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フォント

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フォント

普段Windowsを使っていて、フォントのことを気にされたことはあるでしょうか。 WordやExcelなどを使っていて、ここはMSゴシックにしよう、MS明朝にしよう、MSPゴシックだとずれるなどといった風に、少なからずフォントには関わりはあるはずです。 『MacType』でWindowsフォントを綺麗に表示させよう! という記事を弊社とよが以前に書かせていただきましたが、Windowsのフォント描画に不満をお持ちのかたも少なからずいらっしゃることを知りました。 Windowsのフォント描画はMacとどう違うのでしょうか。 Windowsとフォント WindowsはGUIでマルチウィンドウを実現するOSとして開発されました。 Windowsが開発されるとき、WYSIWYG(見たままを得られる)という概念が大切でした。 アウトラインフォントで自由に拡大縮小でき、ディスプレイで表示されている通りの文字の大きさや配置、画像の配置がそのままプリンタに表示されることです。 Windowsは米国で開発されたものですから、フォントはアルファベット、数字、記号のみです。ファイルサイズでいうと数十キロバイトです。 日本語Windowsでは漢字数千文字を含むフォントがそれぞれ数メガバイト以上あり、それがパソコンにかける負荷はケタ違いでした。 その負荷を減らさなければ当時まだ非力だったパソコンではWindowsを軽快に動作させることができません。 ですからビットマップフォントという拡大縮小には難がありますが、ファイルサイズがとても小さいものを画面表示では代替手段として使っていました。 画面表示の際はガクガクしていてもプリンタで出力すると、案外綺麗に表示されるという経験のある方もいらっしゃるかもしれません。 WindowsVista以降 WindowsVista以降、マイクロソフト社は大方のパソコンはグラフィックス性能は十分高くなったと考え、画面描写の仕組みを変更しました。 DirectXというWindowsでのゲームなどのために作られたグラフィックスライブラリは、直接ビデオカードとのやりとりをする仕組みで、これを標準の画面表示にとりいれました。 Vistaと7はその性能を見せるために、Windowsの枠を半透明にするエアログラスや、複数のウィンドウを3Dで並べて表示するフリップ機能が付加されました。 フォント描画もこの際に変更され、XPからあったCleartypeという文字を滑らかにする仕組みも強化されました。 ただCleartypeは機器に合わせてうまく設定されないと滲むだけになってしまいます。これは明示的に画面に合わせた設定でONにする必要がありました。 Cleartypeのような仕組みはアンチエイリアスといわれ、文字の斜めのラインなどに発生するかくかくした表示を中間の色で補完するものです。 MacTypeも独自のアンチエイリアス機能を実装したもので、WindowsのもつCleartypeよりもより見た目にわかりやすく調整されています。 MacとWindowsの差 MacとWindowsの画面描画の差の理由として、画面描写の仕組みがMacではクオーツという独自の企画を使っていることもあります。 それ以外に大きな差は機器構成をほぼコントロールできていることでしょう。Macの出荷されているコンピュータはディスプレイ一体型のiMacかノートパソコンです。 機器に合わせて最適な調節を行えるAppleはWindowsよりも有利で、Apple純正でないディスプレイをサブディスプレイにつなぐと、それなりの画質になってしまいます。 Windowsは様々な機器構成、古いパソコンでも動作する後方互換性をビジネス現場から要求されていますので、画面表示のようなパソコンに強く負荷を与える割には大きな使い勝手に関わらない部分は古いPCに合わせる伝統があります。

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WindowsXPからのAccess移行の注意点(文字編)

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WindowsXPからのAccess移行の注意点(文字編)

WindowsXPで運用しているAccessデータベースをWindowsVista以降に移行する際の注意点をまとめます。 Windowsの字形変更についての内容になります。 Accessの移行 WindowsXPでAccess2003以前のバージョンを利用されている場合、OS、Accessともサポートが2014年に切れてしまいますので、できるだけ早期に切り換えを検討するべき時期になっています。 とくにデータベースは顧客情報など、企業として重要なデータを扱うため、これがセキュリティーの脆弱性を持つシステムで動作させ続けるのは避けておきたいことです。 今からであれば、Windows7とAccess2010あるいはAccess2013を利用するのが最も移行しやすい構成になるでしょう。 その際、データベースを移行することになりますが、それまでのAccessデータベースが問題なく動作した場合も、次のポイントについて調べておくことが必要です。 Accessでの事例(ダイレクトメール) Accessで顧客データを管理し、定期的にダイレクトメールなどのお知らせメールを送付する場合を想定します。 例としてこのようなデータを作成しました。 このようなレポートをタックラベルなどに出力して、DMの宛名として貼り付ける場合を想定します。 この場合、一見問題なく印字されるように見えますが、WindowsXPとWindowsVista以降ではフォントの字体変更があります。 一般にJIS90からJIS2004と呼ばれる文字のセットにMSゴシック、MS明朝、メイリオが変更されています。 ですのでレポートにMSゴシック、MS明朝を利用していると、この字体変更の影響を受けます。 見えにくいかもしれませんが左側がJIS2004字形、右側がJIS90字形です。 わかりやすく表示すると、このような差があります。 このような文字が合計168あり、人名に利用されている漢字はあまり多くはありませんが、特に上記の四つは利用頻度も高いと考えられます。 ですので、今まで通りの宛名印字を行ったとしても、違った字形で印字することになり、誤った表記のダイレクトメールが届いた、などといった問題になる可能性があります。 参考リンク http://www.adobe.com/jp/support/winvista/pdfs/JIS2004_Comparison.pdf 対処法 Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 で旧 JIS90 文字セットを使用する方法 http://support.microsoft.com/kb/927490/ja 上記リンクからWindowsXPと同字形のMSゴシックとMS明朝がダウンロードできます。 これはMSゴシックとMS明朝を置き換えるものなので、このフォントをインストールしていないWindowsVista以降のパソコンとは、すべてのアプリケーションで表示と印字が変わることになります。 AccessをインストールしているPCで、そのAccessデータベースがそれまでと同じ動作をすることを望まれる場合は、これが最適な方法です。   多少のフォントが変更されてもよい場合は、Officeに付属するHGゴシック、HG明朝シリーズが、これらJIS90に準拠したフォントとなっています。 レポートのテキストボックスのフォントをこれらに置き換えることも一つの方法です。システムのフォントは置き換わることはありません。 HGゴシックがデータベースで利用されている、すべての文字を抑えているかどうかは検証する必要があります。   このJIS90とJIS2004の字形はAccessの中で共存することはできないので、注意が必要です。