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FusionにWindows10をインストールすると何GB必要か

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FusionにWindows10をインストールすると何GB必要か

Windows10を1からインストールすると、どれぐらいのサイズの仮想マシンのイメージが作られるのかを確認してみようと思います。 現在VMWare Fusionで利用しているWindows10が心持ち動作が遅く感じられるようになり、またディスク容量も大きく取るようになってきたので、これをクリーンインストールし直そうと考えました。 もともとはWindows8.1を利用していたのですが、Windows10へのアップグレードをそのまま実行した仮想マシンです。 アップグレードなどをすると不要なファイルなどが残されてしまったり、復旧用にファイルが作成されるなどでイメージが膨らんだのかもしれないと思っています。 新規にインストールするにあたって用意したISOイメージはWindows10 Pro 64bit バージョン1511というものです。最初のリリースからある程度のアップデートが適用されたものです。 VMWare Fusionの新規セットアップを利用してISOイメージからWindows10をインストールしていきます。 初回セットアップが終わって統合ツールもインストールされ、出来上がったイメージは11.9GBでした。 そこからWindows更新ファイルをインストールします。 Windows Defenferの定義ファイル含めすべてのアップデートが終わったところで14.2GBになりました。 Office365をセットアップすれば筆者としてひとまずは使える形になるので、そこまでを引き続き行います。 Edgeを立ち上げoffice.comからOffice2016をインストールします。 オンラインからのインストールはセットアップファイルや媒体が必要ないので非常に便利で扱いやすいです。また最新版を取得できるのでインストール後にアップデートをかける必要がありません。 こういった場合も別途用意するファイルが必要ないので、単純にOfficeをインストールしてどれだけディスクを利用するかがわかりやすいです。 Office 2016 32bit版がインストールされた時点での仮想マシンのイメージは17.1GBでした。 仮想マシンのイメージは利用されただけ拡張していく設定にしていますので、ファイル作成などを行わなくともサイズは増減します。 あくまで参考程度のものですが、Windows10とOffice 2016だけで20GB前後のディスク容量が必要となります。 そこからユーザーファイルはホストマシンのMac側のファイルシステムに置くなど、運用上の工夫で仮想マシンを大きくせずに使っていこうと思います。

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BootcampとWindows10

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BootcampとWindows10

BootcampはMacコンピューターでWindowsのシステムを利用するためにAppleが用意した仕組みです。 ハードディスクにWindows用の領域を作成し、そこにWindowsをインストールします。 最新のOS X El Capitanが2008年以降のMacでも利用できます。 しかしながらBootcampについては最新のWindowsをサポートしている機種は限られます。 現在最新のWindows10については主に2012年以降発売のMacだけが正式な対応を表明されています。 https://support.apple.com/ja-jp/HT204990 それ以前のMacでWindowsを利用していてアップデートした場合、最新のドライバが得られないのでサポートなしの状態になってしまいます。 また非対応機種でのWindows10への新規導入もできません。 このところWindows7以降のOSについてWindows10へのアップグレードが頻繁に求められます。 BootcampはあくまでAppleが機能として提供しているだけで、従来のMacでサポートし続けると明言していません。 Appleの方針として追加してサポートということもほぼ考えられないでしょう。 Bootcamp利用者は慎重にWindowsを利用する必要があります。 Windows7以降のサポート期限終了は2020年以降とまだ余裕があります。 AppleはOSをほぼ年に一度ずつメジャーアップデートを行い、旧バージョンのサポートを打ち切りサポートコストを削減する形をとって5年以上経っています。 Windowsもリリーススケジュールなどがそれに近いものになっていて、このような機種の対応に一層気をくばる必要がありそうです。

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マイクロソフトの新しいプラットフォーム

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マイクロソフトの新しいプラットフォーム

マイクロソフト社はWindowsというOSを作り上げて、それを世界で最も大きなパーソナルコンピュータのプラットフォームとして育てました。 世界中で利用される様々なデスクトップパソコン、ノートパソコンでWindowsは利用されています。 Windowsが実務に耐えうるようになったのはWindowsNTシリーズがリリースされてからです。 32bitプロセッサで動作するWindowsが提供する機能群をWin32APIと呼んでおり、現在のWindows上で動作するアプリケーションはWin32 APIを利用してWindowsの機能を利用しています。 WindowsNTからの流れはWindows XPでWindows 9xシリーズと統合され、現在のWindowsは堅牢なシステムとして維持されています。 Intelのプロセッサは現在もCore iシリーズなどが出荷されていますが、これはWindows登場当時のプロセッサと互換性を保った命令セットを持っており、これをIA32(x86)と呼びます。 現在もWin32 APIはx86の命令セットを持つプロセッサかそれをエミュレーションする形をとることが必要です。 x86命令セットを持つプロセッサに限定してしまうと、マルチプラットフォーム展開、スマートフォンや、その他タブレットに利用されている低消費電力のプロセッサを使えなくなってしまいます。 Win32APIをマルチプロセッサ展開できるものに組みかえれば良いのですが、Windowsは20年に及ぶソフトウェアの互換性を大切にしているため、Win32APIを互換性のないものにしてしまうには大きなリスクがあります。 OfficeはWindowsタブレットやMacなどマルチプラットフォーム対応をしていますが、VBAなどの機能が搭載されないのは、顧客がVBAで作成したソースコードに直接Win32APIを呼び出すようなものなどが多く含まれている実態を把握しているからでしょう。 現在Windowsはx86命令セットに依存しない新たなプラットフォームと共存する形で展開を始めています。 従来までのWin32 APIを利用したアプリケーションと、WindowsストアアプリやWindows Phoneアプリなどが共存していくプラットフォームとしてWindows10への移行をMicrosoft社は進めているように見えます。 あくまで互換性を重要視しつつ、今後の展開についても考えられており、WindowsがWin32 APIだけのものでなくなる将来の可能性を感じることができます。

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「完全シャットダウン」をしよう

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「完全シャットダウン」をしよう

先日、Excel2013を起動したときのことです。 急に以下のようなメッセージが表示されました。 申し訳ございません。エラーが発生したため、Excelが正常に機能できなくなりました。 Excelを終了する必要があります。 今すぐ修復しますか? 「今すぐ修復」というボタンがあったので、とりあえず押してみたところ、 とくに何事もなく強制終了。。。 これ以降、ExcelやWordなどのOffice製品を起動させると、 必ず上記のメッセージが表示されて強制終了してしまうことに。。 これは一体、どういうこと? ということで、あれこれ調べてみたところ、 どうやらWindows8/8.1、Windows10などでこの症状が出るようです。 症状 PCを再起動しても、Office製品を起動させると、すぐに強制終了しまう 症状に陥ってしまいました。 よくよく見てみると、ExcelやWordを起動したとき、 ヘッダーに以下のような表記がされておりました。 "非商用目的" "ライセンスのない製品" 我が社では、もちろん正規に購入した製品を使っていますので、 これはつまり、何らかの影響でライセンス認証に失敗したということでしょう。 素直に再インストールすればいいかな、と思ったのですが、 ネットで調べてみると、それ以外の方法もあったので、紹介したいと思います。 対処方法 対処方法は 「完全シャットダウン」 です。 「完全シャットダウン」とは何ぞや? と思われる方も多いと思います。 Windows8/8.1やWindows10には「標準シャットダウン」と「完全シャットダウン」の 2種類のシャットダウン方法があります。 ・標準シャットダウン 高速でOSを起動するために、前回の動作情報を保持したまま、休止状態になる。 起動は速いが、誤った情報を保持しつづける場合もある。 ・完全シャットダウン 従来のOSのシャットダウン。完全に電源が切れる。 起動は遅い。 通常、Win8/8.1やWin10でシャットダウンする場合、デフォルト設定では 「標準シャットダウン」になっております。(そのおかげで起動時が速い) おそらく、今回のケースは、ライセンス認証に失敗したという情報を ず~っと保持し続けていたため、Office製品が起動できなかったのでしょう。 「標準シャットダウン」では、失敗したという情報がクリアされないようです。 逆に「完全シャットダウン」では、情報がクリアされるので、症状が改善する、というわけです。 というわけで、実際に「完全シャットダウン」を行ってみましょう。 完全シャットダウンの実行 デスクトップ画面で「Windows」キーと「I」キーを同時押しすると、 画面の右の方に「設定チャーム」が表示されます。 右下の「電源」アイコンをクリックし、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。 しばらくすると、「オプションの選択」 画面が表示されるので、 「PC の電源を切る」 をクリックします。 これで完全シャットダウン完了です。 再起動後 Office製品を起動させると、ヘッダーに表記されていた "非商用目的" "ライセンスのない製品" という文字も消え、無事に使えるようになりました。 この「完全シャットダウン」はデバイスが正常に認識されないときにも有効だそうです。 高速OS起動もいいですが、たまには「完全シャットダウン」を行ってみるのも 良いかも知れませんね。

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VMwareFusion8でWindows10にアップデート

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VMwareFusion8でWindows10にアップデート

Windows10をゲストに対応したVMware Fusion8が発売されました。 これまでVMware Fusion6でWindows8.1を利用していましたので、これを両方ともアップデートします。 VMware Fusion8は次期OS XのEl Capitanでも利用できるということで、Yosemiteからアップデートする際にVMware Fusionが対応しなくなることの対策にもなります。 まずVMware Fusionからアップデートをかけます。VMware Fusionをすでに購入している人は、アップデート価格で公式サイトから購入することができます。 アップデートで購入する場合は旧製品のライセンスキーが必要です。 うまくいかなくなると困るのでサスペンドしてる仮想マシンをシャットダウンし、アップデートかける前にTime Machineでバックアップをかけて戻せるようにしておきます。 VMware Fusionのアップデートは体感的にすぐに終わりました。 Fusion8からWindows8.1仮想マシンを起動して、仮想マシンをアップデートするとともに、統合ツールもFusion8のものにアップデートをかけます。 ここでWindows10の自動アップデーターが動作するのかと思いましたが、仮想ビデオアダプターに互換性がないというエラーメッセージがでてアップデートされません。 そのため手動でアップデートを試みます。 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10 このツールをWindows8.1で動作させると、Windows10へのアップグレードが始まり、ダウンロードを開始します。   仮想マシンでWindows10にアップグレードが始まりますので、しばらくこれを待ちます。インストーラーは都合3回ほど仮想マシンを再起動していました。 インストールができましたが、画面の解像度が大きくとれません。 1152x864、1024x768、800x600の三つの選択肢がありません。ドライバは仮想マシン用のドライバを正しく認識しています。 まず試せそうな手として統合ツールを再インストールしてみます。   VMWare Toolsをアンインストールし、再度Fusion8のメニューから仮想マシン-VMware Toolsのインストールを選択します。 この操作にはアンインストールとインストールで二回の再起動が必要です。   無事ホストのディスプレイに合わせた解像度が表示されるようになりました。  

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Windows8からWindows10へ

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Windows8からWindows10へ

Windows10がリリースされ始めて最初の週が終わろうとしています。 Windows10はWindows7からの移行が比較的スムーズに行える、という印象を与えることに成功しています。 筆者は今の所仮想マシンへの対応の様子を見計らう意味でインストールしていません。仮想マシンは統合ツールの完成度によって大きく使用感が変わるためです。 大方のWindows7以降のパソコンであればアップグレード可能で、Windows8.1の頃からWindowsタブレットに最適化するようにOSを軽量化しているので、様々な部分が高速化しているはずです。 Windowsの良さはOSとしての堅牢さや従来のソフト資産との互換性にあると考えています。ソフト資産との互換性についてはリリース時に大きな時間を割いているのが、Microsoftの素晴らしい点だと筆者は考えています。 タブレットPCのスタンダードになることはMicrosoft社のここ十年来の強い思いがあります。WindowsXPのころからタブレットPCへのインストールを前提としたTablet Editionをリリースしていました。 iPadの市場ができたことを見て、Windowsの資産が利用でき、タブレットとしての使いやすさを併せ持つタブレットPCを市場に投入したいという気持ちを前面に押し出しすぎた感じを受けます。 多くのユーザーはスタンダードなPCとしてWindowsPCをリプレースしたり新規購入したいと思うところとの噛み合わせが悪く、Windows8シリーズはWindowsの主なユーザー、特に企業ユーザーに避けられる結果となりました。 とはいえWindows8シリーズは 個人ユーザーをターゲットにSurfaceシリーズや8インチ以下の安価なWindowsタブレットでの成果を収めていますので、Microsoftとしても一定の成果は出せたと考えているかもしれません。 Windows10は今の所タブレットとPCの両ユーザーとのバランスが取れている状態でしょう。Windows10は様々な分野でのニーズを満たしていきたいという精神が感じとれます。 野心的でありながらもビジネスユースなどの堅いユーザーのニーズも捉えられるものとして進化していって欲しいと思っています。

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Windows10にアップグレード

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Windows10にアップグレード

WindowsのタスクトレイにWindows10へのアップデートを予約するアイコンが常駐するようになりました。 業務でWindowsを利用されている場合、大方の人は性急なアップデートは行いたくはないはずです。できなくなること、動かなくなるアプリを事前に全て検証するのは大変時間のかかることです。 インストールするパソコンの最低限の性能はWindows8とほぼ変わりありません。 Windows7が動作していたパソコンで製造時期が古いものは、一部対応していないものもあります。 Windows10へのアップデートアイコンから互換性についてはチェックできます。 .NETフレームワークは3.5の機能を追加すると従来までの.NET製のアプリケーションは動作するようです。そのあたりはOSにほとんど依存しない.NETの利便性です。 .NETフレームワークのおかげでWindowsのバージョン間の互換性については随分と問題が減りました。 プリンタなどのデバイスドライバは大手については対応を始めているのではないかと思われます。 アップデートするかどうかの大きな判断として、利用している周辺機器のドライバが対応するかどうか、もあります。 現在Windows8以降を使われている方でも、当面は様子を見るという方も多いのではないでしょうか。 Windows7,8からの無料アップデートの期間は一年間設けられています。 かつてはサービスパックがリリースされるまで様子を見るという方も多かったようですが、Windows8ではサービスパックそのものがなかったこともあり、評判を聞くなど、様子を見ながら、ということになりそうです。

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Windows10今夏リリース

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Windows10今夏リリース

Windowsの時期バージョンWindows10が2015年夏にリリースされることが明らかになりました。 具体的な日付についてはまだ明らかではありませんが、今後このスケジュールにそってRCなどが公表されていくはずです。 Windows7以降のユーザーに対しては無償のアップデートが一年間有効ということです。 Windows10の最低限システム条件が32bitであれば1GBのメモリ、16GBのシステム容量とタブレット並みの条件がデスクトップPCでも適用されます。 UEFIが対応していないとインストールできないので、あまりに古いパソコンにはインストールできませんが、かなりの割合の現役のパソコンで動作しそうです。 Windows8のタブレットのようなスタート画面や、スタートメニューのないところが嫌だというユーザーにも配慮されているので、Windows10でWindows7以降のユーザーをまとめたいという気持ちを感じます。 Windows8.1はかなり使いやすいデスクトップPCと考えていましたが、Windows8でないもの、というユーザーのニーズを作ってしまい、正規サポート期間が終わったWindows7がWindowsのシェアの大部分を占めているはずです。 Windows7は2020年1月までセキュリティーアップデートは受けられるとはいえ、5年はあっという間で、再びXPの乗り換えのような混乱を招きかねません。 また日本国内ではあまりないかもしれませんが、正規ライセンスでないWindowsもWindows10に無償でアップデートし、正規ライセンス製品にするという異例の措置が取られます。 ※正規ライセンスになるわけではなく、アップグレードは可能で、正規ライセンス購入の導線を作るようです。Windowsのアップグレードなどの機能を利用するのかもしれません(3/23追記) 古いWindows自体がマルウェアなどの温床になって、Windows利用のリスクとなっている現状をWindows10は緩和してくれるものかもしれません。 またRC(リリース直前)バージョンなどが公開されればインストールしてみたい思います。 リリースされれば現在のWindows8.1を早速置き換えてみたいぐらいに期待しています。

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Raspberry Pi 2とWindows10

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Raspberry Pi 2とWindows10

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という、手のひらサイズのワンボードで、一式のコンピュータが開発され、世界様々なところで、教育用途や、機器の制御などに利用され始めています。 HDMI端子からディスプレにつなげばGUIでの操作も可能で、USBポート、LANポートも用意されおり、パソコンとして利用することができます。 このRaspberry Piに新機種Raspberry Pi2が登場し、性能大幅アップとともにWindows10が無償提供されることが発表されました。 Windows10が提供される意味 Raspberry Piはもともと開発元からDebian LinuxをベースにしたOSが提供されていました。これをハードディスク代わりのSDカードに書き込み、起動する形をとっていましたが、今回はMicrosoftからWindows10がそのディスクのイメージとして提供されるようです。 Windows10のコンセプトは、今まで別々のプロジェクトであったパソコン用のWindowsや組込型のWindows、スマートフォン用のWindowsの基礎となる部分を共通化する、というものがあります。 Raspberry Piは小さなコンピュータですから、フルセットのWindows10を載せるわけではないと思われます。 Windows10は様々な機器の中核になることを目指しています。 Internet of Things(物のインターネット化)という言葉があります。様々なものにインターネットを接続させようという考え方です。 かつてユビキタスというような言葉でも語られていましたが、いま超小型でも十分な性能をもつコンピュータ、スマートフォンやタブレットのようなものが世の中に溢れています。 かつて携帯電話を持っていた人たちが、今続々とその手にコンピュータを持つようになっています。 そんな流れの中、Raspberry PiをWindowsのプラットフォームにすれば、Windowsの開発者にとっては、特別な技術の習得なくVisualStudioのような既存の開発環境で様々な機器と接続させるプログラムを開発することができます。 マイクロソフトの戦略 現在iPhoneであればObjective-C、アンドロイドであればJava、Raspberry PiであればLinuxで動作するCやスクリプト、WebサーバーであればPHPやJavascriptなど、マイクロソフトはビジネス用アプリ以外が相対的に増えていく中で、比率として縮小しています。 この新しいソフトウェアの中にマイクロソフトが食い込んでいくためには、積極的にWindowsの動作する機器を増やしていくことです。 Windows Phoneなどもまだ日本で発売されていない状態でもあり、スマートフォン市場の中でかなり苦戦を強いられています。 .Netのオープンソース化でも書きましたが、Windows開発者が他のプラットフォーム開発に移ってしまうまえに、またマイクロソフトの提供する開発ツールの優秀さで新たな開発者を呼び込むことができるように、という思惑があります。 実際にWindows PCがここまでビジネスの世界で浸透した大きな理由のなかに、開発の容易さが含まれていることは確かです。 プラットフォームとしてのWindowsが今後どのような広がりを見せ、開発者に受け入れられていくか、Raspberry Pi2へのWindows10無償提供は、動向を伺う一つの指標になりそうです。

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Windows10とWindowsのこれから

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Windows10とWindowsのこれから

次期WinodwsはWindows10になることが決まるようです。 Windows10ではデスクトップを重視し、従来通りのスタートボタンを付けるという原点回帰が行われます。 やはりタイル状のタッチパネル向けユーザーインターフェースであることが、デスクトップやノート型PCのユーザにとって抵抗感のある部分でした。 このままではWindows XPのように、主に企業でのWindows7サポート期限切れまでまでの使用が目に見えていますので、マイクロソフトも何かしらアップグレードを促し、全体のサポートのコストを減少させていきたいはずです。 またWindows10ではWindows PhoneやWinodwsタブレットなどスマートデバイスと、デスクトップ、ノート型のWindowsを一つにまとめることが一つの重要な部分になっています。 Windowsバージョンアップの難しい部分 マイクロソフトはソフトウェア製品であるWindows、Windows ServerとOfficeがその大きな柱になっています。 ハードウェアはDELLやHPをはじめとした、ハード専業メーカーと連携することでパソコンの普及で大きな役割を果たしてきました。 ハードウェアメーカーからは、より高利益のパソコンを売りたいという要求があり、Windowsの世代交代ごとに必要最低限のスペックが高くなることが求められました。 よりメモリが必要で、最新のCPUが必要で、グラフィックス能力が必要なパソコンがたくさん売れれば、それらを抑えた廉価品よりも利益率は上がります。 要件はWindows98からXPに、XPからVistaに代替わりする際に大きく変わりました。98からXPは安定性などで大きなユーザーのメリットがありましたが、XPからVistaはVistaのリリース時のこなれてなさから、新しいパソコンに買い替えたのに遅い、という逆効果をもたらしてしまいました。 これがXP現役時代の異様な延長を生んだことは確かです。 タブレットPCとデスクトップPCの融合 マイクロソフトは一方で、iPad登場より遥か以前からタブレットPCの普及に何度か挑戦しています。 従来のWindowsの動作条件を満たすタブレットは、どうしてもノート型パソコン並みの部品点数と大きさ、重さが必要なので、タブレットでなくては実現できない、ということがない限りはノート型パソコンを置き換える理由がありませんでした。 専用ペンのタッチパネルから、静電式マルチタッチ、ハードディスクからフラッシュメモリ、超低電力で動作するプロセッサ、これらが整い、いまのWindowsタブレットはようやく一般利用者向けの製品として成立し始めています。 Windows10ではパソコン、タブレット、スマートフォンそれぞれのデバイス向けに別々の派生版Windowsとして提供していたものを、一本化していくという方針を打ち出しています。 そのためにマイクロソフトが取り組んでいるのは、Windowsの軽量化です。Windows10の必要最低限スペックはWindows Vistaとほぼ同等です。これはAtomなどの省電力ながら処理能力の低いプロセッサや、iPad相当の1GBのメモリでも動作することを目指しています。 ここを高く設定すればタブレット競争で勝ち残ることはできませんし、これに成功すればWindowsはタブレットの市場でもシェアを確保することができます。 デスクトップなどであれば、今まで通りの十分なパフォーマンスを発揮しつつ、スマートフォン、タブレットでも同等の使用感を提供する、という方向により大きくマイクロソフトは舵を切ろうとしているようです。

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