読書メモ(その2)
2017年10月5日 08:20 | ブログ | cube | 104 views
どうも、こんにちは。
もりです。
一気に秋めいてきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私はここ最近、毎朝、服装に悩む日々が続いております。
暑いのか寒いのか、どちらかにして欲しいものです。
さてさて、
話しは変わりまして、
久々ですが、
秋の夜長のお供に一冊、紹介したいと思います。
『舟を編む』(光文社文庫:2015年発行)
著:三浦しをん
映画化・アニメ化もされた有名な一冊。
あらすじを説明するとひと言、「辞書を作る話」です。
(大丈夫、ちゃんと恋のお話もありますよ。)
とにかく、一冊の国語辞典を作るのにどれだけの時間と労力がかかっている事か。
一言一句、漏れがないよう、かと言って、説明が長くなりすぎないように、
ひたすら丁寧な推敲を繰り返し、一冊の辞典を完成させていく。
しかも、完成したからと言って、そこで終わりではなく、
更に良いもの、時代に合ったものに改訂していく。
主人公をはじめ、関わった人すべてが辞典作りに誠実に向き合う物語です。
誠実に向き合う事は、辞典作りだけでなく、
現実の、どんな仕事にも大切な事かもしれません。
そして、なんと言っても、言葉選びや表現が秀逸です。
言葉や言語が好きな人にはたまりません。
辞典を一冊、手元に置いておきたくなります。
また、登場人物の殆ど全員が良い人なのも、三浦しをんの特徴です。
極悪人は出てきません。
憎めなくて魅力的な登場人物ばかりです。
清々しいような、一大プロジェクトを成し遂げたような、
読んだ後は、そんな気分を味わえる一冊です。
あと、しりとりに勝つコツなんかも載ってます。
しりとりが弱い人には特に、オススメです。