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タブレットとスマートフォンを業務に取り入れる

2013年8月13日 11:00 | パソコン関連 | | 398 views
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タブレットというと、パーソナルなもの、ホビー用途、電子書籍、SNS用など、人によってさまざまなイメージをお持ちだと思います。

前回コンピュータ発展のサイクルの中で、ホビーユースのパーソナルコンピュータが業務用途に取りいれられていくサイクルについて簡単に説明しました。

http://www.sys-cube.co.jp/blog/3560.html

筆者としては、タブレット、スマートフォンなどが、業務用途に取り入れられていくということ、ほぼ確実だろうと考えています。

すでに効率的に取り入れられている企業も多くありますが、これから業務に組み込んでいく場合、従来のコンピュータとの大きな違いを意識しなければならないでしょう。

コンピュータの入力について

当初、コンピュータはメインフレームといわれる高価で大型のコンピュータに接続された端末で、入力と出力を行っていました。

最初に登場した端末については、テレタイプといわれるものです。

ASR-33_1

通信機能の付いたタイプライターです。これで入力した内容を、電話回線などを利用してメインフレームに送信し、返信されたデータがプリンタや、簡単な表示装置に出力されます。

ビル・ゲイツ氏が中学生の頃、初めて利用したコンピュータはPDP-10というメインフレームでしたが、これの操作はこのようなテレタイプ端末を用いたものでした。

Terminal-dec-vt100

やがてコンピュータがビジネスで普及する中で、ディスプレイ、キーボードを備えたグラフィック端末が用いられ、このころから現在のコンピュータに近い利用のされ方が確立していきました。

やがてパーソナルコンピュータが性能を向上させ、パーソナルコンピュータ自身が計算を行う能力が高まり、メインフレームに頼らなくとも、ビジネスに適応したアプリケーションを用いることができるようになりました。

ここまでの流れが非常にスムーズにいった最大の要因は、多くの業務、とくに基幹系の業務にとって、キーボード(特にテンキー)、エンターキー、タブキー、ファンクションキーによる操作が確立され、そのまま用いらてきたことにあります。

コンピュータが業務を行うためには、データの入力ー処理ー出力のサイクルを繰り返すことであり、基幹業務にとって最も重要なのは入出金額等、数値の入出力です。

この部分に関してはコンピュータがビジネスに用いられて以来、ほとんど変わらないところであり、初期からの入力オペレータも、新たな入力オペレータにも、同一のインターフェースとなっています。

マウスやタッチパネルが普及しても、この主要な利用形態が変更することは今のところないように思われます。

これまでのコンピュータの普及の歴史の中で、キーボードこそが業務汎用性の源泉となっていたことがわかります。

タブレット時代の入力

タブレットやスマートフォンはパーソナルコンピュータの流れの中で、事実上初めてキーボードを元から取り払った形で世の中にリリースされました。

もちろん今まで機器組み込みのコンピュータ、ゲーム専用機、フィーチャーフォンを含む個人用情報端末はキーボードのないコンピュータという形をとっていましたが、それはあくまで単一の目的のために作られたコンピュータです。

そのためタブレットやスマートフォンも、特定用途に限定された、いわばゲーム機の一種として捉えられる向きもありますが、アプリケーションによって用途に適用できるコンピュータとしてそもそも設計されたものです。

コンピュータで業務を行うには、入力ー処理ー出力の一連の流れをスムーズに行う必要があります。

タブレットやスマートフォンを業務の中に取り入れるには、この部分、特に入力部分について既成概念を捨てていかなければなりません。

USBホスト機能など標準で備えていない機種が多い中で、無線通信については非常に充実しています。

Wi-Fi、Bluetooth、GPS、GPSによらない位置情報など、複数の手段が用意されています。

これらを利用した、入出力機器は多くリリースされています。

iPhoneやiPodTouchに装着することで、バーコードや、クレジットカードの読み取り、Wi-Fiプリンターへの出力までを備えた高性能なハンディターミナルとする機器なども既に存在しています。

先日紹介したSquareカードリーダーなども、iOS機器をクレジット決済用のコンピュータとして応用することができるための入力機器です。

http://www.sys-cube.co.jp/blog/3416.html

ここで重要なのは、専用機にはならない、ということです。POSレジの延長端末ではないということです。

他のアプリとの連携や、専用に開発された自社用アプリとの連携などによって、よりよいソリューションの一部として組み込むことができるのです。

これから考えていくこと

キーボードからの伝票入力、処理、プリンタでの請求書発行などのように、一式の業務に関する流れを、本体に接続されたUSB機器で、安価に完結できたのが従来のパーソナルコンピュータです。

ここにタブレットや、スマートフォンを持ち込む場合は、視点を変えていかねばなりません。

キーボードがあるからこそ、あらゆる業務に適用できたコンピュータですが、それゆえの縛りもありました。

キーボード付きの一式のコンピュータをポケットに入れて持ち運ぶことができない、というようなことです。

ノートパソコンでは大きすぎる、あるいは機能を果たせない部分もあります。

ノートパソコンにカード読み取り装置をつけて、Squareカードリーダーのように差し出すのは無理があります。

自由になった分だけ、既成概念にとらわれていては、本来の効率とパフォーマンス、そして新しい価値を引き出せないことも多くなるでしょう。

そこには新しいエンジニアリングの世界があり、コンピュータエンジニアはこれらを用いた新たな提案をできることが、強みになっていくのではないでしょうか。