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Apple Watchの内部構造

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Apple Watchの内部構造

iFixitがApple Watchを分解し、内部構造を公開しています。 https://www.ifixit.com/Teardown/Apple+Watch+Teardown/40655 これを見る限りではかなりのモジュール化とメンテナンス容易性を備えているようです。 Apple製品で近年見られるモジュールのボンドによる接着なども見られず、ごく簡単に内部のモジュールを取り出し、交換する事ができるようです。 理由としてApple Watchはスマートフォンほどの複雑な能力を持っているわけではない事が挙げられると思います。 Apple Watch自体は小さいですが、複雑な部品構成でなくとも内部に組み込む事が出来るのです。 そしてApple Watchは時計として常用するものですから、Appleのカウンターに持ち込めばすぐに修理できる体制を整えているのかもしれません。 Apple Watchは外側のケースの部分に価格のウェイトを大きく置いています。酸化アルミニウム皮膜のSportに比較すればステンレススチールのApple Watchはおよそ倍の価格差があります。 アップデートの際に、その最も高価なケースの部分も一緒に寿命が来るのではApple Watchの顧客にとってはそこがApple Watchを使い続ける分かれ目になりそうです。 iPhoneをはじめとした、およそ一年一度の性能アップデートが Apple Watchも同じように行われるかは不明です。 Apple Watch自体あくまで表示、タッチパネル、各種センサのiPhoneの周辺機器と考えると、iPhoneが性能向上する事でApple Watchの性能も向上するのであれば、機器としてのアプデートはそれほど頻繁ではないのかもしれません。 時計、である事を目指す以上は、長く使える事はユーザーが最も気にする部分になるはずです。 分解記事をみて、このような事を考えてみました。

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Apple Watchはスマートウォッチではない?

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Apple Watchはスマートウォッチではない?

Apple Watchの発売が4/24とあとひと月を切りました。 このデバイスがどういった層が買い求めるのか、あるいはAppleとして勝算があるのか、今欲しいと思うかどうか、など様々な意見をWebサイトで見ることができます。 伊勢丹新宿店にApple Watchの専門店がオープンするなど、Apple WatchはこれまでのApple製品の展開とは異なった動きを見せています。 ウェアラブルコンピュータ、スマートウォッチとして先行する製品は様々にあり、その中でも最上位モデルで200万円を超えるモデルも存在するApple Watchはどのような成果をAppleにもたらすのでしょうか。 Apple Watchの価値 Apple WatchがAppleの売り上げを大きく引き上げるかといえば、おそらくそのような効果はないと考えます。 少なくともこの2年、3年でApple WatchがAppleの収益の中で占めるシェアはわずかなもになるでしょう。 Appleは前4半期で700億ドル以上の売り上げを出していますが、Apple Watchはその中の一割まで育つものであるかは今のところ不明です。 iPodなどもたくさん出回っているように見えて、売上高の3%程度の「その他機器」というカテゴリに収まっています。 売上高としては、すぐにはiPodさえ超えることもできなさそうです。 AppleはApple Watchの存在価値を売上高に設定していないように思えます。 Appleのブランドとしての向上を目的に据えているように見えます スマートウォッチではなくリッチガジェット Apple Watchのことを、Appleはスマートウォッチとは表現していません。 Apple Watchの目指すところはリッチガジェット、ではないでしょうか。 ガジェットは様々なメーカーから時代に合わせて生まれては消えていく存在です。 そこにユーザーが求めるのは機能とコストパフォーマンスで、スマートフォン自体もその一つとみなしてもいいでしょう。 Apple Watchの目指すのは、スマートなウォッチではなく、腕時計のイメージを引き継いだリッチなガジェットなのではと考えます。 それは今までになかった製品カテゴリです。 スマートウォッチとして、スマートフォンと連携して通知を表示するものや、ランニングの補助などスポーツ機器としてのリストバンドはすでに何社からも出ています。 Apple Watchは機能としてこれらのものと似通っていますが、高級感を追い求めるガジェットとすれば、コンセプトがそもそも違います。 もっとも安価なApple Watch Sportは4万円代からですが、酸化被膜アルミニウム製と見た目としても一番質素な素材でできています。 Apple Watchが機能だけの従来のガジェットであればこのモデルで十分なはずですが、おそらくApple Watch SportでApple Watchを体験してしまうとワンランク上のステンレス製のApple Watchが必ず欲しくなる、そういう製品なのではと想像します。 Apple Watchが全くはまらない層にまでApple Watchを売り込むための戦略はなく、Apple Watchを必要とする層はやがてアイテムとしての価値を見出していく。 その過程で、Apple Watchに魅力を感じる層がApple Storeを訪れて、Apple Watch Editionなどのモデルを購入する動線ができます。 iPhoneユーザーのごく一部に訴求するだけでもApple Storeに訪れる層が変化する可能性があり、機能ではなく高級感を求めて来店する顧客が増えればAppleのブランドのイメージは向上します。 ガジェットとしての強み ガジェットは手に入れた人にとって、見せて回りたいもの、自慢したくなるものです。プロモーションはユーザーがしてくれる、というのがガジェットの強みです。 Apple Watchも初期に飛びついた人が、このプロモーションをしてくれますし、それは高額モデルほどその欲求は強くなるでしょう。 全く不要と思う層にとっては不発に終わったとしても、新しいもの好きで興味があればとりあえず手にとってみよう、使ってみようとなるきっかけになります。 やがてその何割かがApple Watchを気に入って、手に入れたモデルよりもより高額なモデルが欲しくなるというサイクルが作れれば、Apple Watchは広まり、価値を見出されていくようになるでしょう。 このようなものが他のブランド、例えばAndroidでスマートフォンのシェアをリードするGoogleに可能かといえば、そもそも製造メーカーではないので難しいのかもしれません。 かならずしもここで想定するようなものではなく、新奇性の強いガジェットだった、と過去形で語られるようになるかもしれません。 ただAppleが今持っているブランド力を元手にしてできる戦略としては十分な価値があるのではないかと思います。

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Apple Watch

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Apple Watch

Apple Watchが製品の詳細と2015年4月24日の発売が発表されました。 ファッションアイテムでもあり、iPhoneの一部となる機器でもありフィットネスの機能を備えてもいます。 ファッションアイテム ファッションアイテムとしての側面をみれば、Apple Watch Editionは18金を使い、200万円を超えるモデルもあります。 この野心的な試みが成功するのか、デジタルガジェットに100万円以上の価値があるのか、おおよそのユーザーがない、あるいはわからない、と答えることになるでしょう。 もっとも安価なApple Watch Sportは42800円からのラインナップです。それでも全く0から始めるには十分野心的といってもいいでしょう。 新奇性は十分でも、毎日充電が必要で、やがて機器のアップデートもあるものが時計としてどれぐらい役に立つのかは全く未知数です。 iPhoneの拡張機器 iPhoneの一部となる機器であることは、これがYosemiteにも搭載されたHands off機能の本命となるものでしょう。 iPhoneで受け取ったメッセージや写真、音楽、カメラの操作、通知などApple Watchで操作することもでき、またSiriの端末など、ユーザーがiPhoneを取り出して日常的に行うことはApple Watchでおおよそをまかなうことができます。 Hands offはMacとの連携でiPhoneの電話、メッセージ通知、ブラウザなどを連携させiPhoneを取り出さずパソコンでの作業ができるものでしたが、本来Apple Watchのために用意された機能のように感じます。 このHands offはApple Watchの肝心なところで、Apple Watch上で動作するアプリも実質的にApple Watchをディスプレイとセンサーとして利用する仕組みになっていて、iPhoneで動作するものです。 ヘルスケア ヘルスケア、これは米国の方と日本での考え方がかなり違いますが、Apple Watchの大きな機能の一つです。 iPhoneユーザー層は、世界各国では収入が高い方に偏りがちです。海外では比較対象は中国製の安価なスマートフォンなどで、高価なものとして扱われています。 収入が安定すると健康が大きな話題になり、AppleはiPodのころからNikeと連携し、ヘルスケア製品としての売出しも行っています。 これを全面に押し出し、おそらく三大機能の一つとしてあげられるものですが、これが日本市場でどう受け入れられるかは興味があるところです。 iPhoneと連携する時計を買ったことで、突然ジョギングを始めるきっかけになるかどうかです。   このApple Watchにユーザーがどのような価値を見出すのか、あるいは見出さないのか、どのような受け入れられ方をするのか。 発売日以降の動きが楽しみです。iPhoneも発売されるまでは受け入れられないという意見が多かったように記憶しています。