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Windows7とWindows8.1のサポート期間短縮

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Windows7とWindows8.1のサポート期間短縮

マイクロソフトは2016年1月に、Windows7とWindows8.1のサポートについて、最新型プロセッサを利用する場合は2017年7月までとポリシーの変更を行いました。 Windows7は2020年まで、Windows8.1は2023年までの延長サポートと設定されていましたが、第6世代Intel Coreプロセッサについては2017年7月へ短縮されることになります。 また今後発売される次世代のプロセッサについてはWindows10のみサポートされると同時に発表されており、これにはIntelのみでなく、AMDやクアルコムのプロセッサも含まれています。 現在発売されているプロセッサで、サポートが早期終了されるものについては、第6世代Coreプロセッサ、開発時のコードネームがSkylakeと呼ばれるもの、型番でいえばCore i3、Core i5、Core i7では6000番台の型番が付いているものです。 今回の発表からおよそ1年半しか猶予がなく、早期にWindows10への移行を検討しなければなりません。 第5世代Intel Coreプロセッサまでが採用されたパソコンについては、従来通りWindows7は2020年、Windows8.1は2023年まで延長サポートを受けることができます。 法人での導入の場合は、この点は大きな変更で、現在運用のシステムがWindows10に対応していない、あるいは検証が終了していない場合のパソコン新規購入の際は、最新世代のプロセッサが搭載されていないものを選ばなくてはなりません。 Windows10で現在使用しているソフトウェアやデバイスが利用できる場合は、問題になる部分がなく、期日までにWindows10へアップグレードすれば大丈夫です。 サポート終了後はセキュリティを含むアップデートが受けられなくなりますので、社内システムのセキュリティの穴を作らないためにも十分周知していく必要があります。

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「完全シャットダウン」をしよう

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「完全シャットダウン」をしよう

先日、Excel2013を起動したときのことです。 急に以下のようなメッセージが表示されました。 申し訳ございません。エラーが発生したため、Excelが正常に機能できなくなりました。 Excelを終了する必要があります。 今すぐ修復しますか? 「今すぐ修復」というボタンがあったので、とりあえず押してみたところ、 とくに何事もなく強制終了。。。 これ以降、ExcelやWordなどのOffice製品を起動させると、 必ず上記のメッセージが表示されて強制終了してしまうことに。。 これは一体、どういうこと? ということで、あれこれ調べてみたところ、 どうやらWindows8/8.1、Windows10などでこの症状が出るようです。 症状 PCを再起動しても、Office製品を起動させると、すぐに強制終了しまう 症状に陥ってしまいました。 よくよく見てみると、ExcelやWordを起動したとき、 ヘッダーに以下のような表記がされておりました。 "非商用目的" "ライセンスのない製品" 我が社では、もちろん正規に購入した製品を使っていますので、 これはつまり、何らかの影響でライセンス認証に失敗したということでしょう。 素直に再インストールすればいいかな、と思ったのですが、 ネットで調べてみると、それ以外の方法もあったので、紹介したいと思います。 対処方法 対処方法は 「完全シャットダウン」 です。 「完全シャットダウン」とは何ぞや? と思われる方も多いと思います。 Windows8/8.1やWindows10には「標準シャットダウン」と「完全シャットダウン」の 2種類のシャットダウン方法があります。 ・標準シャットダウン 高速でOSを起動するために、前回の動作情報を保持したまま、休止状態になる。 起動は速いが、誤った情報を保持しつづける場合もある。 ・完全シャットダウン 従来のOSのシャットダウン。完全に電源が切れる。 起動は遅い。 通常、Win8/8.1やWin10でシャットダウンする場合、デフォルト設定では 「標準シャットダウン」になっております。(そのおかげで起動時が速い) おそらく、今回のケースは、ライセンス認証に失敗したという情報を ず~っと保持し続けていたため、Office製品が起動できなかったのでしょう。 「標準シャットダウン」では、失敗したという情報がクリアされないようです。 逆に「完全シャットダウン」では、情報がクリアされるので、症状が改善する、というわけです。 というわけで、実際に「完全シャットダウン」を行ってみましょう。 完全シャットダウンの実行 デスクトップ画面で「Windows」キーと「I」キーを同時押しすると、 画面の右の方に「設定チャーム」が表示されます。 右下の「電源」アイコンをクリックし、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。 しばらくすると、「オプションの選択」 画面が表示されるので、 「PC の電源を切る」 をクリックします。 これで完全シャットダウン完了です。 再起動後 Office製品を起動させると、ヘッダーに表記されていた "非商用目的" "ライセンスのない製品" という文字も消え、無事に使えるようになりました。 この「完全シャットダウン」はデバイスが正常に認識されないときにも有効だそうです。 高速OS起動もいいですが、たまには「完全シャットダウン」を行ってみるのも 良いかも知れませんね。

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Windows8からWindows10へ

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Windows8からWindows10へ

Windows10がリリースされ始めて最初の週が終わろうとしています。 Windows10はWindows7からの移行が比較的スムーズに行える、という印象を与えることに成功しています。 筆者は今の所仮想マシンへの対応の様子を見計らう意味でインストールしていません。仮想マシンは統合ツールの完成度によって大きく使用感が変わるためです。 大方のWindows7以降のパソコンであればアップグレード可能で、Windows8.1の頃からWindowsタブレットに最適化するようにOSを軽量化しているので、様々な部分が高速化しているはずです。 Windowsの良さはOSとしての堅牢さや従来のソフト資産との互換性にあると考えています。ソフト資産との互換性についてはリリース時に大きな時間を割いているのが、Microsoftの素晴らしい点だと筆者は考えています。 タブレットPCのスタンダードになることはMicrosoft社のここ十年来の強い思いがあります。WindowsXPのころからタブレットPCへのインストールを前提としたTablet Editionをリリースしていました。 iPadの市場ができたことを見て、Windowsの資産が利用でき、タブレットとしての使いやすさを併せ持つタブレットPCを市場に投入したいという気持ちを前面に押し出しすぎた感じを受けます。 多くのユーザーはスタンダードなPCとしてWindowsPCをリプレースしたり新規購入したいと思うところとの噛み合わせが悪く、Windows8シリーズはWindowsの主なユーザー、特に企業ユーザーに避けられる結果となりました。 とはいえWindows8シリーズは 個人ユーザーをターゲットにSurfaceシリーズや8インチ以下の安価なWindowsタブレットでの成果を収めていますので、Microsoftとしても一定の成果は出せたと考えているかもしれません。 Windows10は今の所タブレットとPCの両ユーザーとのバランスが取れている状態でしょう。Windows10は様々な分野でのニーズを満たしていきたいという精神が感じとれます。 野心的でありながらもビジネスユースなどの堅いユーザーのニーズも捉えられるものとして進化していって欲しいと思っています。

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Surface 3発表

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Surface 3発表

Microsoft社がWindows8.1搭載のタブレット兼用ノートパソコンSurface 3を発表しました。 Surface 3は命名からSurface RTの系列のようにも思えますが、Surface RTの製品ラインではなく、インテルアーキテクチャのPCとしてリリースされることになりました。 インテルのAtomCPUを搭載しているので、パソコンのWindows8.1が同じように動作し、従来のWindowsのソフトも実行できます。 SurfaceRTはARMアーキテクチャのCPUでしたので、従来のWindowsのソフトは動作できませんでした。これは大きな違いになります。 Atomは省電力性を重要視されたインテルのCPUで、Core iシリーズに比べるとパフォーマンスは落ちます。 Core iシリーズを搭載したSuface Proシリーズのローコストモデルと考えていいでしょう。 米国での価格は$499からということですので、SurfaceRTと同価格帯になるようです。 日本国内の発売時期などは決定されていませんが、今までのSurfaceのあり方としてはOfficeが付属する、という形で発売されるのではないかと思われます。 SurfaceRTがタブレットよりの機器構成になりすぎてしまい、実質Officeとブラウザの専用機となり様々な利用シーンにマッチするとは言い難いものでした。 WindowsRTのアプリ導入のためのWindows Storeへのソフトウェア供給もあまり進んでいない現状もあります。 一方PCメーカーからは8インチ前後のタブレット型PCでATOMを搭載したものが幾つも出ていたので、SurfaceRTの意義は薄れてしまったかもしれません。 Atomも省電力モデルではありますが、徐々に性能を向上させているのでWindowsの軽量化とともにかなり使えるものになるのでは、と想像します。 日本での発売決定がされるか、どのような構成で発売されるかなど、注目していきたいと思います。

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Surface Pro 3到着

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Surface Pro 3到着

Surface Pro 3が2014年7月17日、日本での発売となりましたが、社内用に予約していた一台が当日に到着しました。 第一印象としては、高級感。Windowsモバイル型パソコンの中でもフォルムと質感で抜きん出ているのではないかと思います。 Surface Pro 2と比べて、ディスプレイも大型化しつつ、16:9の横長サイズから4:3のより実用的な比率になった事と、2160x1440ピクセルの精彩さが特に目を引きます。 厚みもとても薄く作られており、持ちやすく手に持って重い印象はありません。 タイプカバーも二段階の角度をつかる事ができるようになり、支障なくタイピングできます。 角度をつける事により、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンよりの操作感を得る事ができます。 併せて持つ事で一式のノートパソコンとして不足を感じる部分はありません。 仕様、拡張性など 今回、SSDの容量が最大の512GBモデルを選択しました。 セットアップ完了時で449GB中22.3GBが予め利用されている状態です。OfficeはHome&Business2013がプリインストールされています。 電源の投入からMicrosoftアカウントを作成し、Officeが利用可能となるまで30分程度です。 CPUはCore i7-4650U 1.7GHzが搭載されており、2コア4スレッド。GPUはCPU内蔵のHD Graphics 5000が利用されています。 デバイスの一覧によればSSDはSAMSUNG製のMZMTE512HMHPが内蔵されています。 USBポートは1つだけですが、タイプカバーは独自端子の接続です。またBluetoothで無線接続もできます。 タイプカバーのタッチパッドもマルチタッチ対応で、二本指のスクロールや拡大縮小のジェスチャも使えますので、しばらく使う限りはマウスの必要もあまり感じられません。 MicroSDカードは背面キックスタンドに隠れるように配置されています。 36W電源ケーブルにはスマートフォンなどの充電専用のUSBポートが用意されており、スマートフォン充電時にUSBポートを塞いでしまう必要はありません。 大きさなどの比較 MacBook Pro13インチとSurface Pro 3の大きさの比較です。 画面サイズは1インチの差しかありませんので面積としては少し小さいかなという位の差です。 持ち運ぶカバンのサイズとしては同じ位になりそうです。 厚みはSurface Pro 3がMacBook Proの半分より少し厚いぐらいでしょう。 第3世代iPadと並べた場合、厚みはほぼ同じです。 最新のCore i7とSSDなどを搭載したモバイルパソコンで、旧型とはいえiPadと同じ厚みにする為には、設計などに大きく力を注いでいる感があります。 発表の際はMacBook Air11インチよりも軽いということをアピールしていましたが、MacBookと比較する場合、性能的にはMacBook Proを競合とするものです。 内蔵SSDが256GBのもので比較をすると ・Surface Pro 3 ディスプレイ解像度2160x1440(216ppi) CPU Core i5 メモリ8GB ¥150,984+タイプカバー¥14,018 1.09Kg(タイプカバー込み)   ・MacBook Pro 13インチ ディスプレイ解像度 2560x1600(227ppi) CPU Core i5 メモリ8GB ¥147,800 1.57Kg   モバイルPCとして大きく似通った製品である事がわかります。 Surface Pro 3はMS Office 2013がインストールされている事が大きな価格的メリットとなります。 Surfaceはタブレットとしての性格を重視せず、ビジネス向けのモバイルPCとして十分先頭に立てる価格と性能を備えるようになったように感じています。

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WindowsXPから移行について

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WindowsXPから移行について

WindowsXPのサポートも完全に終了し、現在のところ目立った形での大規模なセキュリティ攻撃は無いように見えます。 ただゼロデイ攻撃はその名の通り前置きなく行われるもので、強力なゼロデイ攻撃が行われるのがいつになるのか、それは今日であるか、明日であるかはわかりません。 何度かブログでも書きましたが、現在使用中の場合、速やかに新しいOSへの移行を検討してください。 移行先のWindows WindowsXPからの移行先に選ぶWindowsは何がいいでしょうか。手堅いところではWindows7を選ばれる事が多いでしょう。 Windows8は出始めの評判の悪さを引きずって、WindowsVistaのように避けられる傾向がありますが、Windows8.1になってそこまで使いづらいものではないと筆者は感じています。 それぞれのメリットデメリットで大きく感じるものを書き出してみます。 Windows7のメリット ・今現在もっとも出荷数が多く枯れているので不具合が少ない ・WindowsXPからの見た目の変更点が少ないため、学習コストが少ない Windows7のデメリット ・利用を始めるまでアップデートに数時間を必要とする ・おそらく今後サービスパックによる更新は提供されない Windows8.1のメリット ・比較的古いパソコンでもWindows7より軽快に動作する ・アップデートがまだまだ少ないので使い始めるまでの時間がわずか。WindowsDefenderであればアンチウィルスソフトも統合されている Windows8.1のデメリット ・スタートボタン周りの利用方法が大きく変わる。エクスプローラーの見た目も変わるため、学習コストがかかる ・企業向けモデルで導入済みモデルはまだまだ少ない Windows7は2020年、Windows8.1は2023年までのサポートがあります。 移行方法 USBポータブルハードディスクを利用して、Windows転送ツールを使用する事がもっとも簡単で高速な方法でしょう。 Windows転送ツールを使ってみました https://www.sys-cube.co.jp/blog/2506.html 上記記事でも紹介しています。 Windows転送ツールはMicrosoftの公式ツールで、OutlookExpressのメールデータをLiveメールに移行したり、ユーザーファイル、一部アプリケーションの設定なども移行する事ができます。 公式ツールだけあって確実です。USBポータブルハードディスクをお勧めするのは容量が大きく高速で別途電源が必要ありません。 ネットワーク経由なども転送可能ですが、かなり時間がかかります。 マイドキュメントやビデオ、音楽などは自動的にすべて転送されますので、容量が大きければそれだけ時間がかかります。メールなども過去のメールが添付ファイル込みで多く溜まっていると想像以上に容量が大きくなってます。 古いパソコンの能力にもよりますが、経験上1GBで20分程度はかかります。 必要なソフトなどは移行先に予めインストールしておけば、同じ設定でそのまま使えるものもあります。 メールとファイルだけの単純な移行 メール、デスクトップ上のファイル、マイドキュメント、お気に入りだけを移行したい場合は移行ツールよりも簡単に移行する方法があります。 1.C:¥Doucumets and Settings内のユーザーフォルダを開き、デスクトップ、お気に入り、マイドキュメント、を外付けハードディスクにコピーします。 2.OutlookExpressを起動し、アカウントをiaf形式でエクスポート。アドレス帳をWAB形式でエクスポート。 3.メールメッセージはオプションからメンテナンスタブ、保存フォルダボタンを押し、そのフォルダ名をコピーして、エクスプローラーのアドレスバーに貼付けます。受信トレイなど複数のファイルをすべて、外付けハードディスクの空のフォルダにコピーします。 4.Document and Settings内からコピーしたものは、新しいパソコンのc:¥user¥ユーザー名の中のそれぞれのフォルダにコピーします。 5.Liveメールを起動し、アカウント、アドレス帳、メールメッセージをインポートします。 http://azby.fmworld.net/support/ikou/mail/outlookexpress/windowslivemail/ 上記URLがメール移行の参考になります。 共有の移行 他のパソコンに対して共有フォルダを設定してある場合、作業は難しくなります。 スタートボタンからマイコンピュータを右クリックし、プロパティからシステムのプロパティ画面を表示し、コンピュータ名たぶからフルコンピュータ名をコピーします。 エクスプローラーのアドレスバーに¥¥フルコンピュータ名と入力すると、他のパソコンから見えている共有が表示されます。 新しいパソコンでも、同じコンピュータ名と共有名があれば、他のパソコンから同じショートカットやネットワークドライブで共有をみる事ができます。 この共有フォルダがどこに設定されているかは、コンピュータの管理から共有フォルダで調べる事ができます。 http://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/003001.htm 上記URLが参考になります。 現在PC間で共有を開く際にパスワードを入力しない方法であっても、Windows7は標準でパスワードを求める仕様になっています。 セキュリティとしてみれば弱くなり、運用方法を変更すべき点ではありますが、共有の際にパスワードの認証なしにすると現在の運用を変えずに共有を使う事ができます。 コントロールパネルからネットワークと共有センターを選び、共有の詳細設定から、パスワード保護の共有を有効にするを無効にするに変更することでパスワード無しでの共有が可能になります。 移行の注意点 移行元がOfficeのOutlookを利用している場合は、そのままOffice付属のOutlookへ移行するのがもっとも簡単です。Outlook形式のエクスポートデータはLiveメールなどでは利用できません。 CSVを利用してLiveメールにアドレス帳をインポートする場合は、文字コードをUTF8にする必要があります。ほとんどのWindowsのメールアプリはシフトJIS形式でエクスポートしますので、メモ帳を利用して文字コードをUTF8に変更して保存します。 またOfficeファイルがLiveメールで添付されているものを直接開けず「メモリまたはディスクの空き容量が不足しています」というメッセージが出る場合があります。 これはOfficeの保護ビューという機能が有効になっていて、インターネットからダウンロードしたファイルがWindowsに影響を与えない形で開く機能が、メッセージの内容は明らかにおかしい為、バグなのかも知れません。 Officeアプリそれぞれのオプション、セキュリティセンターから保護ビューのチェックを外します。 これでマクロウィルスなどには無防備になってしまう事はご理解のうえで参考にしていただければと思います。

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Windows7プリインストールパソコンの発売期限の延期

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Windows7プリインストールパソコンの発売期限の延期

マイクロソフトは、Windows7のプリインストールPCを、Professionalを除いて2014年10月31日をもって販売終了とする事をアナウンスしました。 現在Windows8の次期バージョンであるWindows8.1も発売されていますので、マイクロソフトとしては特別に早い対応でも、遅い対応でもありません。 プリインストール終了後もWindows7へのダウングレードなどの措置は、今まで通り可能となるはずです。 しかしProfessional版は当面存続する事が確定しました。 これは何故でしょうか。 ビジネスで受け入れられないWindows8 それはPCメーカーからの強い要望があるためでしょう。 Windows8の最初の印象で、受け入れがたいと感じた部分は筆者にもあります。 それはシャットダウンを行うために、画面右上か右下の角にマウスポインタを当てる必要があるという部分です。 これは、人に説明するのが大変だ、と思いましたし、これを最初は一番多く聞かれる事になるだろうと思いました。 このような操作はホットコーナーといわれていて、筆者もMac OSで経験がありましたが、直感的でないために使わない機能でした。 タッチスクリーンであれば、画面右端からのスワイプでチャームというツールバーを出す、という風に説明できますが、ホットコーナーは今までのWindowsで前例がない操作なので、何故そうなのか、というところからまず説明しなければいけません。 単純な事へ必要な説明の多さ パソコンを起動する。メールをみる、ブラウザをつかってWEBで調べ物をする、フォルダを開いてエクセルファイルの編集をする、シャットダウンする。 これらの事は、Windowsの基本機能を既に覚えている方であれば、Windows7までは迷いなくできる事でした。 それはスタートボタンにすべての機能が集約されていたからです。 よく使い慣れたユーザーであればウィンドウズキー+Iでシャットダウンできますよ、といえば覚えられる事でも、マウス主体で使っている人に、ショートカットキーについて覚えて常用してもらう事は簡単ではありません。 Windows8.1ではスタートボタンが復活しましたが、ひとまずの最低限ができるようになったというだけで、Windows8でがっかりしてしまった人の信頼感を取り戻すまでには至っていないでしょう。 メーカーの要望とMicrosoftの思惑 Windows8プリインストールPCを購入した顧客からのサポートとして電話対応するメーカーとしては、かなりの出費となります。 マイクロソフトとしてはマルチタッチパネルを利用した新しいパソコンの普及を促したい気持ちはあっても、ユーザーとしては現行のまだまだ使えるパソコンを使いたい、あるいはマウス主体の操作を続けたい、という要望は強いでしょう。 マイクロソフト独自のタッチパネルを備えたハードSurfaceはかなりの数売れているようですが、Windowsを必要としているユーザーの数からいえば、わずかな割合となります。 パソコンのメーカーとしては、主に企業用のProfessionalだけでもプリインストールモデルを続けてほしいという強い要望がマイクロソフトに寄せられていても、無理はない事です。 今後のWindows とはいえ、やがてWindows7も定められた期間を持って、サポートの終了を迎えます。マイクロソフトもようやくWindowsXPの長いサポート期間を終えて、ふたたびWindows7の現役期間を延長するのは難しいでしょう。 ただ簡単な事で、マウス主体で使うか、タッチパネル主体で使うかだけを選んで、モードを変化させれば良いはずです。 しかしそうすれば、ユーザーがどのような選択をおこなうか、マイクロソフトはわかっているからこそ、ユーザーやメーカーと駆け引きをしているのでしょう。 Windows8.1に加えられたスタートボタンや、デスクトップからの起動などの方向性をみると、次期Windowsの方向性がある程度見える感もあります。 WinodwsStoreアプリの魅力は、別のアプローチでのマーケティング戦略で、ユーザーに魅力を伝える事ができるものと考えています。

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Windows8.1RTMをアップデートインストールする

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Windows8.1RTMをアップデートインストールする

Windows8.1が技術者・開発者向けのサブスクリプションで公開されましたので、10月17日の一般発売に先駆けてインストールしてみました。 現在iMacのVMWare Fusionで利用しているWindows8仮想マシンへアップデートインストールを行います。 VMWare Fusion5から6へのアップデート VMWare Fusion6はWindows8.1への正式対応を表明しているので、これをiMacにインストールします。 VMWare Fusionのダウンロードは244MBぐらいで、バージョン5から6へのアップデートは比較的短時間で終わり、コントロールパネルから互換性を選び、仮想マシンのハードウェアバージョンを10に更新します。 続いて、Windows8仮想マシンを起動し、新しいVMWareToolsをWindows8にインストールします。 VMWare Fusion側での設定は以上です。 Windows8からWindows8.1へのアップグレードインストール Windows8からWindows8.1へのアップグレードは、DVDメディアを利用したパッケージからのインストールと、ストアを利用したオンラインでのアップデートの二種類に分かれます。 Windows8の既存ユーザーにはストアからのアップデートは無償で提供されます。 Windows8.1をパッケージとして新たに購入する場合は、アップグレード版はなく、一律価格となるようです。(日本での発売価格は投稿時点では未発表) 今回はこのパッケージ版と同一のWindows8.1RTM(製造用リリース)を利用します。 Windows8.1のISOイメージを仮想マシンに認識させると、自動的にアップデーターが起動します。 重要な更新プログラムをインストールする、を選択し次へをクリックします。 ダウンロードが終わると、ライセンス条項が表示されます。 Windows8.1のライセンス条項をよく読み、同意する場合は同意しますにチェックを入れ、同意するをクリックします。 アプリ等の設定を引き継ぐかどうかの選択ができます。筆者は現行のWindows8環境をすべて引き継ぎたいので、Windowsの設定、個人用ファイル、アプリを引き継ぐを選択します。 表示に間違いがないかを確認して、インストールをクリックします。 筆者の環境ではここから30分以上インストール作業、何度かの再起動を繰り返します。 簡単設定を使うか、自分で設定するかを選択することができます。 自分で設定する場合、以下の項目を選べます。 ・Windows Updateの設定 ・デバイスドライバなどを自動的にUpdateを通じて入手するか ・ストアアプリを自動的に更新するか ・SmartScreenのオンラインサービスを使って、悪意のあるコンテンツやダウンロードからの保護 ・IEのDo Not Trackの設定 ・解決策をオンラインで調べる ・一部のサイトでIEの互換性リストを使用する ・マイクロソフトに位置データを送信する ・カスタマーエクスペリエンス向上のためのPCの使用状況データをマイクロソフトに送信する ・ヘルプの利用状況をマイクロソフトに送信する ・WindowsSearchの検索候補と検索結果、履歴、位置情報をマイクロソフトに送信する ・IEの閲覧履歴をマイクロソフトに送信する ・アプリが自分の名前とアカウント画像にアクセスできるように許可する ・アプリ内の広告識別子を使うことを許可する(webの広告クッキーのようなもの?) ・アプリが本体の位置情報へアクセスすることを許可する ・WindowsDefender検出したマルウェアの情報をマイクロソフトに送信することを許可する これらで、セキュリティー強化されるような項目についてはオン、位置情報やマイクロソフトへの利用状況の送信はオフにしました。 ローカルアカウントを設定します。これはWindows8で利用していたローカルアカウントが引き継がれます。 マイクロソフトアカウントの入力、ない場合は取得が必須となります。 ストアからのアップデートであれば、マイクロソフトアカウントは持っているはずですが、ない場合は新規に取得し、登録する必要があります。 この部分はスキップできないので、Windows8.1には必ずマイクロソフトアカウントが必要となるようです。 ここで登録したメールアカウントに、デバイスの認証メールが届きます。 メールに届いた認証コードを入力します。(この認証は必ずしもというわけではないようです) インストールが再開されます。 さあ始めましょう、でインストールは終了し、初回のログインが可能になります。 インストールの開始から、ここまでの所要時間は筆者の環境でおよそ40分。 ISOイメージをハードディスクから読み込んでいますので、DVDメディアからだともう少し時間がかかるかもしれません。 アップデート後 インストール後のスクリーンショットがこのようなものです。 画面左端を占有するタッチスクリーンのチュートリアルは消す方法がわからなくて、苦労しました。いつのまにか消えていましたが、これは少し困りますです。 以前インストールしたWindows8.1のプレビューリリースから、大きな変更点はないように感じます。 以前の記事 デスクトップから起動するようになったWindows8.1 https://www.sys-cube.co.jp/blog/3456.html Officeなど各種インストール済みのアプリケーションは問題なく引き継げているようです。 スタートボタンの右クリックからシャットダウンメニューや、コントロールパネルなどが呼び出せるので、タスクトレイにそれらをピン止めする必要がないのは使いやすいと思います。 Windows95以来のスタートボタンからプログラムメニューが出る部分については、Windows8とおなじで廃止されています。 フリーソフトウェアなどの機能拡張でこの部分を補うことはできるのはWindows8と同様です。 アップデート後に感じること Windowsを家庭で使っている場合は、あまり大きな問題にならない事かもしれませんが、マイクロソフトアカウントが必須になるというのは、企業利用としてはどう対応するのだろうかというところが気にはなります。 利用者個人でストアに登録してアップデートというのも、企業での利用ではあまり向いているとは思いませんし、会社所有のソフトウェアが個人のマイクロソフトアカウントに紐づけされるというのも、条件によっては難しいものがあるように感じます。ボリュームライセンス版は別なアップグレード方法が用意されているのかもしれません。 Windows7からのアップグレードの際に、Officeなどのインストール済みのアプリケーションの再インストールが必要になる、という点については未検証ですが、事実であればそれなりに大きな作業となるように感じます。 標準でインストールされているIEは11よりダウングレードする方法は、なさそうです。 WindowsXPからWindows8.1への移行 Windows7からWindows8.1への乗り換えの需要は現在は多くはないかもしれませんが、WindowsXPからであれば、よりサポート期間の長いWindows8.1への移行は検討するべきところかと考えます。 Windows7の標準サポート終了は2015年、延長サポート終了は2020年。 Windows8.1の標準サポート終了は2018年、延長サポート終了は2023年。 となっています。 WindowsXPから、Windows7あるいはWindows8、Windows8.1へはアプリケーションを含めた引継ぎはできませんので、移行に関する手間はWindows7とWindows8.1とでは大きく変わりません。 あとは操作感覚ですが、これはどちらにせよXPと同一というわけではありません。 Windows8以降のほうがわかりやすい点もありますし、Windows7のほうが変化が少ない部分もあります。 WindowsXPを利用している方は、移行を真剣に検討すべき時期ですので、一つの候補としてWindows8.1を選択肢に入れるのもよいのではないでしょうか。

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VMWareFusionでWindows8のファイル履歴を利用する

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VMWareFusionでWindows8のファイル履歴を利用する

Windows8に新たに追加された機能としてファイル履歴があります。 これはファイルの変更履歴を残しておき、必要であれば、前回保存されたバージョンにまで復帰させることができるというものです。 これをVMWareFusionで設定してみました。 VMWareFusionでの設定 ファイル履歴は、外部ハードディスクあるいはネットワークドライブを利用するものです。 USBドライブをMacに接続し、VMWareFusionで動作するWindows8に接続することも可能ですが、ここでは仮想HDDをもう一つ作成してマウントし、ファイル履歴用に利用します。 仮想マシンをシャットダウンし、仮想マシンの設定を開きます。 左上のデバイスを追加をボタンをクリックします。 新規ハードディスクを選択します。これで仮想ハードディスクをもう一つ作ることができます。 追加をクリックして、ファイル名と保存場所を選択します。 ここではHDD2.vmdkという名称で20GBを割り当てています。 次に設定画面に戻り、起動ディスクをもともと仮想マシンで使用していた仮想ディスクに設定します。 これで仮想マシンのライブラリから、仮想マシンを起動します。 Windows8での設定 Widows8側で仮想ハードディスクを初期化します。 ドライブ名を割り当てます。 コントロールパネルから「システムとセキュリティ」ー「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」を選択します。 ここで先ほどドライブ名を割り当てた仮想ディスクを選択し、オンにします。 ファイル履歴の設定項目はファイルのコピーをする頻度、オフラインキャッシュのサイズ、保存されたバージョンを保持する期間を選べます。 オフラインキャッシュのサイズは、ファイル履歴用のドライブが接続されていない時に、システムドライブに一時的に保管するファイルの容量になります。 あまり多くの容量を割り当てない仮想マシンの場合、ネットワークドライブにファイル履歴を利用する設定するとします。 ネットワークへの接続がうまくいっていない場合など、オフラインキャッシュがたまって、システムドライブ容量が圧迫されることになるかもしれません。 仮想ドライブのマウントであれば、マウント解除しなければ、基本的に常時接続状態になりますので、オフラインにはなりにくいのではないと考えます。 デスクトップとライブラリの世代保存になりますので、MacのTimeMachine程のディスク容量は使用しないと考えられます。 誤ったファイルの消去や、上書きなどをリカバーするために使ってみるのもいいかもしれません。

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デスクトップから起動するようになったWindows8.1

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デスクトップから起動するようになったWindows8.1

Windows8の後継である、Windows8.1のプレビュー版が公開されています。 このWindows8.1で最も注目すべきと思われる、デスクトップからの起動について書いてみます。 Windows8.1プレビューのインストール http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/preview-iso 上記アドレスから、ISOファイルを入手し、仮想マシンとしてインストールを行いました。 現在使っているWindows8をプレビュー版で上書きしてしまうのは、さすがに支障が出ると困ります。 Store経由であれば、回復用のメディアを利用すれば、上書きしてしまっても戻すことができるようですが、ISO版を利用して上書きしてしまった場合は、戻すことはできなくなります。 くれぐれも注意事項をよく読んで、影響のない範囲でインストールしてみることをお勧めします。 ついにデスクトップからの起動も可となったWindows8 今回、大きく取り上げられるのは、タスクバーにスタートボタンが復活したことでしょうか。 スタートボタンをクリックすると、標準ではタイル状のスタート画面に戻るだけで、スタートメニューは依然表示されません。 これを右クリックすると、シャットダウンや、コントロールパネル、タスクマネージャといった、システム的な機能に直接操作することができます。 ここでタスクバーを右クリックすると、 このようなタスクバーとナビゲーションのプロパティという画面が呼び出されます。 Windows8のころは、タスクバーのプロパティでありましたので、ナビゲーションというタブ自体が新設されたものです。 ここで「サインイン時にスタート画面ではなくデスクトップに移動する」というチェック項目があります。 これをチェックすると、起動時など、サインインした際にデスクトップから作業を開始することができます。 上記のような操作が可能になります。 またModernUIアプリ主体のスタート画面とアプリケーションの一覧であるアプリビューが分割され、スタートボタンを押した際に、スタート画面ではなく、アプリビューを呼び出すことができるようになります。 こちらがスタート画面、主にModernUIスタイルアプリという、Windows8と独自のフルスクリーンアプリが並びます。 こちらがアプリビュー。アプリの使用頻度や、アプリの名前順などでソートし、アプリを検索することができます。 かつてWindows95以降、慣れ親しんだスタートメニューはなくなってしまう方向性はこれで確定したように思いますが、ここ数か月Windows8を主として使ってきた筆者としては、デスクトップから起動するようになるだけでも、十分な恩恵があります。 それは、デスクトップから立ち上げたい、という要望を持った方に対して、タスクバーから設定できますよ、とお伝えすることができるようになったことです。 ClassicShellという拡張ソフトを入れて、という話をするのと、もともとの設定で持っているのとでは、意味合いは大きく変わってきます。 あとは、アプリビューを使いやすく並び替えることで、普段のデスクトップワークを行い、それらの用が済めば、たとえばキーボードとマウスを取り外して、タブレットとしてModernUIアプリを使う、Windows8でマイクロソフトの本来提示したかった、タブレットパソコンとしての機能を使いやすく分けることでできるようになりそうです。 従来のWindows8はStoreアプリの充実を待たずに、タブレットとしての機能を表に出しすぎていたために、従来のデスクトップを主として使うユーザーからの反発を招きかねないものとなっていました。 Windows8.1はWindows8ユーザーに無償でアップグレードが提供されるとのことですが、バランスよくユーザーインターフェイスがまとまったWindows8の上位バージョンとして、アップデートをお勧めできるものになりそうです。

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