Access FAQ

Access2007から2013へ移行するときに覚えておきたい5つのポイントとは

AccessはMicroSoft社が提供しているソフトウェアの一つで、気軽にデータベース管理ができるツールです。データベースに知見のないユーザーでも操作ができるため、多くの企業で活用されています。

しかし、Accessのバージョンが古くなってきたため、移行すべきかどうか悩んでいる企業様も多いのではないでしょうか。

今回は、Access2007をご利用の方がAccess2013へ移行するときに覚えておきたい5つのポイントを紹介します。

そもそもAccess2007から2013には移行すべき?

結論から申し上げると、現在Access2007をご利用の方は2013へ移行すべきです。なぜなら、Access2007のサポートが既に終了しているため、サポートを受けられる2013にすべきだからです。

そもそも、サポートとはどのようなものでしょうか?

サポートとは、Accessを提供しているMicroSoftが定期的に発信するセキュリティパッチを受けられるかどうかを意味します。セキュリティパッチは、Accessの中で不正攻撃を受けてしまうような脆弱性が発見された場合に、修正するためのプログラムのことです。

脆弱性を抱えたまま利用してしまうと、悪意のあるものから攻撃を受けて、不正ログインや情報漏洩などの問題に発展するケースが考えられます。脆弱性は日々発見されているため、発見された脆弱性をセキュリティパッチによって改善していくのが重要です。

しかし、2007を利用し続けると脆弱性を抱えたまま使い続けることになるため、いち早くアップデートをする必要があります。

ただし、Access2013の延長サポートも2023年4月までとなっているため、移行後はすぐに次のバージョンへと切り替える計画を立てていくのが大切です。

Access2007から2013へ移行するときの5つのポイント

Access2007から2013へ移行するときには、以下5つのポイントを意識しましょう。

  1. 事前に動作確認を実施する
  2. Accessが使われている周辺システムを調査する
  3. Accessランタイムの利用も検討する
  4. 旧バージョンを削除する
  5. バージョンを最新にする

それぞれのポイントを解説します。

ポイント1:事前に動作確認を実施する

Accessのバージョンをアップデートすると、今まで動作していたAccessファイルが動かなくなる可能性が考えられます。これは、バージョンのアップデートによって今まで利用できた機能が使えなくなっていたり、画面の表示がばらついていたり、そもそも開くことさえできなかったりとさまざまです。

そのため、バージョンをアップデートするときには検証機を用意し、その端末にアップデートさせたAccessを用意します。その後、業務で利用しているAccessが問題なく動作できるかを検証し、検証が完了すればユーザーの端末にもアップデートさせたAccessをインストールしていきましょう。

もし、検証を実施せずにAccessをバージョンアップしてしまうと、業務にクリティカルな影響を与えるAccessファイルが動作せず、経済的損失につながってしまうケースがあるため注意が必要です。

ポイント2:Accessが使われている周辺システムを調査する

企業の中には、Accessをプログラム内で利用しているケースがあるでしょう。そのため、事前に使われているシステムを特定し、システムへの影響がないかの調査が大切です。

例えば、システムの中でAccessファイルをインプットとして、データ処理を実施しているケースなどがあります。Accessのバージョンが更新されることで、プログラム内で利用しているドライバーが使えなくなるケースがあるのです。そのときには、新たなドライバーをインストールしてプログラムを作り直さなければなりません。

ポイント3:Accessランタイムの利用も検討する

Accessランタイムとは、Accessの閲覧だけの機能を持っているソフトウェアです。無料で利用できるため、Accessの編集作業をしない方はランタイムの利用がおすすめです。

例えば、情報システム部などがAccessファイルを編集して各部署に展開しているようなケースでは、情報システムがAccessを利用し、そのほかの部署の方はランタイムを利用すると良いでしょう。

ポイント4:旧バージョンを削除する

Access2013をインストールした後は、必ず古いバージョンとなるAccess2007を削除するようにしましょう。なぜなら、二つのバージョンが混在することにより、予想外の問題が生じて利用できない可能性が考えられるためです。

また、利用者はAccess2013で起動していると思っていても、2007で起動してしまっているケースが考えられます。こうした事態を招かないためにも、最新のバージョンだけを残存させるようにしましょう。

ポイント5:バージョンを最新にする

Access2013をインストールした後は、セキュリティパッチなどを適用して最新の状態にしましょう。最新の状態を保つことで、セキュリティを強固にした状態でシステムの利用ができます。さらに、最適化の処理も適用するのがおすすめです。ファイルの最適化を実施すると、ファイルサイズを削減できるため動作が軽量になります。

Accessのバージョンアップならシステムキューブにお任せ!

Accessのバージョンアップは、動作検証を実施した上で移行していくべきです。しかし、進めていくとバージョン間の不整合や思ってもいないエラーに遭遇し、思うように進められないケースがあるでしょう。

システムキューブでは25年以上のAccess経験を活かし、バージョンアップの手助けをいたします。他にも、今までAccessの管理をしていた担当者が不在になった場合でも、継続的なサポートを提供しています。これからAccessのバージョンアップを検討している方はお問い合わせからしてみてはいかがでしょうか。