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やりたいほうだい・おぶ・ざ・でっど

2017年2月7日 00:15 | ブログ | | 156 views

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Miss.Cube_05 ねぇ、キューブくん。 なんか、雰囲気がおかしくない?
Mr.Cube_02 え? 気のせいでしょ?
Miss.Cube_05 いや、背景の色とか文字の色とかタイトルとか、色々と不穏なんだけど?
Mr.Cube_02 ああ、気にしなくてよいよ。 ちょっとホラーな映画を話題にしようとしたらこうなっちゃっただけだから。
Miss.Cube_11 「だけ」どころの話じゃないよね!?
Mr.Cube_02 ほらホラ~、はじまるよ~。

注意1:この物語はフィクションであり、以下略
注意2:今回も、これ以降にイラストも写真もありません。
注意3:内容が内容だけに言葉の端々にグロテスクな表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
注意4:今回ご紹介する映画は、軽い気持ちでの鑑賞はオススメしません。ご鑑賞の際は、適度に覚悟を決めてお臨みください。


というわけで。

とっくに節分もすぎてしまいましたが、本年一発目のやのっちです。
明けましておめでとうございました(過去形)

前回、映画の原題と邦題の違いについて少々語らせていただきましたが、両者の違いが少ないという不甲斐ない結果に終わってしまったので、今回は汚名挽回(間違いではありません)とばかりに、原題と邦題の差が激しいジャンル。

ホラー映画

について語りたいと思います。

初っ端から悪趣味全開です。
ご覚悟ください。

ちなみに、今年一本目の鑑賞映画はバイオハザード:ザ・ファイナルでした。
私生活でもフルスロットルです。


ひとまず、今回のタイトルに付いている「オブ・ザ・デッド」はさて置きまして。

先程挙げたバイオハザードシリーズ。
元はゲームですが、さっそく原題と邦題に違いがあります。

Resident Evil (邪悪なる居住者) / バイオハザード
元のゲームは日本のCAPCOM社が制作したのですが、海外で発売する際に、既にBIOHAZARDという言葉が商標登録されていた為と、当時はそれほど有名ではなかった言葉だったという理由があるそうです。
最初のゲームの舞台となっているのが洋館だった事から「そこに住まう邪悪なもの」として付けられたとかなんとか。

前述のように「日本で公開/発売される時に勝手につけられた」という、今回の趣旨とは異なる、至極まっとうな理由によって別のタイトルが付けられているのですが、個人的に一番好きなゲームという事と、先日シリーズの最新作であるバイオハザード7も発売された記念という事でご紹介です。

今作もプレイしたいとは思うんですけどね……PS4本体とVRをセットで揃える事を考えると、なかなか財布の口が開かないのです……。


そんな筆者の懐事情はゴミ箱にポイして、タイトルの「オブ・ザ・デッド」について触れていきましょう。

日本で公開されて、一般の方にも認知されていると思いたい作品として、「ドーン・オブ・ザ・デッド」という作品があります。2004年に公開されたゾンビパニック映画なんですが、それまでのゾンビ映画の常識を打ち破った作品として有名なので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
個人的にはこの作品も面白いと思うのですが。なんでゾンビが走るねん……

ドーン・オブ・ザ・デッドの場合は、それなりに予算を使って作られているのですが、ホラー映画の特徴として低予算で撮影することが出来るという利点があるようです。
このため、現在大ヒット作品を撮影している監督も、若い頃にはホラー映画やパニック映画を作っていた、という事も多々あります。
有名どころでは、

「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」等のピーター・ジャクソン監督
「ブレインデッド」というスプラッタ・ホラー映画

「アバター」「ターミネーター」等のジェームス・キャメロン監督
「殺人魚フライング・キラー」というパニック映画

「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ監督
「死霊のはらわた」シリーズ。内容はタイトルでお察し下さい。

……などなど。
最後のサム・ライミ監督は、どちらかというとスパイダーマンの方が異質で、根っからのホラー系監督ですけど。

話を戻して、ドーン・オブ・ザ・デッドのようなゾンビ映画のタイトルに数多く見られるのが
「~~オブ・ザ・デッド(死者の~~)」です。

そもそもゾンビとはなんなのか。

これ、実は本来の意味映画で一般に広まった意味の2つがあります。
本来の意味は「ブードゥー教において死んだ後に秘術を用いて意思がないままに蘇らされた存在」なのですが、これはもはや一般的とは呼べず、巷でゾンビといえば映画から広まった存在である「原因不明のウィルスか不思議な力によって死体が動き出し、生きた人間を襲って食べる」という方が有名になっています。
近年ではハロウィンも盛んに行われたり、USJでイベントも開催されているのでお馴染みですが特殊メイクをしたまま公共の場を闊歩するのは勘弁してください。寿命が縮みます
前半はともかく、後半の「生きた人間を襲う」という所が、従来の意味との大きな違いです。

映画でのゾンビを世間一般に広く浸透させたと言われているのが、

Dawn of the Dead (死者の夜明け) / ゾンビ
1978年に公開された、ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ作品。原因不明だが死者が蘇り、生者を襲って食べるようになった世界で、巨大モールに立て籠もった生存者達が繰り広げる群像劇。
邦題がゾンビになった理由は不明ですが、まぁ、わかりやすいからかと。
まだ英語がそれほど一般に広まっていない頃と考えれば、「ドーン・オブ・ザ・デッド」より「ゾンビ」とした方がシンプルでインパクトもあるでしょう。

ゾンビの認知度を一気に上げた……というよりは、ゾンビの定義を作り上げて世に知らしめた……と言われている今作ですが、実はシリーズ物の2作目に当たります。
1作目は、

Night of the Living Dead (生ける死者の夜) / ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
原題と邦題がまったく同じですが、日本では劇場未公開という事もあり、おそらく当時はゾンビの前作という認識はほとんど無かったのではないかと思われます。
(実際に登場人物やストーリーにつながりがあるわけではなく、ゾンビが存在する共通世界という認識が正しいのですが)

そして、「ゾンビ」の後に作られたもう1作品。

Day of the Dead (死者の日) / 死霊のえじき
ホラー界ではロメロ3部作と言われている、ロメロ監督によるゾンビ映画シリーズの3作目。
見事に原題と邦題が剥離しています。
この映画の公開当時は、「死霊の~」「悪魔の~」といった邦題が大量生産された為、周囲の流れに乗っかる形で付けられた事が伺えます。

ちなみに、この3部作。邦題を順番に並べても、

・ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
・ゾンビ
・死霊のえじき

と、まったく関連性が見えませんが、原題を並べてみると

・生ける死者の夜
・死者の夜明け
・死者の日

夜、夜明け、日(昼)、と時系列に並んでいて、突如発生したゾンビが世界に広がっていく様が表現されています。
この辺が、ロメロ3部作と呼ばれる所以ですね。


ちなみにこのロメロ監督、この後もゾンビ作品を何作か発表していますが、全てに「of the Dead」が付いています。
ちょっとおなじみallcinema:映画データベース様で「オブ・ザ・デッド」で検索してみましょうか。

検索結果:91件

……おおすぎ。

まぁ、3桁の大台に乗らなかっただけでもよしとしましょうか。
このうち、ロメロ監督が撮影した後発作品は「ランド・オブ・ザ・デッド」「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の3作品のみ。
それ以外は全てリメイク作品(前述のドーン、デイは2004年と2008年にリメイクが作られています)か、全く関係のない亜種です。
「ランド・オブ・ザ・デッド」は2005年以降に公開された為か原題そのままのタイトルでしたし、リメイク作品についてはゾンビが元気に走り回る等色々言いたいことがあるのですが、今回のお題には関係がないので置いておきましょう。

問題は80作品を超える「その他の亜種」です。
中には日本製のものや、関連作品(制作ドキュメンタリー等)もあるので、そこら辺を除外すると、以下の2種類に別れます。(筆者調べ)

・原題からして既に「~ of the Dead」……14作品

・原題には「of the Dead」無し……50作品

どんだけ……。

ゾンビ映画だから「オブ・ザ・デッド」って付ければ良いってもんじゃありません。
しかも、作品によってはゾンビではなく、寄生体やら悪霊やらもチラホラ。
明らかに面白がっているのか、面倒になっているかのどちらかとしか思えません。
だからこそネタになるのですが

しかし、ここから50作品を一気に列挙するのも面倒、疲れる、いや、お目汚しになるので、気になったものを5作品ほどご紹介するに留めておきましょう。

GO GOA GONE (行く、ゴア、行った) / インド・オブ・ザ・デッド
直訳があっているかどうかすら怪しい。
おそらく、英語の「go」を過去形、過去完了にした時の「go、went、gone」の真ん中に、ゴア描写(要はスプラッターでグチャグチャな描写の事です)をもじった言葉遊びと思われます。
邦題の理由は、製作国がインドだから、という理由しか思いつかない……。

All souls day : Dia de los muertos
(全ての魂の日:死霊のえじき) / ウエスト・オブ・ザ・デッド
「死霊のえじき」部分は、Google先生にスペイン語翻訳してもらったら出てきました。
「Dia」が「日」、「muertos」が「死にました」らしいので、「Day of the Dead」をスペイン訳したら「Dia de los muertos」になるんじゃないでしょうか。
冒頭に西部劇っぽいシーンがあるので「ウェスト」が付けられているようですが、中身は現代劇で、西部劇はほとんど関係ないようです。

Severed (切断された) / フォレスト・オブ・ザ・デッド
森林伐採をネタにしたゾンビ映画なので、原題も邦題もそれなりに意味は通っていますし、ゾンビ映画としては堅実な作りなのでそういう映画が好きな方には一見の価値ありです。

Rammbock (破城槌) / ベルリン・オブ・ザ・デッド
原題の「破城槌」はお城の門を突破する時に使われる巨大丸太のような攻城兵器だそうです。
そして邦題は舞台がベルリンだから……。
これまた見事に短絡的な変換ですが、中身はゾンビ映画としては秀作なのでホラーが苦手な方にもオススメです。

Ghost Lake (幽霊の湖) / レイク・オブ・ザ・デッド
タイトルの通り、舞台が湖だから、という理由のようです。
タイトルが直接すぎたのでご紹介しましたが、どうも中身はとんでもない駄作っぽい……。

こんなノリで名付けられた作品が、あと45本もあるんです。

うんざりワクワクしますね!


このように、今回は「オブ・ザ・デッド」に焦点を当ててご紹介して来ましたが、ホラー映画やパニック映画のような低予算で作られた映画、いわゆるB級映画Z級映画と呼ばれる作品で、しかも劇場公開されずにDVDレンタルだけされるような作品では、本当に様々な邦題が付けらられています。

まさにやりたいほうだい。

お暇があれば、一度レンタルショップのホラー、パニック、SFあたりの棚を巡ってみてはいかがでしょうか。

では、また。


今回ブログを執筆するにあたってお世話になったサイト様

allcinema:映画データベース

・Google検索とかwikiとか