プログラミングスクールで転職成功!失敗しないスクール選びのポイント

「ITエンジニアやWebデザイナーは、専門スキルを活かせる仕事。需要も高く、転職に成功すれば安定した収入やキャリアアップも期待できそうだ。」
でも、未経験からどうやって目指せばいいのだろう?
独学は難しそうだし、実務経験がないとそもそも転職先は見つからないのでは……?
近年は多くの人が、プログラミングスクールを活用してIT業界への転職を目指しています。しかし、すべての人が成功するわけではありません。
本記事では、プログラミングスクールを通じた転職の現実と、スクール選びで失敗しないために押さえるべきポイントを詳しく解説します。
未経験からエンジニア転職は可能?プログラミングスクールの現実

プログラミングスクールに通えば、未経験の人でもIT業界に転職できる可能性があります。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。現実を理解することが、成功への第一歩となるでしょう。
スクール卒業後の進路と市場のリアル
リクルートエージェントの調査によれば、転職者のうち異業種転職を果たした人の割合は 51.4%とのこと。
約半数が未経験の業種への転職に成功しており、これはIT業界に限ったものではありません。しかし、近年のIT業界では 人材不足を背景に、未経験者を受け入れる企業も増えている のが現状です。
未経験からIT業界への転職を目指す場合、プログラミングスクールの活用は有効な手段とされています。多くのスクールが高い転職成功率を公表しており、例えばDMM WEBCAMPでは転職成功率98%、TECH CAMPでは99%(2025年2月現在)と非常に高い数値を掲げています。
しかし、これらの数値は「各スクールの受講生」に限定されたものであり、「プログラミングスクールに通えば、ほぼIT業界に転職できる!」というわけではありません。
なぜなら、転職成功のカギを握るのは、スクールの支援だけではなく、自身の学習努力や転職市場の状況にも左右されるからです。
では、どんなスクールを選べば、より転職成功に近づけるのか?
次の章では、スクール選びで失敗しないための重要なポイントを解説します。
未経験からエンジニアを目指せる人の特徴
憧れだけでは転職が難しいかもしれません。また、転職できてもこんなはずではなかった……と後悔するかもしれません。自分にプログラミング関連での仕事に適性があるのか、チェックしてみましょう。。
未経験からエンジニア転職を成功させる人には、次のような特徴があります。
- ★論理的思考力が高く、新しい概念の理解が早い
- ★自己学習の習慣があり、困難に直面しても諦めない姿勢がある
- ★技術だけでなく、ビジネスにも関心を持っている
プログラミングは論理的な組み立てが求められるため、筋道を立てて考えられる人に向いています。例えば、エラーが出たとき、感覚で試すのではなく、なぜそのエラーが出るのかを論理的に考えられる人はメキメキ成長していけます。
また、プログラミングスクールのサポートがあっても、最終的には自分自身の努力次第。根気よく学ぶ姿勢がなければ、基礎的なスキルの習得も難しくなるでしょう。
さらに、技術は日々進化するため、転職後も学び続ける意欲が重要です。技術面だけでなくビジネスの視点を持てる人は、案件ごとのニーズを理解しやすく、より活躍の場を広げられます。
適性がないかもと感じた人は、Web系のマーケティングなど、他の職種も検討してみてもよいかもしれませんね。
転職成功しやすいプログラミングスクールの特徴
多くのプログラミングスクールがあるなかで、転職成功への近道となるスクールを見極めるポイントは、充実した転職支援体制と、実践的なカリキュラムの2つ。詳細を解説します。
転職保証or転職支援の手厚さ
まず注目すべきが転職支援体制の充実度。各プログラミングスクールの転職成功率を確認しましょう。
転職成功率の高いスクールでは、1人ひとりに専任のキャリアアドバイザーが付き、個別の目標や課題に応じたきめ細かな支援を提供しています。また、模擬面接や履歴書添削など、実践的な企業面接対策も充実しているのが特徴。さらに、転職後も定期的なフォローアップを行い、新しい職場での活躍をサポートする体制が整っています。
現場で使えるスキルが身につくカリキュラム
実践的なスキル習得を重視したカリキュラム構成は、転職後の活躍を左右するポイント。近年のIT業界で実際に使用されている最新技術を学べることはもちろん、複数人でのチーム開発プロジェクトを通じて、実務さながらの開発経験を経験しておくと、転職後の働き方に馴染みやすくなるでしょう。
失敗しないプログラミングスクール選びのポイント

転職に向け、失敗しないプログラミングスクール選びのポイントをまとめました。オンラインでコスパのよいスクールでの学びが、よい転職へとつながります。
受講スタイルはオンラインがおすすめ
フルタイムで働きながらプログラミングを学ぶ場合、課題となるのが勉強時間をいかに捻出するか。通学時間を削って、スキマ時間を活用するなら、オンライン学習に対応したプログラミングスクールがベスト。
学習時間の確保は平日の夜間や休日が中心となるため、録画授業の活用や柔軟な質問対応システムが整ったスクールを選びましょう。また、SlackやDiscordなどを活用した受講生同士のコミュニティがあると、モチベーション維持やつまずきの解消に役立ちます。学習環境の構築やトラブル対応も、画面共有機能を使った的確なサポートが受けられるスクールが増えています。
学習期間の検討
短期間での転職を目指す場合、「勉強するまとまった時間を確保できるか」が大前提。本業のかたわら勉強できる環境が整っている場合は、短期集中でスクールを受講してもよいでしょう。
一方、フルタイムで働きながらプログラミングを学ぶ場合は、3か月程度の集中コースよりも、期間が長めでじっくり取り組めるコースを選択した方が、無理なく続けられるかもしれません。短期集中型は総額としては割安ですが、仕事と両立しながら必要な学習時間を確保するのは難しいためです。
一般的に、プログラミングスクールの転職支援コースでは約600〜1,000時間の学習が必要とされています。例えば、以下のようなスケジュールになります。
- ★3か月で転職を目指す場合→1日10〜12時間の学習が必要
- ★6か月で転職を目指す場合→1日5〜6時間の学習が必要
料金とコスパの見極め
「プログラミングスクールは高い…」と感じる人は多いですが、スクールによって費用は大きく異なります。一般的なプログラミングスクールの費用は1か月あたり10万円が相場。短期集中で学べるプランの場合、2か月で40万円程度、3か月で50万円程度のものもあります。
コース期間と授業料目安
- ★3か月:30万〜80万円
- ★6か月:50万〜100万円
- ★12か月:70万〜150万円
また、経済産業省の「リスキリング支援制度」や「教育訓練給付金」対象のスクールなら、最大70%の費用負担が軽減されます。
分割払いやローンの条件、教材費などの追加コストも確認しましょう。また、「◯か月で転職が決まらなければ受講料を全額返金」といった返金制度の適用条件もしっかり確認することをおすすめします。
口コミ・評判を比較するポイント
スクールの評判を判断する際は、特に社会人からの評価に注目しましょう。
仕事との両立や学習時間の確保、サポート体制の充実度など、現役社会人の視点からの体験談は貴重な情報源となります。
また、転職までの期間や、学習と仕事の両立に関する具体的なアドバイスが含まれているレビューは、スクール選びの重要な判断材料になります。
お薦めのプログラミングスクールについてはこちらの記事も参考にしてください。
おすすめのプログラミングスクール25選の料金を比較!口コミや評判・選定のポイントも
スクールだけでは不十分?転職を成功させるために必要なこと
プログラミングスクールは、プログラミングの基礎を学ぶには最適な環境。転職支援も充実しています。しかし、実務で必要となるスキルを高めるには、自身でもできることをやっておきましょう。
スクールで学ぶだけでは足りないスキルを補強する
スクールで触れること、ほぼ触れないことに分けてスキル補強のポイントを紹介します。
スクールで触れるが、深く学ぶ必要があるもの
- ★コンピュータサイエンスの基礎
- ★開発現場で使われるツールの応用
多くのスクールではプログラミング言語の文法や基本的な使い方を中心に学びますが、その裏にある理論的な部分は十分に掘り下げられないことも。アルゴリズムやデータ構造の理解は、効率的なコードを書く上で必須。また、OSの仕組みを理解することで、パフォーマンスの最適化やトラブルシューティングがより効果的に行えるようになります。
GitやDockerなどのツールは多くのスクールで扱われますが、実際の開発現場ではチーム開発を意識したより実践的な使い方が求められます。
スクールではほぼ扱わないが重要なもの
- ★技術文書を読むための英語力
- ★実務で求められる開発スピードとコード品質
最新の技術情報や詳細なドキュメントの多くは英語で書かれています。基本的な英語読解力は、継続的な学習と技術キャッチアップに不可欠。特に、エラーメッセージの理解やStack Overflowなどでの情報収集には、技術英語の理解が重要となります。
スクールの課題では時間的な制約が緩やかですが、実務では期限内での納品が求められます。同時に、保守性や拡張性を考慮したクリーンなコードを書く必要があります。この両立には、実践的な経験を積むことが重要です。
スクールのポートフォリオにプラスαする工夫を盛り込む
プログラミングスクールの課題をそのまま載せるだけでは、魅力にかける場合もあります。以下の工夫を加えることで、技術力と実務適性をアピールしましょう。
独自機能を追加する
基本機能に加え、実務で役立つ機能 を実装することで、応用力と問題解決力を示せます。
例:ユーザーが便利に使える検索・フィルター機能、自動データ分析や通知機能など
一歩進んだレベルの技術を使ってみる
初心者に高度な技術選定は難しいものです。ただし「なぜその技術を選んだか」は説明できるようにしておくとよいでしょう。技術選定よりも「考え方」や「選定理由を言語化できること」が重要です。
例:パフォーマンスを考慮してデータベースを設計しました、保守性を意識してフレームワークを選定しました など
分かりやすいドキュメントを作成する
READMEを整備し、他の開発者に配慮できる姿勢を示しましょう。例えば、以下の内容を掲載してください。
- ★開発環境の構築方法→他の開発者がセットアップしやすいように
- ★利用しているバージョンや外部ツールの説明→互換性を考慮できるように
- ★サービスの説明→具体的な内容を簡単に解説するため
- ★デモURLと動作イメージ→実際に動作するデモを見せるため
プログラミングスクールで転職を成功させよう!

プログラミングスクールは、ITエンジニアやWebデザイナーへの転職を成功させる近道です。早く契約して一刻も早く基礎スキルを身につけようとする前に、じっくり自分に合ったプログラミングスクールを検討してみてください。
本業の合間に勉強を続けられそうか、予算に問題はないか、ニーズのある内容を学べるか。
以下の記事も参考に、プログラミングスクールを探してみてください!