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らずぱいでIoT 第5回(awkで計算してみる)

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らずぱいでIoT 第5回(awkで計算してみる)

前回は、i2c-toolsのコマンドを使い気圧、温度、湿度のRawデータを読取ってみました。 今回は、Rawデータと補正値を読取ってそれをファイルに取り古くからあるフィルタープログラムのawkで連想配列を駆使して温度計算をしてみようと思います。 --------------------- 以下 ReadTemp シェルスクリプト側 #!/bin/bash i2cset -y 1 0x77 0xF5 0xA0 b i2cset -y 1 0x77 0xF2 0x01 b i2cset -y 1 0x77 0xF4 0x25 b sleep 0.1 i2cdump -y -r 0x88-0xA1 1 0x77 b >RT.dat i2cdump -y -r 0xE1-0xFE 1 0x77 b >>RT.dat awk -f CalcT.awk RT.dat ------------------------ ここまで 最後に awk -f でawkスクリプトを読んでいます。 ------------------------ 以下 awk スクリプト BEGIN { for(i=0; i<=15; i++) { hex[sprintf("%X",i)]=i; if (i>9) hex[sprintf("%x",i)]=i; } } /^[89aef]0:/ { split($0,dat,":"); line[dat[1]]=dat[2]; } END { dig_T1=shiftL(getByte(toHex("8"),toHex("9")),8) dig_T1+=getByte(toHex("8"),toHex("8")); dig_T2=shiftL(getByte(toHex("8"),toHex("B")),8) dig_T2+=getByte(toHex("8"),toHex("A")); dig_T3=shiftL(getByte(toHex("8"),toHex("D")),8) dig_T3+=getByte(toHex("8"),toHex("C")); temp_r = shiftL(getByte(toHex("F"),toHex("A")),12); temp_r += shiftL(getByte(toHex("F"),toHex("B")),4); var1 = shiftR(temp_r, 3) - shiftL(dig_T1,1); var1 *= shiftR(dig_T2,11); var2 = shiftR(temp_r, 4) - dig_T1; var2 *= shiftR(shiftR(temp_r,4)-dig_T1,12); var2 *= shiftR(dig_T3,14); printf("Temperature = %2.2f\n",shiftR((var1+var2)*5+128,8)/100); } function getByte(hiA,lwA) { r=0; Ads=sprintf("%x0",hiA); r = toHex(substr(line[Ads],3*(lwA+1)-1,1))*16+toHex(substr(line[Ads],3*(lwA+1),1)); return r; } function shiftR(v,r) { return int(v/(2^r)); } function shiftL(v,r) { return int(v*(2^r)); } function toHex(c) { if (length(c)==1 && (c ~ /[0123456789ABCDEFabcdef]/)) return hex[c]; else return -1; } ------------------------ ここまで でそれらしい値が表示されています。 なので今回使っている温度・湿度・気圧センサーは、シェルスクリプトからでも制御可能なデバイスです。 以上のスクリプトとサンプルデータはこちらからダウンロードできます。

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らずぱいでIoT 第2回(ユーザ環境とI2C-tools)

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らずぱいでIoT 第2回(ユーザ環境とI2C-tools)

第2回はRaspbian Linuxのユーザー環境について書いておきたいと思います。 初回ログインしたユーザーpiは初期パスワードがraspberryという風に誰もが知っているパスワードでさらにsudoでパスワードを聴かれることのない設定になっています。 この状態でインターネットに接続しIoTデバイスとして公開してしまうと危険極まりない状態で公開してしまいますので必ずユーザー pi のパスワードを変えるかこのユーザー自体をロックしておく必要があります。 ユーザロックはrootユーザーで passwd -l pi とするとロックできます。 またロックを解除する場合は passwd -u pi で解除可能です。 ちなみに新しいユーザーを登録する場合は adduser [ユーザー名] で追加することが可能です。 起動直後はrootユーザーになる手段は pi ユーザーで sudo を実行するしかありませんのでこの時にrootユーザーパスワードを変えておくか、ユーザー piを有効にしておく必要があります。 次に、Raspbian Linuxで i2c 通信を有効にします。 i2c通信が有効になると /dev/i2c-1 というデバイスファイルが出来上がります。 rootで raspi-config を起動します。 メニューから  Interfacing Options ⇒ I2C を選ぶとI2Cを有効にするかを聞いてきますので<はい>を選びます。 あとは<確認>でEnterを押しraspi-config メニューを終了し reboot コマンドで再起動します。 再起動した後 ls -l /dev/i2c-1 で表示されることを確認できます。 次に i2c-toolsというパッケージをインストールすることでシェルスクリプトからデバイスの操作が可能になります。 インストール方法は次の通り apt-get install i2c-tools でインストールできます。 以上で、I2C通信に必要なツールまでインストールできました。