そんな「Wii U」は先日、北米で発売され、日本でも12月8日に 発売予定となっております。 購入予定の方は、ゲームだけなく、ブラウザ機能にも注目してみてはいかがでしょうか?

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Wii Uにみるタブレット型コンピュータのありかた

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Wii Uにみるタブレット型コンピュータのありかた

任天堂から12月に発売されるWiiUは、タブレット型コンピュータのありかたの一つの形を提示していると考えます。 Wii U GamePadとは Wii U GamePadは、Wii Uと接続するゲーム用のタブレット端末です。 Wii Uのコンセプトとしては、テレビに接続する従来型の据え置きゲーム機ですが、途中でテレビを使用できない場合など、Wii U GamePadの画面でゲームを継続することができる、というものです。 GamePadと、Wii Uとの間は、専用の無線通信で接続されており、Miracastという技術に基づいたワイヤレスディスプレー兼コントローラーとして動作します。 そのため、Wii U GamePadは、映像の再生機能と、無線通信機能、タッチパネル及びコントローラーの操作のみの機能をもったものとなります。 リソースの外部化 コンピュータとしての処理能力、グラフィック性能などはWii U本体が持つことになります。 Wii U自体はACアダプタを通して、家庭用電源を利用しますので、一般のタブレットよりも処理性能の高い、パソコンにより近いハードウェアを用意することができます。 一般のタブレットはどうしても内蔵バッテリ容量と処理能力の兼ね合いとなりますので、処理能力よりも省電力性を重要視することになりますが、GamePadはワイヤレスディスプレー兼入出力端末として割り切ることで、安価でありながら、リッチなユーザー体験を提供することができるようになります。 このようなコンセプトは、家庭内で使うことに限定する場合、かなり有利な方法となります。 本体との通信可能な範囲に限定されますが、コンピュータ本体を別に置いたタブレット端末として、任天堂なりの将来を見据えた仕組みではないでしょうか。 今後のタブレット端末 このような主になるコンピュータを、家庭内に別に設置するような形のパソコンも、今後あり得る形の一つでしょう。 LTEなど高速ネットワークを利用すれば、タブレット端末からリモートで自宅のパソコンを操作できるようにもなるでしょう。 そうすれば、現在のモバイル性を有効に生かしつつ、より安価で、処理性能の高いタブレット端末ができます。 この考えが行きつく先には、現在クラウドといわれるような、ネットワークの先にあるコンピュータに計算能力を割り当て、それを月額料金や、処理時間当たりの費用でレンタルする形に落ち着くのかもしれません。 個人ごとにPCをメンテナンスするよりも、大規模で効率性の高い方法を取ることによって、価格競争力は十分得られるはずです。 ただそれを実現するだけのネットワークなどのインフラがない現状では、個々のパソコンやタブレットがそれぞれ処理能力を高めていく方向で推移していくことでしょう。 十分なインフラが整った先には、タブレット端末をはじめ、コンピュータのありようも変化することになるのではないかと考えます。

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パソコンの動作が遅い(ハードディスク・CPU編)

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パソコンの動作が遅い(ハードディスク・CPU編)

メモリ編に引き続いて、ハードディスク・CPUなどにについても書いてみたいと思います。 これらはメモリ不足になっているPCほどの劇的な改善は見込めないかもしれません。 ハードディスクについて ハードディスクの容量によって、パソコンのスピードが左右されることはありません。 空き容量が少なすぎる場合は、うまく動作できなくなることはあるので、空き容量はできるだけ多くなるように、不要なアプリケーションやデータなどは適宜整理していくことが大事です。 ハードディスクがパソコンの速度低下にかかわるのは、断片化があります。 断片化とは、一つのファイルが、ハードディスク内でバラバラな空き部分に分断して配置されてしまい、アクセスに時間がかかる状態です。一つのファイルはハードディスク内で連続した範囲に配置されていることで、高速に読み取りすることができるようになります。 これは各ドライブのプロパティから最適化を選択することで解消することができます。 時間がかかりますので、余裕があるときに実行する必要があります。 PCを使いながら実行すると、完全に完了しない、あるいは完了するまでにより時間がかかることも多いです。 SSDとは ハードディスクの代わりにSSD(ソリッドステートドライブ)という高速なフラッシュメモリ機器を搭載することで、ディスクアクセスを数倍高速化する方法があります。 これはパーツの単価は安くなってきたとはいえ、かなり高価です。コストパフォーマンスという点では、まだまだ改善の余地はあります。 どちらかといえば、ハイエンド志向の方法で、最大限に効率化する必要がなければ、そういった方法もある、というぐらいにとらえておくのがいいと考えます。 CPUについて CPUのみをアップグレードするという方法も、デスクトップでは選べることもありますが、メモリ増設よりもかなりハードルは高いので、これを選択するのであれば、よほど準備が必要となります。 またこういった行為は改造とみなされて、メーカーの保証は受けられなくなる場合がほとんどです。 いまは個別パーツのグレードアップを選択するよりも、定期的なPCの入れ替えの方が、コスト面で優れていることも多くあります。 新規にPCを購入する際に、CPUの種類が記載されていると思いますが、どれを選ぶといいのかという指標を書いてみます。 Core i3,i5,i7(コア・アイシリーズ) これらはIntel社のPC向けメインストリームの製品群で、最大限の能力を発揮します。 iに続く数字が大きいほうが、高速で処理をすることができます。その分高価にはなります。 Core i5を中心に見据えて、予算に応じてi7を選択したり、i3にするとよいでしょう。 Celeron(セレロン) Celeronは低価格デスクトップ向けの製品群です。 製造工程については、Core iシリーズと同一のものが使われていますが、一部の機能をOFFにしています。 事務的な用途であれば、十分な性能を持つものです。 複数台、同一の仕様で導入する必要がある場合などは、コスト面でもメリットがあるでしょう。 Atom(アトム) 一般にネットブックといわれる小型のモバイルノートパソコンなどでよく利用されています。 Core iシリーズなどとは設計がそもそも違い、同じソフトウェアが動作しますが、省電力性に重きが置かれているため、処理速度はあまり見込めません。 モバイル用のCeleronなどと比べても、処理速度は遅くなります。携帯性を重要視したモバイルノートなど、省電力が重要となる場合に選ぶべきCPUです。

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Hamachiの変更について

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Hamachiの変更について

お手軽なVPNソフトにLogmeIn Hamachiがありますが、これに本日変更が加えられました。 従来5.0.0.0/8のアドレスが割り振られていましたが、これが25.0.0.0/8のアドレスに変更になりました。 IPアドレスが最初の1バイトが5から25に変更された以外、残りの3バイトのアドレスは同じようです。 宛先のアドレスをHamachiに付与されたアドレスで利用している場合は、変更が必要です。 この変更はすべてのHamachiのユーザーに適用されているようです。 http://b.logme.in/2012/11/07/changes-to-hamachi-on-november-19th/ 上記Blogに詳細が告知されています。

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パソコンの動作が遅い(メモリ編)

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パソコンの動作が遅い(メモリ編)

パソコンを使っていて、動作が遅い、起動が遅い、という場合は、メモリ不足であることがよくあります。 このような場合、どう対処すればよいのでしょうか。 必要なメモリ量 WindowsXP発売当時、主流だったのが標準搭載メモリ512MBぐらいのPCでしたが、当時としては十分であったこの量も、サービスパックの適用や、ブラウザやオフィスのバージョンアップなど、アプリケーションが大きくなることによって、必要なメモリ量としては足りなくなっている場合が多いです。 WindowsXPのSP3の場合であれば、快適に動作させるためには、1GB以上は最低限必要と考えます。 WindowsVistaや7がプリインストールされているPCの場合は、2GB以上が標準でも搭載されていることが多いので、そこまで深刻な不足になっている場合は少ない印象です。 メモリが少ないと、メモリの不足分をハードディスクに書き出すことになり、ハードディスクはメモリとは比べ物にならないぐらいにアクセスに時間がかかりますので、待ち時間が多くなります。 512MB以下の場合、起動時からメモリ不足は発生しますので、使えるようになるまでに10分以上かかる場合などは、メモリ不足が原因であることがよくあります。 メモリモジュールの追加 現在使用している比較的以前に購入されたPCの場合、メモリ追加によって快適になる場合はよくありますが、一般に発売されているメモリモジュールのどれを追加しても大丈夫というわけではありません。 ほとんどの場合、DDRメモリと呼ばれるものなのですが、DDR、DDR2、DDR3と世代によって分かれており、それぞれ互換性はありません。 これを正しく選ぶには、添付のマニュアルでメモリの増設の部分を読むことが、正しいメモリを選択する最善の方法です。 しかし型の古いPCの場合、マニュアルがすぐに出てこない場合など、下記のサイトなどが役に立つかもしれません。 http://www.iodata.jp/pio/ このようなサイトを利用して、PCの詳細な型番から、必要なメモリ仕様をはっきりとさせます。 PC2-6400(DDR2-800)というふうに書かれているのが、必要なメモリの仕様です。 ここで気を付けるべきなのはデスクトップとノートパソコンでメモリモジュールの大きさが違うことから、pin数をきっちりと把握しておくことです。 一般にノートパソコン用のメモリはS.O.DIMMという形で記載されていることが多いです。 メモリ追加の注意点 現在512MBのメモリがもともと入っているPCに1GBのメモリを増設すれば、1.5GBの容量になると考えますが、もともとのメモリと追加したメモリの相性があって、うまく動作しない、あるいは起動しないこともよくあります。 そういった場合、メモリ容量の少ないメモリモジュールを外せば、経験上正常に動作するようになります。 以前ほどパソコンとメモリの相性というものは問われなくなった印象ですが、メモリモジュール同士の相性はよくあります。 メモリモジュールは定価でみるとかなり高価なものも多いですが、同一の仕様のものをうまく選べば、安価に増設することも可能です。 メモリ不足で作業効率が下がるような場合、メモリ増設で改善する場合は、かなりコストパフォーマンスの高い方法であると考えます。

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Windows8とWindowsRTの違い

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Windows8とWindowsRTの違い

Windows8とほぼ同時に発売となったWindowsRTですが、画面の見た目以上に内容は違ったものになっています。 製品写真を見ても、この違いは一見してわからないことですので、どういった違いがあるのか主だったところを書いてみます。 従来のWindowsアプリケーションは動作しない このポイントこそ、Window8との最も大きな差です。 現在WindowsXPや、Windows7で利用できるアプリケーションは、WindowRTへ一切持ち込んで動かすことはできません。 WindowsRTで動作するアプリケーションは、プリインストールのアプリと、Windowsストアから新たに購入したものに限られます。 Windows8のようにデスクトップモードはありますが、ここで動作するアプリは、プリインストールされているもののみです。 アプリケーションについてはそれまでにWindowsストアで購入したもの以外は、すべて新規購入する必要があります。 プリインストールされているOfficeが正規版とは同じではない WindowsRTはMicrosoft Officeがインストールされていますが、マクロやVBA、アドインなどが一切利用できません。 業務でOfficeを利用している場合、マクロなどを使って自動化することが多いと思われますが、これらが利用できないと困る場合はWindowsRTを選択すべきではありません。 また正規のWindows8用のOfficeをインストールすることはできません。 アンチウィルスソフトは標準のものしか使えない WindowRTにはWindowsディフェンダーというアンチウィルスソフトがプリインストールされていますが、従来のようにそれ以外を選ぶことはできません。 WindowsRTの場合、プロセッサが通常のWindowsとは異なりますので、共通のウィルスに感染することはありません。 WindowsStoreから配布されるアプリケーションは、サンドボックスといわれるシステム領域から隔離された形で実行されるので、システム全体をスキャンするような従来型のアンチウィルスソフトは作れない仕組みになっています。 購入時は目的に応じて 従来のWindowsアプリや、周辺機器を利用したい場合は、Windows8搭載のPCやタブレットを選ぶようにしてください。 WindowsRTは今後機種も増える予定で、Windows8と併売されることになりますが、外見上はほとんど差はありません。 バッテリーでの動作時間やトータルの価格など、WindowsRTの方が有利なポイントもありますが、上記の違いはかなり大きなポイントです。 Windows8の廉価版ではなく、かなり違うものであるという認識をもっておかないといけません。

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