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Mac誕生から30年を振り返る

2014年2月6日 10:00 | パソコン関連 | | 277 views
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1984年1月に初代Macintoshが発売されてから30年を迎えました。

この30年、Macはどのような変化があり、どのようにパーソナルコンピュータを変化させたのでしょうか。

Macintoshの登場

Macintoshはグラフィカルユーザーインターフェースを持った、初の商用のコンピュータです。

マウスとアイコンとウィンドウを備えている、現在どのパーソナルコンピュータも持っている要素です。

当時のパーソナルコンピュータは、キーボードからのコマンド入力を操作方法を主にしていました。

Windowsの前身MS-DOSでは、ファイルの一覧を表示するのに「DIR」とキーボードから入力し、ファイルの一覧が文字で表示されます。

Macintoshでは今と同じようなフォルダのアイコンをクリックして、フォルダの中を一覧します。

Macintoshはその他のパーソナルコンピュータとちがい、ユニークな存在でした。

ですので、このマウスで操作できるコンピュータで、何を行えばいいのかわからない状態でした。

グラフィックで操作できるコンピュータが発売されて、すごく夢があるけれど何に使っていいのかわからない。その夢を目的にして、最初の世代のユーザーはこれを手にしました。

MacPaintという、Windowsでいえばペイントのような、シンプルなお絵かきソフトが付属していましたが、画面は白黒です。

これをつかってマウスで絵を描いてみよう、というところから、Macintoshのユーザーの歴史はスタートしています。

Macintoshの活用

最初に目をつけられたのは、これは印刷原稿を作れるだろう、ということです。

当時の他のパソコンは、フォントは大きさが固定のものを、ドットの形で、多くても何種類か持っているだけでした。

Macintoshは現在使われているフォントと同じアウトラインフォントを搭載してたので、拡大縮小などを自由に行っても劣化することはありませんでした。

グラフィック画面をもとにWYSIWYG(画面の見たままを得られる)が実現できたので、マウスを用いて、レイアウトした通りのものをレーザープリンタなどで出力することができました。

やがて画像処理能力を向上させるうちに、商業印刷に用いられるようになり、印刷業界はMacintoshをDTP(デスクトップ出版)目的に用いるようになります。

レイアウトだけではなく、写真の加工も同時にこなせるMacintoshは、印刷の版を作る過程で手作業に頼っていた部分を、コンピュータに置き換えていきます。

これを発端にMacintoshはクリエイティブなコンピュータとして、画像、音楽、動画などの世界で用いられるようになりました。

MacintoshからMacへ

機能が拡張されていくにしたがって、初代Macintoshが持っていたシンプルさは消えてゆき、さまざまな端子でハードディスク、スキャナー、プリンター、MOなどが接続された、複雑なコンピュータとして利用されていました。

その複雑さに、従来のMac OSは対応しきれなく、主に周辺機器や、アプリケーションの組み合わせによって、不安定な状態になることも多くありました。

WindowsがNTテクノロジにより、安定性と拡張性を同時に満たしながらシェアを拡張する中で、Coplandという新OSの開発にも失敗してしまい、古いシステムを抱えたまま、買収などの噂も常に付きまとう状態になってしまいます。

そして、故スティーブ・ジョブズ氏のAppleへの復帰のエピソードをきっかけに、iMacが発売されたことが、現在のMacの流れの始まりになったといえるでしょう。

それまでの古い拡張端子を一掃し、USBへ一本化。ディスプレイと本体が一つになっているので、それらをつなぐケーブルもありません。

初代Macintoshのシンプルさに、今一度戻ろうというのがMacのあり方の基本的なコンセプトになっていると考えます。

MacからiPhone、iPadへ

そこからAppleの路線変更はものすごいもので、Mac OS Xは基本的に過去のMacOSユーザーの資産を切り捨ててしまうような変更となりました。

スティーブ・ジョブズ氏が旗揚げし経営していた、NeXTというワークステーションのシステムをMacのハードウェアに乗せてしまうという変更です。

旧来のユーザーが皆Appleの方針に従わなければならなく、今使っているものはもう時間が来れば一切のサポートがなくなるという、大胆な切り捨てを行いました。

ここでMacintoshはDTP機という役割を離れ、Macという新たな入れ物として生まれ変わったのかもしれません。

Mac OS Xはこの後アップデートを重ね、洗練されてゆき、それまでのMacの持つ不安定なイメージを覆すまでに成長しました。

Macユーザーの間で、この前どんなクラッシュをした、データを失った、故障をしたという話題も、あまり目立ったものではなくなっていくのを実感しています。

この成長したMac OS Xをモバイル向けに軽量化、最適化したものがiOSになります。

iOSを採用している機器はMacの紛れもない後継で、新しい形をしているだけです。

iPhone、iPadの究極のシンプルさは、Lightningケーブル端子が一つ、イヤホンジャックが一つ。それでも一つのコンピュータとして機能するものです。

計算機の形を作ってきたMacたち

コンピュータは、高速に計算をする機械として作られ、その役割は今でも変わっていません。

その計算の力を利用して、人間の補助をすることを目的にして製造されています。

金融機関のシステムも、ジェット機の操縦システムも、家のパソコンも、そのような観点から見れば、まったく同じものです。

スマートフォンのきれいな画面も、裏側では無数のデータを与えられ、結果を返し続けるコンピュータの処理装置があります。

コンピュータはこの計算機としての性能を限りなく向上させています。三十年前に数千万円の規模のコンピュータが、五万円で手に入るといっても、大げさな例えではありません。

コンピュータは現在民生品のレベルでも、すでにチェスや将棋などで人間に勝てるぐらいの計算能力を持っています。差し手を同時に膨大な数処理し、スコアの高いものを抽出します。これはコンピュータを計算機として振り切った使い方の一例となります。

一方で、ユーザーフレンドリーなツールとして、人と人のコミュニケーションを助けたり、ゲームで遊べたり、楽器のように作曲ができたり、ということに使われるコンピュータを誰もが手元に持とうとしている時代です。

いまのiPhoneやiPadは、コンピュータの歴史から考えれば、まだ何に使えばいいのかわからない、リリースされたばかりのMacintoshのような存在です。

これで何かができるのではないかと夢を見ている段階ですが、計算機を目の前にして夢が見たいということが、Macintoshに魅力を感じる人の共通の思いでしょう。