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Chromebookのビジネスでの利用

2014年8月5日 11:00 | パソコン関連 | | 576 views
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GoogleがChromebookを国内市場でも展開する事を発表しました。

ChromebookはGoogleが独自に開発したOSを搭載したノートパソコンで、ノートパソコンの中でも安価で提供されます。

当面は企業と教育機関向けの提供となるようですが、ビジネスでこのChromebookがマッチするのはどのような場合かを考えてみます。

最大の目的は持ち込みモバイルPCの廃止

Chromebookが企業内で大きな役割を果たすのは、BYODの廃止でしょう。

BYODとはBring your own deviceの略で、従業員が私的なモバイル機器を持ち込み業務に利用することです。

従業員規定でこれを禁止する企業も多くあり、日本国内ではあまり諸外国に比べて割合は多くありません。

日本国内でBYODの率が低いのはWinnyのような不正ファイル共有ソフトの蔓延なども原因の一つでしょう。

持ち込み機器に社内データを入れる事は、利用者に悪意がなくとも、置き忘れ、盗難などでそのまま漏洩の危険性を伴う事になります。

ただ既に多くの持ち込み機器が利用されている場合、これをすべて企業が購入する事になると、WindowsとOfficeが搭載されたパソコンで一台あたり10万円前後からの費用が必要となります。この費用が大きく、BYODを認めざるを得ない企業もあります。

Chromebookの効果

Chromebookはクラウド型ノートパソコンと呼ぶべきもので、Googleのアカウントにログインし、Googleの提供するオフィスアプリと、Googleの提供するクラウドストレージを利用します。

Chromebookは内蔵のストレージをほとんど持たず、基本的にクラウド上にあるファイルを開き、保存する形になります。

これはGoogle Appsという企業向けGoogleのサービスとともに利用される事によって効果を上げる事ができます。

Google Appsでは管理者がユーザー一人一人に対して、Google Appsの利用権限を制限したり、端末ごとのログインの不可を簡単に即時行えるようになっています。

このクラウドストレージへの保存と、アカウントの管理権限により、社外持ち出しで置き忘れ、盗難、不正利用があったとしても、端末単位、ユーザー単位でアクセスを許可できないようにできますので、情報を保全する事ができます。

WindowsとActiveDirectoryを組み合わせたもの程詳細な設定管理はできませんが、管理者はWeb画面からLAN外の端末に対して管理できるメリットはあります。

ログイン時にGoogleにログインすれば、Googleの提供するサービスは別途ログイン不要なシングルサインオンの機能により、ユーザーの利便性は確保されています。

ChromeBookのコスト

Chromebookは国外では$300からの提供となり、機材コストは相当抑えられ、また新たにソフトウェアを購入しなくともワープロ、表計算、プレゼンテーションなど、一般的なオフィス業務に使える機能は持っています。

ただGoogle Appsが提供するオフィススィートはMicrosoft Officeとの互換性はあまり高くなく、主に書式やマクロについては、インポートしてもほとんどそのまま使う事ができないでしょう。またMicrosoft Officeを購入しインストールして使う事はできません。

文書については、Microsoft Officeで作成されている場合、Google Appsで利用可能な形式に置き換えが必要となり、そこに大きなコストが発生することを想定しなければなりません。

国内では社内文書でも罫線を多用する文化なので、この辺りの対応能力はMicrosoft Officeに大きく遅れを取っています。

Chromebookでコストを抑えていく為には、まずは社内文書からGoogle Appsで取り扱える形に変更してしまう必要があります。

Google Appsの文書はクラウドで管理されており、ファイルサーバーよりも広い範囲で共有し、また複数人での同時編集などの機能を備えています。

これら機能から、社内文書などは基本的にペーパーレスでのやり取りを促進するものであろうと想像されます。

プリンタは他のWindowsPCなどから共有したものしか使えなく、直接Chromebookにプリンタを接続しても印刷する事はできません。

この辺りはクラウドでの利用を前提にしていることと引き換えの不便さとも言えるものでしょう。外見上はノートパソコンでもタブレットのような拡張性と考えなければなりません。

Chromebookの導入と導入後

Googleの方針から見て、国内企業の個別のニーズに対応していくことはあまり考えられません。

Chromebookを導入する事とともに、社内での文書のやり取り方法などを同時に考え直す必要がありそうです。

ただこのGoogle AppsやChromebookの考え方に社内業務を合わせる事ができれば、それ以降高価なWindowsパソコンやサーバーに業務を囲い込みされないので、それ以降の機材導入や更新コストを長期にわたって抑えていく事ができるようになります。

最初に乗り越えるべき山は高いですが、一度超えてしまえば社内の情報機器のコストは長期間にわたって抑え続ける事ができそうです。