プログラミングスクールの4つの選び方と失敗を避けるコツ
プログラミングスクールの受講を検討している方の中には、どのスクールを選べば良いのか分からず、迷っている方や不安な方も多いのではないでしょうか。
プログラミングスクールの数は非常に多く、提供されるレッスン内容やサポート内容はスクールごとに異なります。そのため自分に合うスクールを見つけるには、比較や情報収集が大切です。さらに選び方のポイントを押さえることが、自分に合ったスクール選びの成功につながります。
今回の記事では、プログラミングスクール選びの4つのコツをご紹介します。これらのコツを押さえるために必要な要素も解説しているので、プログラミングスクール選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
プログラミングスクールを選ぶ前にしておくべきこと
プログラミングスクールを選ぶ際、まずは次の4つのことから始めてみましょう。
- 目標を決める
- 予算を決める
- 受講方法・ペースを決める
- モチベーションを確認する
プログラミングスクールに通う目標をしっかり定めることは、何よりも重要です。プリグラミングスクールに通う理由や目指すべきキャリア、卒業後の活動内容などを明らかにすることで、選択するコースや必要な受講時間など、プログラミングスクール選びの基準となる部分が見えてきます。
また、プログラミングスクールを受講して目標を実現するためには予算も必要です。どれだけの費用をプログラミングスクールに割けるのか、明確化しておきましょう。
さらに、受講方法や受講ペースなども決めておくことが大切です。ライフスタイルに合った受講方法と受講ペースのプログラミングスクールを選ぶことで、レッスンがプライベートの負担となるリスクを軽減できます。
卒業までモチベーションの維持が可能かどうか、自分に問いかけることも忘れたくないポイントです。モチベーションが落ちないようにするために自分に合った施策とは何か、洗い出しておくと良いでしょう。
選び方1.目標に到達するための制度は整っているか?
プログラミングスクールに通うのであれば、目標を立てることが大切です。目標を達成するための用意が整っているプログラミングスクールかどうか、次の点を確認してみましょう。
学びたい言語の有無
プログラミングとひと言で言っても、取り扱う言語はさまざまです。たとえばHTML/CSSやRuby、JavaScripやC言語などがありますが、プログラミングや内容によって活用する言語は異なります。
メインで習いたい言語、覚えておくと仕事の幅が広がる言語などを明らかにし、学びたいプログラミング言語を専門的に学習できるスクールを選定しましょう。
受講内容は目標に到達できるかどうか
目標に到達できる受講内容であることも、プログラミングスクールを選ぶ上で重要なポイントです。
たとえば「プログラミングをマスターしてWeb制作会社で働き、開発に携わる人材になりたい」と考えている場合、プログラミングの基礎しか獲得できないスクールでは、希望する業種や関連の会社に就職するのは難しいかもしれません。また、ハイレベルすぎるプログラミングスクールではついていけず、プログラムの形だけ覚えて応用を身につけられなかった……となる可能性もあります。
未経験者向けや上級者向けプラン、マンツーマンレッスンを提供しているプログラミングスクールもあるため、自身の実力と必要な知識、目指している技術を取得できるレッスンであるかどうかを、しっかり見極めることが大切です。
また、フリーランス向けのコースや副業希望者向けのコース、IT企業の技術者を目指すための専門コースなども用意があります。各スクールの詳細を確認し、目標に合わせて利用しましょう。
講師のスキル・実績の有無
プログラミングスクールによっては、現役エンジニアの講師や有資格者などが教壇に立つところもあります。一方で、大学生のアルバイトやプログラミングの実務経験のない人が講師を勤めるスクールも存在します。
講師のスキルや知識は、レッスンの質に直結します。レッスンの質は目標達成の可否に関わるため、ホームページを確認し、講師のスキルや実績、これまでの活動などをしっかり確認しておきましょう。
また、教師のスキルは学校の採用ページからも確認できます。求人内容に「初心者歓迎」「未経験でも大丈夫」などの文言があった場合、講師のレベルはそれほど期待しないほうが良いかもしれません。
目標到達までに十分な受講期間があるかどうか
プログラミングスクールの受講期間は、スクールによって異なります。
3か月〜1年ほどの期間で設定されていることが多く、カリキュラムの内容も短期集中型や基礎をしっかり繰り返すレッスン、応用に力を入れるスクールなどさまざまです。
プライベートや仕事の時間なども考慮しつつ、レッスンにあてられる最大時間や目標到達までに残された期間などを算出し、適切な受講期間が設けられているスクールを選ぶことが大切です。
卒業後の支援制度の充実性
プログラミングスクールの大半が卒業後の就職支援サポートを実施しており、その内容はスクールごとに異なります。
たとえば就職先を紹介してくれるだけのところもあれば、エントリーシートの添削やチェック、ポートフォリオの作成や面接の実践対策などにも力を入れているところもあります。
プログラミングスクールに通う目標が転職や就職の場合、卒業後の支援制度が充実したところを選ぶことで、目標達成への効率化がかなうでしょう。
選び方2.予算内で目標到達ができるかどうか?
プログラミングスクールを選ぶ際は、予算も重要です。予算内で目標に到達するために、次の点に注意しましょう。
受講料と受講内容のバランス
プログラミングスクールの料金相場は20万円〜50万円ほどです。この金額に加えて、入学金や教材費、システム管理費などが追加でかかる場合もあります。
高額であるほどレッスン内容が充実していたり、質が高かったりするわけではありません。一方で、低額なプログラミングスクールでも、高品質なレッスンを受けられるところもあります。
受講料に対し納得できる受講内容を提供するスクールかどうかを見極めることで、プログラミングスクール選びに関する後悔や失敗を防げます。
返金・解約金の制度内容
プログラミングスクールの返金保証・違約金とは、卒業後に就職ができない受講者に受講料の全額、もしくは一部を返金したり、レッスン内容に納得がいかなければ契約後に返金したりする制度のことです。
スクールによっては、この制度を設けているところもあります。
返金・解約金制度が設けられていることで安心して契約ができますが、制度が該当する条件はプログラミングスクールごとに異なるため注意が必要です。スクールによっては返金・違約金保証が備わっているものの、その条件が非常に厳しく設定されているケースもあります。
返金・解約金制度が設けられているといっても安心しすぎず、制度を活用するための条件や内容などを事前にしっかり確認しておくことが大切です。
選び方3.受講方法やペースは自分に合っているか?
プログラミングスクールの受講方法やペースが自分に合っていないと、レッスンの継続が難しく感じてしまうかもしれません。
オンライン・オフラインそれぞれの有無
プログラミングスクールの受講形式は、教室への通学制とオンライン制の2種類が基本です。
通学制は通学時間や交通費が必要で、オンラインよりも受講料が高いことが多いですが、対面での指導を受けられるメリットがあります。一方でオンラインスクールは場所を選ばずに学習でき、自由度が高い反面、監視の目が少ないことや受講生たちとのコミュニケーションが取りにくいことから、モチベーションの維持が難しい点がデメリットといえます。
自分に合った形式が用意されているオンラインスクールを選ぶことで、プライベートや本業に負担をかけず、プログラミングを勉強できます。
受講の頻度
受講の頻度も選ぶスクールによって異なります。
集中的に学びたい人は、毎日学習できる環境が用意されているプログラミングスクールを選ぶと良いでしょう。仕事と学習を両立したい場合は週1〜2回のペースで学べるスクールを選ぶと、心理的・体力的な負担が少ないかもしれません。
自分のライフスタイルや学習目標に合わせて、受講のペースを調整することが大切です。
選び方4. モチベーションを維持するための制度の充実性は?
受講内容のレベルが合わなかったり、講師や受講生とのコミュニケーションが不足していたりすることで、プログラミングスクールを継続するためのモチベーションの維持が、難しく感じることもあります。
オリジナルカリキュラムや交流会の有無
プログラミングスクールによっては、受講生の目的やレベルに合わせて、オリジナルカリキュラムを提供しているところもあります。個々の学習目標に応じた個別の学習計画が立てられ、進捗管理もサポートしてもらえることで、挫折したり諦めたりすることなくレッスンを継続できるでしょう。
また、学生同士の交流会や勉強会など、同じ目標を持つ仲間同士で交流できる環境やコミュニティが用意されていることも、プログラミングスクール選びで重視したいポイントです。
学生同士で切磋琢磨しあうことで、やる気アップにつながり、モチベーションを維持しやすくなります。
講師とのコミュニケーションのスピード感
プログラミングスクールの多くが、講師とのコミュニケーションツールとしてチャットやメール、掲示板などのサービスを設けています。使い慣れたコミュニケーションツールの提供があるスクールを選ぶことで、講師とのやり取りがスムーズに運ぶでしょう。
また講師からの返答の早さも重要なポイントです。質問に対して最短で回答してもらえることで、学習効率もアップし、学習意欲も向上します。
講師の対応時間はスクールによって異なるため、使用ツールや返答スピードも含め、自身に合ったコミュニケーションを取れるスクールを選ぶようにしましょう。
プログラミングスクール選びで失敗をしないためのポイント
プログラミングスクール選びのポイントを押さえても、入学を後悔したりスキルが身につかないまま卒業を迎えてしまったりするケースもあります。
ここからは、プログラミングスクール選びで失敗をしないための重要なポイントをご紹介します。
無料体験・カウンセリングを受ける
プログラミングスクールを選ぶ際は、無料体験やカウンセリングを活用することをおすすめします。
事前に授業を体験したりカウンセリングで自分に合ったプランを相談したりすることで、スクールの雰囲気や講師の質を確認できるでしょう。また、無理なく学べる方法や目標に適切なアドバイスなども受けることができます。
無料体験・カウンセリングで必要な時間は、30分〜2時間前後が目安です。休日や空いている時間などに、ぜひ活用してみてください。
口コミ・評判を確認する
プログラミングスクールを選ぶ際は、スクールの口コミや評判も参考にしましょう。卒業生の体験談やインタビュー記事を確認することで、スクールの実績やサポート体制を知ることができます。
自分と似た学習背景を持つ人の意見を参考にすることで、より現実的な判断ができるでしょう。
自宅でプログラミングにチャレンジしてみる
入学してから「向いていなかった」「本当にやりたいことじゃなかった」など後悔をしないよう、プログラミングスクールの入学前に、自宅でプログラミングに挑戦してみることをおすすめします。
独学でプログラミングにチャレンジすることで、自分が本当にプログラミングに向いているかどうかや、どの分野に興味があるかを確認できます。
無料のプログラミング学習サイトなどを活用し、まずは基礎的なコードを書いてみましょう。
まとめ|プログラミングスクールの選び方のポイントを押さえよう
プログラミングスクールを選ぶ際には、料金と受講内容のバランス、受講形式やカリキュラムの充実度、講師とのコミュニケーション体制など、さまざまな要素を考慮することが重要です。
自分に合った学習環境を選ぶことで、効率よくスキルを習得し目標達成に近づけます。プログラミングスクールの選び方について悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にして、最適なスクールを見つけてください。