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Hamachiの変更について

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ソーシャルゲームのこと

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ソーシャルゲームのこと

今日本では、Wiiやプレイステーションなど据え置き型のゲーム市場よりも、スマートフォンで遊べるパズル&ドラゴンズのようなソーシャルゲームが大きく売り上げを伸ばしています。 このことについて、積極的に遊んでいる方も、関心がない方も、どちらかといえばよくないと考えておられる方もいるはずです。 よくないと考える方の、よくないと思う理由として、課金を前提とした射幸心を煽るシステムであること、また据え置き型ゲームの衰退を憂う、などの理由があると思います。 たしかに、ヒットすれば開発費用をはるかに上回る売り上げを出せるソーシャルゲームは、日本中の若手エンジニアにとって就きたい業界になっています。 このような状況について筆者の思うところを書いてみたいと思います ソーシャルゲームまでのゲーム 日本のゲーム業界で据え置き型ゲーム機は、古くはカセット、DVD−ROMなど、一本の完結したメディアでのリリースをされていました。 これは開発環境一式をゲーム機メーカーから貸与、あるいは購入し、開発を終えた後にメーカーの審査をうけライセンスを与えられて発売されるというサイクルがありました。 ソーシャルゲームは、スマートフォンの開発ツールとアプリストアの審査基準さえ通過すれば、個人でも始めることのできるものです。 参入障壁の低さもあり、新興の中小企業でもあらたな参入の余地があります。 据え置き型のゲームは一本のメディアの中で完結しているので、ゲーム機の性能に依存し、追加的な要素は与えられないものでした。 現在コンピュータはほとんどがインターネットに接続されていて、インターネット上のサーバーと、ゲームソフトというクライアントに分かれ、オンラインで楽しむ作りが取り入れられています。 ただ、日本は世界的な流行の中で、オンラインゲームについては幾分かの遅れがありました。 世界中のユーザーをターゲットにした大規模なオンラインゲームはとても負荷が高く、障害などを起こさず運用するためには、十分な技術をもった、たくさんのデータベースエンジニアやサーバーエンジニアのチームが必要となります。 運用費で莫大な費用が必要であれば、パッケージとして完結する据え置き型のゲームの方が売り切り型で楽な部分もあります。 しかしオンラインのゲームのユーザーが増加するにつれ、日本のゲーム業界は世界の流れに乗れなくなってきていました。 ソーシャルゲームとエンジニア ソーシャルゲームはソーシャル、人とのつながりが大きな要点になっています。 ネットワークを介し、複数人数で遊ぶためには、ゲームというクライアントとサーバーの形をとらざるを得ません。 サーバーに必要とされるのは、ユーザーの情報、ユーザーの利用するキャラクターやアイテムの情報、ユーザー間のメッセージのやり取りを蓄えることで、大きな役目を持つのはやはりデータベースとなります。 ユーザーがゲームを起動するたびに、このスマートフォンとデータベースサーバーとのやり取りが始まりますので、同時にどれぐらいの人数がアクセスするかで、サーバーの能力を決定しなければいけません。 その見積もりを間違えれば、サーバーとの通信障害でユーザーが離れてしまいます。 サーバーとゲームがずっとデータのやり取りをしていると、その間の通信も発生しますし、サーバーにも大きな負荷を与えてしまいますので、一度クライアントにデータを渡して、接続を切らなければいけません。 そこからゲームを始める際に、ユーザー側のキャラクターの組み合わせや、挑戦するゲームのコースなどから、ゲーム内で現れる敵などとゲームの結果をクライアントに送り、再度クライアントの接続を切ります。 あとはユーザーがゲームに成功するかどうかで、ユーザーのデータにアイテムなどを追加するか、追加しないかを受け取って、再度サーバーとゲームの接続を切ります。 現在はクラウドのような、スケールアップできるサーバーの基盤があり、少ないスペックのサーバーからでもゲームをリリースでき、ユーザーが増加するにつれ、サーバースペックを強化していく方法をとれます。 またイベントなどアクセス集中の際に、適宜サーバー能力を強化し、あまりアクセスのない時間帯はサーバー費用を節約するために能力を低下させるような動的な管理も必要となります。 そのうえでサーバーとクライアントの通信の最適化も必要となり、データベースや、ネットワークエンジニアにはたくさんの課題があります。 こういった一般消費者向けの、動的なサーバ管理を必要とするオンラインサービスはあまり沢山ない状態で、このソーシャルゲームの隆盛は多くの経験あるエンジニアを育てているのではないかと考えます。 ゲームの価値 コンピュータゲームは生まれた時から、コンピュータの実用とは正反対の形で存在し、娯楽のために提供されるものです。 かつてファミコンが世界中でブームになった際も、賛否の意見はあったはずです。 特に電子媒体にお金を支払う、ということ自体に抵抗があった時代です。物としての玩具ではなく、プログラムとデータに支払われるお金です。 現在はこのような抵抗はほぼなくなってきてはいますが、ゲームのユーザーも拡散してしまい、1パッケージとしてのゲームの売り上げが低下しています。 そんなかで、ゲームメーカーとして利益率の高い製品を販売する必要の中で生まれてきたもの、それがソーシャルゲームでしょう。 それを選択するかどうかは、ユーザー次第で、それはいつの時代も変わらないことです。

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そのメール、安全ですか?

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そのメール、安全ですか?

 電子メールはビジネスには欠かせないものになって、もう十年以上は経つでしょう。  FAXは少なくなり、重要なものは封書で送られているでしょうが、見積書や、図面、設計書など様々な業務に関するデータも送信されています。  電子メールについては、かなりの方が安心感を持って利用されていると思いますが、やりとりされているほとんどの電子メールは暗号化をされていません。  通販サイトでもメールでのクレジットカードのやり取りはおやめください、と注意されるのはそれが理由です。  Webブラウザで鍵のマークが表示されているSSL通信は完全に送受信について暗号化されていて、送信先サーバーも保証されています。そうでなければクレジットカードの情報などは安心して送ることができません。  メールについては、ほとんどのやりとりがこのような安全対策を取られていないのが現実です。 メールの暗号化  メールをライブメールや、Thunder Birdそのほか様々なメールクラアントがありますが、これで社内やプロバイダのメールを送受信されている方は、メールの設定の際にPOP3やSMTPなどの用語はお聞きになったことがあると思います。  これを暗号化したものがPOP3SやSMTPSになりますが、多くの方がこれを利用されていないと思います。  ポート番号がわかれば、POP3が110番、SMTPが22番や587番を指定されている場合は、よっぽどのことでない限り、サーバーとクライアント間で暗号化されていません。  宅内や、事務所内、固定回線を引いて、あるいはスマートフォンで3Gや4Gインターネットをしている場合、ほとんど気にする必要はありません。  危険な可能性があるのはフリーのWi-Fiスポットや、暗号化されてないWi-Fiにただ乗り、もしくは勝手に接続している場合です。  この場合、Wi-Fiスポット運営者に悪意があれば、すべての暗号化されていない通信は盗聴でき、また盗聴されたことを気がつく方法もありません。  最近スマートフォンやノートパソコンでWi-Fiスポットなどを利用するシーンが増えてきましたので、かつてよりも暗号化されていないメールのやり取りのリスクは高まってきています。 双方向の暗号化  これは送信側の問題だけではなく、受信側も同じで、送信側が暗号化されたメールを送っても相手がたのメールサーバーで一度暗号化されていない形に復号されます。  そこから暗号化されていないPOP3やIMAP4でパソコンやスマートフォンで受信する場合は、暗号化されていない状態でのやり取りになります。  送信側が安全な状態であっても、受信側が危険な状態で受信している限りは、盗聴されている可能性がある、ということです。   安全なメールの運用  もっとも簡単で、安全にメールを送受信する方法として、ブラウザ型のメールクライアントを利用することです。  GmailやOutlook.comなどのWebサービス側のメールクライアントでであれば、サーバーへの送信、サーバーからの受信についてはSSL通信で守られているため、盗聴の危険性はありません。  Webメールクライアントにも他のアカウントのPOPやIMAPを設定することができるものもあり、Webサービスと、他のアカウントのサーバーとの通信に盗聴が入る可能性はとても低いです。  ただWebサービス運営会社に預けるのが怖い、という方もいらっしゃると思います。その辺りはサービス運営会社との信頼関係になります。  ただ、送受信の双方が安全な経路を使っていないことのリスクも高まってきてはいますので、どちらが安全で、どちらが危険とは一概に言えない状況です。

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クラウドのメリット

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クラウドのメリット

クラウドコンピューティングが次の世代のコンピュータのあり方、と言われるようになって、しかし一体、どのようなところが新しく、有利なのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 このところクラウドについて学んでいくうちに、こういうところが今までのコンピュータとは違うな、というところが自分なりに理解できるようになってきました。 その事を今回は書いてみようと思います 管理コストの削減 コンピュータを使う上で、必要な時に利用できる、という事が何よりも大事です。 パソコンを利用されている方は、たとえば何かしら調子が悪い、つながりにくい、アップデートが溜まっている、などという状態を経験された事もあると思います。 サーバーの管理はこれよりも大変で、社内での情報共有の手段ですから、ここが止まってしまうとサーバーを利用している皆に影響が及んでしまいます。 そのために、バックアップ、ハードディスクを冗長化するRAID、電源を多重化などあらゆる障害に備える必要があり、それでもトラブルがある場合はきり分けをして、できるだけ確実に短時間で再度利用可能にしなければいけません。 これにはシステムに対する知識、ハードに対する知識など、多くのノウハウが必要になります。 これは小規模の企業でも同じで、機材導入費とともに運用の費用も考えなければいけません。 クラウドではこの辺りの管理コストが大幅に抑えられます。 クラウドは巨大な一つのコンピュータではなく、数多くのコンピュータの集合したものです。 そのため、一つ一つのコンピュータ故障のリスクはあるものとして含まれています。 それをどうやりくりするか、という考え方こそがクラウドであるとも言えるものです。 一つが故障をしたとしても、バックアップされているシステムが別のコンピュータの上で即時に稼働を始めるので、実質的な停止時間は少なく抑えられます。 また一つ一つのコンピュータとしてみるとしても、かなり厳重な冗長性とバックアップを持っています。 コンピュータを扱う上で、もっともコストがかかるのは、失われたデータを復旧させる事です。 失われたデータを復旧、回復する事は、マンパワーに頼らざるを得ず、作業を巻き戻す事になってしまいます。 それを防止するのがもっとも重要な課題であることは、コンピュータを扱う上で向後も変わらない事項です。 セキュリティ セキュリティについて、インターネットを経由することで不安を覚える、という事は、大変理解できる事です。 情報漏洩は事業の継続についても大きな影響を与える事であり、情報を社内で管理する事は絶対の条件とされている企業も多くあります。 たとえばOpenSSLの脆弱性などによって、それが揺らぐことはあってはならないことでしょう。 セキュリティーの基本的な考え方として、リスクを低減してから受容する、というものがあります。 実際ISMSやPマークなどセキュリティーについて関わった事があれば、必ず最初に理解しなければいけない事です。 あらゆるリスクをゼロにしてしまえる方法は、ほとんどありません。 例を挙げれば、人を介する以上、その人を通じて漏洩、改ざん、破壊はあり得るので、入館申請、入退館管理、監視カメラ、ログインの制限、媒体持ち込み禁止、などリスクを低減した上で、そのリスクを受け入れるというかたちになります。 これが、社内ネットワークや、インターネット接続との関わり、VPN、共有のアクセス権、それぞれについても同じ事が言えます。 クラウドを運営する企業は、このセキュリティーを非常に高いグレードで確保しています。 またリスクを低減するために、高度のセキュリティ技術者を抱えており、OpenSSLなどの脆弱性も未然に捉えている、即時対応する、あるいは利用不可という判断をして別の方法を利用しているケースも今回多くありました。 そのため、米国国防省など政府機関をはじめとして、多くの情報漏洩が致命的な現場でも利用されているのが現状です。 企業は顧客との契約の関係上、クラウドなどにデータ保管ができない条件もありますので、何もかもがクラウドでまかなう事ができるとは考えていません。 ただリスクを分析し、クラウドを使わない場合と、使う場合のリスクの低減を検討すれば、クラウドを利用する場合がコストとしては安くなることが多いです。 インターネット経由だから不可、という形でリスク分析を放棄してしまうのではなく、クラウド利用がどのようなリスクがあって、それで社内のリスクを低減できるかを検討する事は決して無駄ではないと感じます。

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無線LAN規格IEEE802.11ac(draft)を試す

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無線LAN規格IEEE802.11ac(draft)を試す

一般向けの無線LAN規格802.11ac(draft)での無線LANの構築計画を立て、実際に使用できるかの判断のために、通信速度などを計測してみました。 無線LAN規格について IEEE802.11が無線LANの規格を定めているもので、この後に続く、a/b/g/n等といった文字は、この規格のなかで、周波数や、方式の違いなどによる差を示しています。 b/g/nという無線アクセスポイントは、一番多く普及しており、またもともと対応しているノート型パソコンや、スマートフォンなども多いです。これらは周波数としては、2.4GHzを利用しています。 弊社事務所でも、ノート型PCや、タブレット、スマートフォンなどのためにこの2.4GHzのアクセスポイントを使用しています。 2.4GHzを利用するアクセスポイントは普及台数も多いため、このところ電波の干渉が多く、到達距離や、スピードに影響が出ることも多くなってきています。 a/n規格と呼ばれる無線LANは5GHzを利用するため、遮蔽物や距離に対しては比較的弱いですが、アクセスポイント普及台数も少なく、干渉も少ないことから、この5GHz帯のアクセスポイントの導入を検討しました。 LANの拡張の計画 弊社の従業員数も増え、事務所の拡張を本格的に検討する上で、コンピュータ企業としてはネットワークがどうしても欠かせません。 Webサイト作成も主な業務ですので、ルーターの外に出ていく通信も重要ですが、社内でのファイルのやり取り、ソースコードのバージョン管理システムとのやり取り、データベースサーバーとのやりとり、などの通信には、より高速性を求められます。 本来有線のLANを敷設するのが正しい方法ですが、現在配管などがないため、増設工事を行うとしても業務との兼ね合いがありますので、即取り掛かるのは簡単ではありません。 そこで、今回LANの拡張のためにこの802.11ac規格の無線通信の導入を検討します。 このようなイメージで構築を考えています。 外部へ出ていく通信は、NTTの回線速度で固定されていますので、社内LANとしてどれだけ使えるのか、ということを主眼にして考えてみます。 IEEE802.11acの親子接続の速度 現在あるLANのスイッチングハブにNEC Aterm WG1800HPを接続しアクセスポイントとします。そして同型のアクセスポイントを子機、イーサネットコンバーターとして、新設されるLANとの通信に利用します。 十分使えるスピードが出るのでしょうか。実効751Mbpsといっても、非常に良好な状態での計測と考えられますので、それだけの速度はまず出ることはないと経験則から考えてテストしてみます。 iPerfの結果 iPerfというネットワークの帯域を計測するアプリケーションの計測の結果は以下の通りです。 2.4GHz(802.11n) 54.82Mps 5GHz(802.11n) 185.6Mbs 5GHz(802.11ac)コンバータ 254.4Mbps 有線ギガビットLAN 922Mbps クライアントPCとWindowsサーバー間の計測で、それぞれ5回の計測の平均値を出しています。 有線LANはやはり安定して、900Mbps以上出ています。 2.4GHz帯は、他の無線LANアクセスポイントの干渉を受けて、かなり速度は遅いことがわかります。 802.11ac規格、イーサネットコンバータ経由で最大300Mbps出ましたが、平均すると250Mbps程度となりました。 有線LANの3分の1程度の帯域と言えます。 これは計測上のもので、ここから実際のデータを受け渡しするとなると、この通りの結果は出ないものと考えます。 引き続き、ファイル転送の結果を見てみたいと思います。 FTPの結果 FTPによるサーバーへのファイルのアップロードの転送速度です。 STORコマンド発行後ファイルを送信し始めたところからの経過時間と、転送ファイルサイズを割ったものを表しています。 これは一度のみの結果なので、ファイル転送時の電波の状態などにかなり左右されています。 2.4GHz(802.11n) 53.09Mbps 8.34Mbps 5GHz(802.11n) 151.56Mbps   5GHz(802.11ac)コンバータ 190.54Mbps 130.50Mbps 有線ギガビットLAN 374.66Mbps 444.60Mbps 2台のパソコンで計測し、1台は5GHzの無線アダプタを内蔵していないノートパソコンです。 結果はかなりまちまちですが、iPerfの結果ほどには有線LANとの差はありません。 ファイルのサイズは833Mbyte、802.11acのイーサネットコンバータ経由で35秒です。 有線LANでは15秒程度で、感覚で言えば、有線LANの2分の1というところです。 Windowsファイル共有の結果 2.4GHz(802.11n) 44Mbps 12Mbps 5GHz(802.11n) 288Mbps   5GHz(802.11ac)コンバータ 240Mbps 190Mbps 有線ギガビットLAN 640Mbps 505Mbps 転送したファイルと機械はFTPと同一の条件です。 ファイルをドラッグアンドドロップした状態から転送ダイアログが消えるまでの時間を計測しています。 Windowsファイル共有は、WindowsServer2008R2とWindows7以降との接続で、SMB2.1を利用した接続となり、ネットワークの帯域が広いほど、転送速度が目に見えて向上しています。 この計測のために、サーバーと他のパソコン間の通信を止めているわけではないので、無線の状況や、サーバーへのアクセスなどにもよって揺らぎがあります。 833MByteを転送するのに802.11acのイーサネットコンバータ経由で28秒ほど、有線LANでは10秒強です。 まとめ この有線LANとの2~3倍程度の転送速度の差を、使える、あるいは使えない、という判断は、それぞれの利用シーンや捉え方に応じて変化するものでしょう。 かつてギガビットの有線LANのない時代に、細々とした回線で通信していたことを思うと、筆者としては10年ひと昔の感があります。 無線で100Mbit有線LANをはるかにしのぐ速度で、ギガビット有線LANの3分の1ものスピードは、無線LANに求めているものをはるかに超えたものでしょう。 これだけの速度が常に出るのであれば、利用シーンによっては無線のみでコスト削減することを選ぶことも十分可能でしょう。 802.11ac規格のアクセスポイントは、11nのアクセスポイントとしても高速で、最新のスマートフォンやタブレットなども11n規格の無線通信で恩恵を受けます。 802.11ac規格の無線LANアダプタ搭載のノートパソコンが普及するまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、このようなLAN間の橋渡しであれば、機器の普及を待たずに高速化のメリットを生かせそうです。 まだ802.11ac規格はdraftの状態ですが、これから発売される新しいパソコンなどにもアダプタが内蔵されて行くはずです。 将来的には無線でかなりのネットワーク部分を担当することができるようになりそうです。

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帰省先でiPadを利用する

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帰省先でiPadを利用する

年末年始の恒例行事、帰省ですが、今回休暇が長い方もおられると思いますが、あまり荷物は多くは持ちたくないものですね。 ノートPCを持ち運ぶと、それ自体がそれなり大きく、ケーブル類など様々な付属物もありますので、iPadなどタブレット一枚と充電器を持ち運ぶだけの方が、荷物の量は減らせそうです。 ただ、帰省先のネットワークが自宅で利用しているものとは違う場合が多く、有線LANはある、そもそもネットワーク環境がない、などさまざまな状態だと思われます。 有線LANだけでは利用できないのがiPadですので、どのような追加の機器が必要でしょうか。 有線LANだけがある場合 デスクトップコンピュータ用にADSLの回線だけは引いてある、あるいは光ファイバーは引いてあるが、無線LANがない、というお宅もありがちです。 あるいはビジネスホテルなどでも、有線LANのポートのみが提供されている場合も結構多い印象です。 そこで、Wi-Fiルータ、Wi-Fiアクセスポイントを別途持ち運べば、iPadが利用できます。それなりに荷物が増えますので、本末転倒かと思いがちですが、いまどきのWi-Fiルーターは手のひらサイズ、ケーブルと電源を持ち運んでもそれほどの荷物にはなりません。 一点注意が必要なのは、普段ルーターモードで利用している機器であれば、アクセスポイントモードに変更していく必要があります。 自宅でiPadとSSIDやパスワードなどのアクセスポイントの設定を事前に行っていくと、出先での設定の必要がなく、便利です。 iPadであればAirMacExpressという小型Wi-Fiルータと併用すれば、iPhone、iPadで純正の設定アプリがありますので、状況に応じて設定を変えることができ、便利です。 ネットワーク自体がない場合 帰省先にADSLや光ファイバーが引かれていない場合、PocketWi-FiなどモバイルWi-Fiルーターを利用するのが手堅いです。 外出の頻度にもよりますが、フリーWi-Fiスポットなどが出先にあまりない場合が多ければ、自分で所有するのが一番手早いです。 iPhone5や、Andoroid各機種でテザリングが利用できるものであれば、これを利用するのが簡単でしょう。 テザリングが使えるスマートフォンは便利ですが、通信量制限や、バッテリーの消費に気を配る必要があります。 iPad自体に携帯電話網に接続する能力があるiPad cellularはバッテリの搭載量も多いですし、持ち運ぶ量を一番少なくすることができそうです。 帰省先の通信網の状況にもよりますので、各携帯キャリアのエリアマップなどを確認していくなど、事前の下調べが重要となります。 都市圏でなければ、LTEなどはまだまだつながらない地域もあります。LTE対応機でも3Gにはつながりますので、3Gエリアであればほとんどの場合大丈夫でしょう。 (参考:docomo,au,softbank) 帰省先では、楽しく快適に、そしてご家族とのコミュニケーションも大事にして、お過ごしください。

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OpenVPNの設定メモ

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OpenVPNの設定メモ

OpenVPNについて OpenVPNはソフトウェアVPNの一つです。 オープンソースのSSL-VPNソフトウェアで、比較的設定も簡単で、鍵交換方式により、安全な接続が行えます。 WindowsやLinux、MacOSでも利用可能なので、幅広い範囲で利用が可能です。 OpenVPNの接続上の問題の発生 OpenVPNの設定はサーバー、クライアントでそれぞれ持つ必要があり、それらの内容は協調して設定されることになります。 今回、筆者が担当したのは、このOpenVPN上の通信が安定しない、接続されても十分なパフォーマンスが出ないというものでした。 実際に通信を行うと、OpenVPNの接続は確立していました。 相手先ローカルネットワーク上にあるWebサーバに対して、ブラウザによる接続は不安定、あるいはタイムアウトします。 pingはサーバーに対して正常に送出され、帰ってきます。 これらの障害を解決するうえで、サーバーの設定やログなどを確認する方法がありますが、現在自社で構築されたサーバーでなく、またこちら側の端末以外では正常に動作するとのことですから、サーバーの設定を見直すのは最後の手段としておきたいところです。 問題点の推測 OpenVPNで接続できているのに、通信速度が十分に出ない、あるいは不安定であるという場合、MTUの設定の見直しが重要になります。 MTUとは一度の一度のデータの通信量の最大をしめす数値です。MTUが回線の上で通信できる通信料を超えると、パケットの断片化が発生します。 パケットの断片化はパフォーマンスの低下をもたらし、パケットの再送などを繰り返していく過程で、このような通信の不安定が発生するのではないかと考えました。 そうであれば、pingのような小さいパケットが正常に通るのは納得のいくところです。 問題の解決 MTUの設定値を変更するためにはサーバーとクライアント両方の設定ファイルに、MTUの記述を行う方法がありますが、前述の理由でクライアントの設定のみで解決するのが最善の方法と考えました。 mssfixディレクティブでこれを指定することでMTUをクライアントの設定のみで変更できることがわかりました。 接続用のクライアント設定ファイル、ovpnファイルの最後に mssfix 1200 と追記して、再度接続を行ってみます。 Windowsのovpn設定ファイルは、ProgramFilesフォルダの中にありますので、VISTA以降のOSでは、エディタの権限を管理者にしておかないと、設定が反映されずに、VirtualSoteに保管されてしまうので、正常に書き込みが終わったようにみえて、変更されないので注意が必要です。 接続の結果、正常に通信が行えるようになり、正常なネットワーク速度が出るようになりました。 この辺りは回線の品質や、帯域にもよる部分ですので、多い目に幅を取って設定し、安定性を狙うか、ぎりぎりまで数値を大きくして、パフォーマンスを選ぶかというところになってくると思います。 これで今回の一件は解決となりました。

  • シスキュー技術部

Hamachiの変更について

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Hamachiの変更について

お手軽なVPNソフトにLogmeIn Hamachiがありますが、これに本日変更が加えられました。 従来5.0.0.0/8のアドレスが割り振られていましたが、これが25.0.0.0/8のアドレスに変更になりました。 IPアドレスが最初の1バイトが5から25に変更された以外、残りの3バイトのアドレスは同じようです。 宛先のアドレスをHamachiに付与されたアドレスで利用している場合は、変更が必要です。 この変更はすべてのHamachiのユーザーに適用されているようです。 http://b.logme.in/2012/11/07/changes-to-hamachi-on-november-19th/ 上記Blogに詳細が告知されています。

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