お知らせ

  • パソコン関連

Windows転送ツールを使ってみました

noimage

Windows転送ツールを使ってみました

Windowsパソコンの引っ越しのために、Windows転送ツールというものが、WindowsVista移行には付属しています。 WindowsXPなど旧型のパソコンからデータを抜き出し、新しいパソコンに移行するためのものです。 WindowsXPの延長サポート期限も来年に控え、これを使う方法や、どういう仕組みで転送しているかなどを調べてみました。 XPからWindows転送ツールでの移行 XPには標準で転送ツールは付属していませんので、ダウンロードする必要があります。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=7349 上記URLからダウンロードしてください。 これを実行します。 インストーラーが立ち上がります。 手順に従ってインストールを進めます。 インストール終了し、転送ツールを立ち上げます。 ここで基本的にユーザーデータのバックアップであることが表示されます。 転送方法は、外付けハードディスクをお勧めします。 USB2.0のバスパワーのハードディスクでも十分使用に耐えますし、途中で失敗したときも、やり直しが簡単で、理由がわかりやすいです。 ここでは選択肢は一つしかありません。XPは移行元になるだけです。 移行するユーザーアカウントと、共通項目で、バックアップに使用される転送量が計算されます。 ここでカスタマイズを選ぶと転送に利用するデータを選ぶことができます。 ビデオや音楽データなどが大きすぎるなどの場合、これらを外してドキュメントのみを移行させることもできます。 さらに共通項目の詳細設定を選ぶと直接フォルダを選択して、保存できるようになります。 Program Filesなどは選択されていませんが、ここで選択に含むことができます。 ただ、Program Filesをそのまま移行しても、インストーラーを経由して、正常に使用できないアプリケーションも多いと思われます。 この共通項目には標準でAllUsersの設定も、システムドライブ直下においてあるフォルダなども含むようです。 パスワードを求められるので、必要な場合には入力してください。 移行ツールファイルを必要な場所に保存します。 移行先のWindows7側では「これは新しコンピューターです」を選ぶことによって、移行ツールファイルを新しいパソコンに展開することができます。 これが完了すると、デスクトップやマイドキュメント、インターネットエクスプローラーのお気に入り、OutlookExpressのメールがLiveメールに移行され、普段と変わりなく操作することができます。 あらかじめOfficeなどがインストールされていれば、すぐにExcelのファイルなどを開いて作業することもできます。 メールの接続のパスワードなどはセキュリティ的な面を考慮して、移行できないようですので、手動で入力する必要がありました。 移行ツールファイルの中身 移行ツールファイルは、MIGという形式の圧縮ファイルとなっていて、これをusmtutilsというツールで展開することができます。 usmtutilsはWindows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)に含まれます。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652 Windows8では上記URLからダウンロードできました。 これをインストールすると、usmtutils.exeが利用できるようになります。 usmtutilsの使い方については http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824962.aspx を参照しました。 使用方法はコマンドプロンプトを管理者権限で開き、 C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Assessment and Deployment Kit\User State Migration Tool\amd64 Windows8 64ビットであれば上記の場所(例)にあるusmtutils.exeを実行します。 usmtutils /extract [migファイル] [展開先] と入力し実行すると、指定した展開先にMIGファイルが展開されます。 展開先のフォルダには、移行データがフォルダ構造で保管されています。 例を挙げると、Outlook Expressのメールのデータなどであれば、 C:\展開フォルダ\USMT\File\C$\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\Identities\{(省略)}\Microsoft\Outlook Express にdbxファイルが保管されているので、おそらく移行先の移行ツールでこれらをLiveメールの形式に変換しているのではないかと考えます。 とくにインポートやエクスポートなどを考える必要なく、ツールを手順に従ってクリックするだけで移行してくれるので、非常に便利なツールといえます。 これらの配置場所については、USMTフォルダ以下にあるcatalog.migやmigstate.datによって管理されているようです。 migファイルを展開することによって、どういったものがどのようにコピーされるかということが理解できましたので、ケースに応じて移行ツールを使っていけそうです。

  • パソコン関連

オフィスのダウングレード権について

noimage

オフィスのダウングレード権について

マイクロソフトオフィス2013の発売日が近づいていますが、マイクロソフトオフィスのダウングレードについて調べてみました。 パッケージ版OEM版は対象外 パッケージ製品、あるいはプリインストール版のオフィスはダウングレード権の対象になりません。 対象になるのはボリュームライセンス版、あるいはソフトウェアアシュアランスが付与されたライセンスとなります。 ボリュームライセンス版とは ボリュームライセンス版はマイクロソフトと契約することにより、同一製品の複数台インストールをおこなう形でライセンスを購入するものです。 ライセンスリセラーという業者を通じて購入することができます。 これは法人向けのサービスですが、法人だけではなく、個人としても契約することができます。 最低3ライセンスからの購入となり、複雑な料金体系を持っていますが、もっとも手軽なものはOpenLicenseとよばれるものでしょう。 インストールメディアは別途購入か、ボリュームライセンスサービスセンターでのダウンロードとなります。 ダウングレードするには ボリューム ライセンス、OEM 製品、およびパッケージ製品のライセンスのダウングレード権 こちらにダウングレードについての文書があります。 こちらによると、「ボリューム ライセンス プログラムを通じて取得されたすべてのアプリケーション ソフトウェア ライセンスにダウングレード権が付与されます。」とあります。 また「ソフトウェア アシュアランスを追加したすべてのライセンスについてダウングレード権が付与されます。」ともあります ソフトウェアアシュアランスとはOSやアプリケーションのアップグレード保証などのついた、ソフトウェアに付加することができる権利で、有効期間が存在します。 OEM版やパッケージ版にも購入90日以内であればソフトウェアアシュアランスを付加することで、ダウングレード権を得ることができるようです。 ボリュームライセンスサービスセンターでダウングレード用のソフトウェアがダウンロードできるのは、一世代前までということですが、インストールメディアを用意できるのであれば、あらゆる世代にダウングレードできるようです。 ダウングレード用ライセンスの請求はボリュームライセンスサービスセンターの窓口に請求する必要があります。 発行されたライセンス番号を過去のオフィスのインストール時に入力することによって、ダウングレードが可能となります。 マイクロソフトのサポートへお問い合わせを ボリュームライセンスの価格体系は非常に複雑であり、さらソフトウェアアシュアランスを同時購入するかどうかという選択も加わると、料金がいくらなのか、などを正確につかむのは難しいことです。 まとめ買いであるからといって、極端に安くなるわけではなく、OEM版などとは違った正規価格に近いものです。ソフトウェアアシュアランスなども付加すると、それなりの金額となります。 オフィスのダウングレードが必要な場合、ボリュームライセンスで購入するか、OEM版でソフトウェアアシュアランスの付加できるものか、あらかじめの確認が必要となります。 マイクロソフトサポートにて、ご購入前に相談されることをお勧めします。 どういった予算で、どのバージョンのオフィスが何ライセンス必要かということをまとめておくとよいでしょう。 関連の記事 マイクロソフトオフィス関連は、過去にも記事にしております。 Accessのリプレースシステム開発 Access2013へのコンバージョン Microsoft Accessの移行について Office2013発売日と価格決定、Office2010について

  • パソコン関連

iPhone5とiPad miniでBluetoothテザリング

noimage

iPhone5とiPad miniでBluetoothテザリング

iPhone5も各キャリアともテザリングが解禁となり、一段と使いやすくなりました。 iPhone5入手まで、筆者はdocomoのモバイルWi-FiルータとiPhone、時によってiPadを持ち運んでいましたが、このiPhoneのテザリングを使用することによって、モバイルWi-Fiルータを持ち運ばなくなりました。 iPhone5でテザリングを行う場合、Wi-Fi経由、Bluetooth経由、USB経由と方法は選べますが、今回Bluetoothを利用したテザリングの例を紹介します。 iPhoneとiPadのペアリング Bluetooth機器を利用する場合、ペアリングという認証をすることで、ワイアレスで接続することができます。 双方の機器のBluetoothをONにします。 双方の機器でお互いの機器名を認識すると、ペアリングが行えます。 一方から、もう一方の機器名をタップします。 iPhone側 iPad側 このようにお互いの数値が、同じものが表示されていることを確認して、ペアリングをタップします。 このペアリングは一度行うと、相手の機器を記憶しますので、ペアリングを解除しない限りは、再度行う必要はありません。 テザリング中はこのように楕円が二つ重なったような表示が出ます。 Wi-Fiテザリングの方が、接続スピードは速いようですが、Bluetoothによるテザリングは、iPadの側からiPhone(親機)のテザリングのオンとオフを操作することができます。 iPadがテザリングを受けている状態で、iPad側のBluetoothをOFFにすると、iPhone側のテザリングが解除され、iPadがわから再度接続すると、iPhoneのテザリングが開始されます。 少々わかりにくいですが、iPhone側でテザリングがオンになると、画面上部のバーが青色に表示されます。 インターネット共有と表示されている間はテザリング中となります。 テザリング開始する際に、iPhoneを取り出して操作する必要がないのは、便利なポイントです。 各キャリアとも通信量の制限がありますので、3GのモバイルWi-Fiルータと同じ感覚で使うと規制されそうですが、それほどの通信量がない方にはおすすめしたいです。 バッテリ消費などに対応するため、モバイル用バッテリも一つ持ち歩いてみて、どれぐらいの時間使えるのかなどを試してみたいと思います。

  • パソコン関連

docomo携帯からiPhoneへアドレス帳移行

noimage

docomo携帯からiPhoneへアドレス帳移行

近頃身の回りでいわゆるフィーチャーフォンからiPhoneへ移行する人が、二人いたのですが、従来型の携帯と違い、アドレス帳を携帯ショップでコピーしてもらえなくなりました。 ショップでもご自分で行っていただけるようにお願いします、と言われてしまいます。 従来は携帯の赤外線を通じてアドレス帳コピーや、メモリカードやFOMAカードを利用したコピーなどができましたが、iPhoneは外部メディアからの読み取りが基本的にはできません。 今回、MacのiTunesを利用して行ったアドレス帳の移行を試す中で、同じ問題が二回発生したので、その解決法について書いてみたいと思います。 アドレス帳移行の環境 移行元となった携帯電話はdocomoのF-01AとF904iです。両方とも富士通製ですが、これらの問題が富士通製品に共通するものか、他のメーカーでも起こりうるものなのかは検証していません。 これを一度Macの連絡先に読み込み、iTunesを経由してiPhoneに転送します。 移行元携帯電話ではMicroSDカードにアドレス帳をバックアップします。 これでMicroSDカードには全件分のvcfファイルが作成されます。 vcfはvCardファイルという標準規格のフォーマットですので、さまざまなアプリケーションで読み込み可能です。 Macへ読み取りの際の問題 USBカードリーダーやmicroSDカードアダプタなどを利用して、VCFファイルをコピーします。 この場合、PIMという名前のついたフォルダに格納されていました ダブルクリックして、このファイルを読みこみます。 連絡先に、読み込み中に問題が起きました。とメッセージが出ます。 追加を押します。 連絡先にすべてのファイルが読み込めているようです。 しかしこれをiPhoneに同期しようとしてもできません。 おかしいなと思い、もう一度連絡先を開くと きれいに消えてます。 何度やっても同じ状態になります。 問題の解決 どこかvCardファイルに不整合や非適合な部分があるのかもしれませんが、そのような検証は行わず、アナログ的な方法で解決します。 再びvcfファイルをダブルクリックし、問題のあるファイルを読み取ります。 この状態で、左側アドレス帳の全件を選択します。 アドレスの一番上を選択して、シフトキーを押しながら、一番下の項目を選択します。 青くなった分が選択された項目です。 この状態で書き出します。 ファイルー書き出すーvCardを書き出すを選択し、連絡先からvCardファイルを書き出します。 連絡先から書き出したvCardであれば、きちんと読み込めるのではないかという推測です。 この書き出したファイルを連絡先で読み込みます。 読み込み中に問題が起きました、が今回はありません。 無事読み込むことができたようです。 この状態で連絡先を閉じ、再び連絡先を開いてもデータが残っていることを確認します。 この状態でiTunesで連絡先の同期を行います。 iPhoneで読み込んだ連絡先データに読み落としがないか、データの欠落などがないかを確認してください。 最初の読み取りの時点でエラーが出ていますので、読み落としがある可能性がありますが、必要な部分を追加登録するだけでよいので、大幅に手間は縮小されると思います。

  • パソコン関連

Adobe Creative Suite2について

noimage

Adobe Creative Suite2について

1月8日深夜から、Adobe社のCreativeSuite2(以下CS2)が無償で公開されていると、ネット上で話題となりました。 サポート切れによる無償公開という憶測もありましたが、Adobe社の公式見解によると、これは従来のCS2正式ライセンスユーザー向けの措置であるとのことで、アクティベーションサーバーの停止を理由とするものです。 アクティベーションとは CS2は同じライセンスで、複数台での仕様や、不正なライセンス違反の使用を防ぐため、CS2がAdobe社のアクティベーションサーバと通信することによって、ライセンス状態の管理を行っていました。 CS2は2005年に発売されたパッケージであり、Windowsの公式サポートはWindowsXPまでです。MacではPowerPC搭載機の対応となっています。 昨年CS6が発売されたこともあり、8年目となるこのソフトウェアのための、アクティベーションサーバーを停止する方針となったようです。 しかしながら、アクティベーションサーバーが停止してしまうと、CS2のインストール、アンインストールにともなうライセンス認証、ライセンス認証の解除などができなくなってしまいます。 これはCS2のソフトウェア内部に組み込まれた仕組みですので、このアクティベーションサーバーが必要のないパッケージを、既存のユーザーに対して配布する必要がありました。 正規ライセンスの使用を このアクティベーションの不要なパッケージの配布と、そのパッケージ向けのシリアルナンバーの新規発行は、同時に行われることとなりました。 そのことが、今回Adobe社がCS2の無償配布を行ったという憶測を呼ぶ原因となったようです。 正しい情報は、Adobe社のプレスリリースをご覧になってください。 CS2の正規ライセンスをお持ちでない方が、このダウンロードしたパッケージとシリアルナンバーを利用することは、Adobe社の定めるライセンス違反となります。 ソフトウェアの使用の際は、定められた使用ライセンスに従って利用してください。

  • パソコン関連

GmailのExchange同期の無償提供が終了

noimage

GmailのExchange同期の無償提供が終了

GmailのExchange Active Syncによる同期の無償提供が、来年1月30日をもって終了するという発表がありました。 現在使用している方は、すぐに使用できなくなるわけではありませんが、この期限を超えて、新規の端末に登録することはできなくなるということで、実質使い続けることはできなくなると考えて良いと思われます。 Googleもこのところ、様々に拡大したサービスをコアな部分に集中させつつあり、GoogleAppsの無償提供の中止など、サービスを収益化する方向に転換しつつあります。 iPhoneでGmail、カレンダー、連絡先のプッシュ同期を使っているかたはどうすればよいのでしょうか。 Gmailアプリを使用する Googleから提供されているGmailアプリをiPhoneにインストールすれば、着信時に通知を受けることができます。 Gmailだけであれば、これを代替手段として用いてほぼExchangeと同様に着信をリアルタイムで知り、メールを読むことができます。 問題があるとすれば、カレンダー、連絡先の同期がリアルタイムでなくなることと、標準のメールアプリにメールを集約できないことでしょうか。 Gmailでしかメールを使っていない方にとっては後者は問題がないかもしれません。 iCloudや他のメールを標準メールアプリで受けている方にとっては、メールアプリが二つ必要になり、受信したメールによって、アプリを切り替える必要があるので、煩雑さが増します。 Gmailは他アカウントのPOP3の受信しかできないので、IMAPしか提供していないiCloudのメールをGmailにまとめるには、転送の設定が必要となるでしょう。 Google Apps有料プランを利用する 月額600円、年額一括6000円のGoogleApps有料プランを利用すれば、Exchange Active Syncの提供は継続して行われるようです。 Google Appsの無償提供の終了とほぼ変わらない時期に発表されたことから、Google Apps有料版への移行を促すためにActive Syncの無償提供を打ち切ったという印象を受けます。 年額6000円を高いと考えるか、妥当な金額であると考えるかは、どれぐらいの頻度で利用しているかにもよりそうです。 業務などでメールやリアルタイムのカレンダー共有などを活用している場合は、有料プランの選択は価値はあると思います。 プッシュにこだわらない プッシュによる同期にこだわらなければ、IMAPやCalDAVなどといった方式で、Gmailやカレンダーとの同期はできます。 ExchangeではなくGmailの設定から設定しなおす必要があります。 この設定を行うと、フェッチといってiPhone側がGoogleのサーバーに一定間隔で情報を取りに行くことになるので、リアルタイムの着信ではなくなります。 Mail着信の通知が欲しければ、Gmailアプリを入れて通知を有効にしておき、通知をみて標準Mailアプリで受信を行うように操作すれば、メールアプリにメールを集約することはできます。 カレンダー同期もリアルタイムの変更が必須でなければ、このプッシュ同期にこだわる必要はないかもしれません。 他のサービスへの移行 Microsoft社のHotmailやoutlook.comはExchange Active Syncに対応しています。 メールアドレスなど変更する必要もあり、すぐに移行することは難しいかもしれませんが、Googleの方針転換により常用しているサービスの継続に不安を感じる場合は、徐々に移行していくプランを持っておくことも一つの方法といえるでしょう。

  • パソコン関連

フリーウェアとアプリストアの行方

noimage

フリーウェアとアプリストアの行方

フリーソフトのこれまで パソコンを使う上で、便利なフリーソフトに助けられたことは、誰しも経験のあることと思います。 ちょっとした画像の加工編集、ファイルの圧縮展開、FTPのクライアント、テキストの制作などなど、様々な個人開発の小さくて便利なアプリケーションが多彩にあることが、Windows全体の価値を高めていたといっても過言ではありません。 これらのソフトウェアは、製作者の個人的なニーズによって開発が開始され、他にも同じニーズのある人に対して、製作者の善意によって公開されているものがほとんどです。 製作者のニーズを満たした時点で、開発が停止してしまうことも多くありますが、中には多くのユーザーが利用することにより、様々な要望が生まれ、バージョンアップを繰り返して使いやすくなっていくものもあります。 しかし無償のアプリであっても、継続したバージョンアップには、開発者の時間と、開発ツールの更新に伴う費用などが発生することになるのは自明のことです。 これらの負担に耐えられなくなり、開発が終息したフリーソフトも沢山あるはずです。 いくばくかの労力と開発にかかる費用を回収できれば、それらのソフトの開発も続けられたかもしれませんが、個人的にユーザーから利用料を徴収する仕組みを作るのは、難しいことでした。 シェアウェアとして成功した例として秀丸エディタがあると思いますが、ライセンスの入金確認と、ライセンスの発行などに更なる労力を割くことは、本業が別にある兼業プログラマとしてはハードルが高いことでした。 アプリストアの登場 iPhoneのAppStoreを皮切りに、MacAppStore、GooglePlay、WindowsStoreなど、さまざまなプラットフォーム向けのアプリストアがサービスを開始しています。 これらはアプリの配布を一元化するという意図もあります。開発者各々のWebサイトを訪れて、個別にダウンロードする必要がありましたが、こういったアプリストアはアプリストア内で検索すれば、目的のアプリを簡単に探し出すことができます。 しかし最も重要な意味合いは、ソフト開発を簡単に収益化することができるという点でしょう。 価格はそれぞれ開発者が0円から自由に設定することができます。100円や300円、数千円から数万円するアプリも販売されています。需要と設定価格がうまくかみ合えば、安価なアプリでも十分な収益となりえます。 うち、何割かはストア運営の手数料として差し引かれ、開発者に手渡される仕組みになっています。iOSのAppStoreであれば、3割がAppleの収益となり、7割が開発者にわたります。 このような仕組みは運営する企業にとって、開発者の囲い込みとユーザーの囲い込みを同時に行うことができる、二重のメリットがあります。 簡単に収益化できるアプリストアのある環境が、開発者にとっても魅力的に見えますし、ユーザーも一度お金を払ったアプリが多くなればなるほど、他の環境に移りづらくなります。 アプリを買うということ 筆者の個人的な経験での例となりますが、inSSIDerという無線LANの電波の強さや、干渉などをグラフで可視化できる素晴らしいソフトがあります。これはWindowsバージョンは無料で配布されています。これがMacAppStoreでは現在450円です。 筆者は主にMacBookProをモバイルPCとして使っているので、MacAppStoreからこのソフトを購入しましたが、この価格が高価であるとは思えませんでした。有用性を考えれば、むしろ安価であると思います。 ニーズがあって、ニーズに見合う価格であれば、購入したいと考える人は多くいるはずです。 また一方で、どうしても無償でないと嫌だというユーザーがいることも確かです。そういう方でも必要があれば、商用のパッケージソフトは購入することもあると思います。 たとえばホームビデオ編集などをなどをして、DVDに書き込むという必要が生まれた場合、フリーソフトだけで何とかして、完成させることも可能ですが、そういった情報収集などが手間であれば、簡単にできるオールインワンパッケージを家電店などで購入します。 いまはまだ、アプリストアで有償のアプリを買う、という行為に慣れていない人が多い、という段階ではないかと考えます。 簡単に言えば、詐欺的なアプリにたとえ100円でも支払うのは嫌だ、という感覚は誰もが理解できることでしょう。 どのアプリストアも黎明期で、まだまだアプリの総量を増やしていくことが一番重要な課題であり、不要なアプリが淘汰されていくレベルには達していません。 これがやがて成熟した市場となった頃には、ユーザーの意識も、開発者の意識も整理されてくるのではないでしょうか。

  • パソコン関連

Gmailで添付できないファイルについて

noimage

Gmailで添付できないファイルについて

GmailはGoogleが提供しているメールサービスで、オンラインやさまざまなメールクライアントで利用でき、強力な迷惑メールフィルタを持つために、多くのユーザーが使用しています。 このGmailはウィルスの蔓延などを未然に防止するために、一部の添付ファイルとして送信できない形式があります。 添付できない形式 ade、adp、bat、chm、cmd、com、cpl、exe、hta、ins、isp、jse、lib、mde、msc、msp、mst、pif、scr、sct、shb、sys、vb、vbe、vbs、vxd、wsc、wsf、wsh これらの拡張子の付いたファイルは実行可能な形式として添付できません。 無害なファイルであっても、送信不可となります。 これらをzipファイルに圧縮しても、zipファイル内のファイル名を取得して、送信できません。 暗号化ZIPファイルもファイル名だけは取得できますので、添付ファイルとして使用できません。 添付できないと困るケース Gmail以外の送信手段を利用すれば、これらの問題は解決できます。 Gmailは独自ドメインで送受信をすることができますので、これを社内メールとして利用している場合もそれなりにあると思いますが、ソースコードなどを送信する手段としてメールを利用できなくなります。 メール以外のファイルの受け渡しを禁止しているようなセキュリティーポリシーで運用しているような場合、厄介な問題になります。 回避方法 具体的な回避方法としてはLHAなどZIPではない圧縮形式を使用する、ZIPファイルの拡張子zipをたとえばzzzなどに変えて送信し、受信先で拡張子をzipに書き換えてもらう、などです。 あまり良い方法とは言えないですが、Gmailで送信しなければならない場合はこれらの手段を使うほかありません。 GoogleDriveを利用する ごく最近リリースされたGmailの新機能としてGoogleDriveというオンラインのサーバー経由で送信するという方法があります。 GoogleDriveはDropBoxなどと同様に、フォルダをGoogleにあるサーバに同期する、あるいはブラウザ経由でアップロードする仕組みです。 このGoogleDriveに添付不可能な形式のファイルをアップロードし、Gmailでドライブを使用してファイルを挿入を選び、添付するファイルを選択します。 そうすると、Gmailでは送信できない形式でも送信することができます。 しかしこの場合、メール本文にGoogleDriveからダウンロードするリンクが送られるようになっているため、ダウンロードはブラウザ経由となります。 メールの添付ファイルとは方式が違うので、その点注意が必要です。 業務などでこのようなオンラインのサービスを利用しないポリシーがある場合、この方法は難があるといえます。

  • パソコン関連

パソコンの動作が遅い(メモリ編)

noimage

パソコンの動作が遅い(メモリ編)

パソコンを使っていて、動作が遅い、起動が遅い、という場合は、メモリ不足であることがよくあります。 このような場合、どう対処すればよいのでしょうか。 必要なメモリ量 WindowsXP発売当時、主流だったのが標準搭載メモリ512MBぐらいのPCでしたが、当時としては十分であったこの量も、サービスパックの適用や、ブラウザやオフィスのバージョンアップなど、アプリケーションが大きくなることによって、必要なメモリ量としては足りなくなっている場合が多いです。 WindowsXPのSP3の場合であれば、快適に動作させるためには、1GB以上は最低限必要と考えます。 WindowsVistaや7がプリインストールされているPCの場合は、2GB以上が標準でも搭載されていることが多いので、そこまで深刻な不足になっている場合は少ない印象です。 メモリが少ないと、メモリの不足分をハードディスクに書き出すことになり、ハードディスクはメモリとは比べ物にならないぐらいにアクセスに時間がかかりますので、待ち時間が多くなります。 512MB以下の場合、起動時からメモリ不足は発生しますので、使えるようになるまでに10分以上かかる場合などは、メモリ不足が原因であることがよくあります。 メモリモジュールの追加 現在使用している比較的以前に購入されたPCの場合、メモリ追加によって快適になる場合はよくありますが、一般に発売されているメモリモジュールのどれを追加しても大丈夫というわけではありません。 ほとんどの場合、DDRメモリと呼ばれるものなのですが、DDR、DDR2、DDR3と世代によって分かれており、それぞれ互換性はありません。 これを正しく選ぶには、添付のマニュアルでメモリの増設の部分を読むことが、正しいメモリを選択する最善の方法です。 しかし型の古いPCの場合、マニュアルがすぐに出てこない場合など、下記のサイトなどが役に立つかもしれません。 http://www.iodata.jp/pio/ このようなサイトを利用して、PCの詳細な型番から、必要なメモリ仕様をはっきりとさせます。 PC2-6400(DDR2-800)というふうに書かれているのが、必要なメモリの仕様です。 ここで気を付けるべきなのはデスクトップとノートパソコンでメモリモジュールの大きさが違うことから、pin数をきっちりと把握しておくことです。 一般にノートパソコン用のメモリはS.O.DIMMという形で記載されていることが多いです。 メモリ追加の注意点 現在512MBのメモリがもともと入っているPCに1GBのメモリを増設すれば、1.5GBの容量になると考えますが、もともとのメモリと追加したメモリの相性があって、うまく動作しない、あるいは起動しないこともよくあります。 そういった場合、メモリ容量の少ないメモリモジュールを外せば、経験上正常に動作するようになります。 以前ほどパソコンとメモリの相性というものは問われなくなった印象ですが、メモリモジュール同士の相性はよくあります。 メモリモジュールは定価でみるとかなり高価なものも多いですが、同一の仕様のものをうまく選べば、安価に増設することも可能です。 メモリ不足で作業効率が下がるような場合、メモリ増設で改善する場合は、かなりコストパフォーマンスの高い方法であると考えます。

  • パソコン関連

有害なソフトウェアのダウンロードを防ぐには

noimage

有害なソフトウェアのダウンロードを防ぐには

昨日のエントリで出所のわからないソフトをダウンロードし実行しないことが重要であると書きましたが、具体的にはどのようにすればいいのでしょうか。 気を付けるべき点、守るべきことなどについて、何点かあげてみたいと思います。 ファイル共有ソフトは使用しない Winny以来爆発的にシェアを伸ばし、日本国内のインターネット通信でそれなりの割合を占めるようになってしまったファイル共有ソフトですが、これの使用はやめてください。 危険性などを理解したうえで、正しい使い方をしているから大丈夫、というものではありません。 ファイル共有ソフトの使用そのものが、有害なソフトウェアの蔓延を助けていることにもなります。 さまざまなファイルを無料で手に入れられる、と考えているうちに、多大なリスクを支払っていることに気が付いていないケースが非常に多いです。 出所不明のメールを開かない 基本、スパムメールに添付されているファイルを開く人は、そうはいないと思いますが、いまだウィルスの感染源としては大きなウェイトを占めています。 一番危険なパターンが、普段メールのやり取りをしている人が、ウィルスに感染してしまったタイミングで、ウィルスメールを送信してくる場合です。 この場合、PDFやEXCEL、WORDのファイルでもウィルス感染の危険は伴います。 これを防ぐには、メールクライアントと直接連携できるタイプのアンチウィルスソフトを導入し、定義ファイルを更新しておくことです。 あからさまに怪しいメール、たとえば普段やりとしている知人から、英文や添付ファイルのみのメールなどが送られてきた場合、直接本人に連絡を取ってみるのも、一つ現実的なやり方です。 有料のソフトをもらわない カジュアルコピーといわれる、有償のソフトウェアを知人からコピーさせてもらうような行為にも危険は伴います。 その提供されるソフトウェア自体、ファイル共有ソフトなどで取得したものである可能性も高いからです。 有償のソフトウェアをタダでてにいれる、という行為自体が著作権の侵害行為ではありますが、法律以上のリスクが伴うことを考えれば、安易な気持ちではできなくなります。 そういった感覚を持つことも、セキュリティ意識の一つの形です。 信頼できる提供元からダウンロードする たとえばWindowsであれば、Microsoft社からのダウンロードについてはほぼ信用してもいいかと考えます。 それがMicrosoftから提供されていないアプリケーションであれば、次に候補に挙がるのが大手ソフトウェアメーカー製であることです。 パッケージメディアを出しているようなソフトウェアメーカーであれば、それなりのチェック体制、コンプライアンスなどが整備されていると考えられます。 フリーウェアの場合 フリーウェアに有益なツールも多くあり、これをすべて使用しない方針にしてしまうと、さまざまな効率を下げかねません。 フリーウェアの場合、国内サイトであれば、窓の杜やVectorであれば、登録される際に一通りのウィルスチェックはされていますが、潜在的に有害なものが潜んでいる可能性はないとは言い切れません。 ここでGoogleなどでそのソフトウェア名で検索し、使用者が十分いること、評価がそれなりに良いこと、作者のサイトがきちんと運営されていること、ソフトのアップデートが最近行われていること、などを評価の目安にするのは一つの方法です。 それなりに名の通った歴史のあるフリーウェアが、有害なソフトウェアである可能性はかなり低いと考えると、定番と呼ばれるツールを利用するのは、一つの安全策の取り方です。 危険な例:FileRecovery フリーウェアを利用する危険な例の一つとしてFileRecoveryというマルウェアがあります。 これは名前からもわかるように、消してしまったファイルの復旧ソフトのふりをして、パソコンの中に入り込む有害なソフトウェアです。 これの危険なところは、必要なファイルを消してしまった、という心の動揺につけ込まれやすい点と、同名のファイル復旧ソフトがある点です。 これはGoogleで調べると、正しいほうのFileRecoveryについて情報を入手してしまったうえで、有害なソフトウェアを誤って導入してしまうことになります。 このようなリスクは、Windowsやウィルス定義ファイルのアップデートを行っていない状況となどと、あわせて発生することが非常に多いです。 本当に出所のわからないソフトは緊急事態であっても、すぐにダウンロードしない、そしてウィルスチェックを最新の定義ファイルでかならず実行する。 ウィルスの作者は、一般的なパソコン使用者の心の隙をつく方法を心得ているものだと考え、ファイルの誤消去などは誰にでも起こるものですから、予め有益なソフトウェアの情報を入手して心の余裕を作っておくと一つの予防となります。 まとめ やはりWindowsやアンチウィルスソフトをはじめ、各種ソフトウェアのアップデートは基本としたうえで、ダウンロードしたファイルには自動もしくは手動のウィルスチェックがかかるようにしておくことで、ほとんどのリスクは回避できます。 やみくもなソフトのインストールは、システム全体の重さの原因にもなりますから控えめにしつつ、より使いやすく楽しいパソコン使用のために、セキュリティへの関心をつねに持ち続けて行くことが重要ではないでしょうか。

1 2 3 4